12 兄との再会 前編(脚本)
〇研究所の中枢
影山純也「着いた!ここがメインコンピュータールームだ!!」
久保直樹「遂に辿り着きましたね!!」
桐ヶ谷誠「・・・ここは!?」
中島蒼「明らかにそれっぽい雰囲気ね!!」
影山純也「お前ら!無事だったか!!」
中島蒼「影山さん!皆!!」
影山純也「さぁ、ここまで来たら後一歩だ!メインコンピューターをぶっ壊して・・・って・・・」
影山純也「え、こ、こいつは!?」
久保直樹「影山さん大変です!扉がロックされてます!!」
影山純也「なんだって!!?」
マリア・シモンズ「ようこそ、汚いドブネズミの皆さん・・・」
影山純也「テメェら、ここの関係者か!?」
桐ヶ谷聡太「いやはや、まさか俺達の邪魔をして来る奴が本当に出て来るとはな・・・」
桐ヶ谷誠「兄さん!無事だったんだね!!」
影山純也「え?兄さん!?」
桐ヶ谷誠「兄さん!今まで何してたんだよ!ずっと心配してたんだぜ!!」
桐ヶ谷聡太「心配ね・・・とても本当だとは思えないよ・・・」
桐ヶ谷誠「え?」
桐ヶ谷聡太「俺はこの数日間弟がいるって事すら忘れてたよ。そもそも、本当にそんな者が俺にいたかさえ疑問だけど・・・」
中島蒼「ちょっとお兄さん!誠はロボットが暴走してから、お兄さんの消息が分からなくてずっと心配してたんですよ!!」
中島蒼「どうしてそんなに冷たくできるんですか!!?」
マリア・シモンズ「何だ・・・何も分かってないのね・・・聡太君は自分から私に協力してくれたのよ?」
桐ヶ谷誠「え?どう言う・・・」
マリア・シモンズ「あなた聡太君の兄弟なのに何も気付いてない見たいね・・・聡太君は自分の家族、今の世の中に愛想尽かしてこの計画に」
マリア・シモンズ「賛同して私に協力してくれたのよ・・・」
影山純也「計画って何だ?まさか人類滅亡とかふざけた事抜かす訳じゃ無いよな?」
マリア・シモンズ「そうよ・・・それが私と聡太君の目的だもの・・・」
影山純也「ま、マジかよ・・・」
マリア・シモンズ「ロボットを手に入れて喜ぶ人達の顔を見た時、こいつらは何て我儘で自分勝手なんだって痛感したわ。弱い奴に限って、」
マリア・シモンズ「強い力や自分の都合の良い物を手にして、強くなったり、偉くなった気でいて・・・笑い話にもならなかったわ・・・」
影山純也「おいおい・・・」
マリア・シモンズ「何がともあれよ・・・あなた達はメインコンピューターを壊せばロボットを止められると思ってここへ来た。その読みは正解・・・」
マリア・シモンズ「でもそのロボットがメインコンピューターからの支配から開放されたら、もう私達でも止められないわ・・・」
桐ヶ谷誠「そんな!!兄さん!馬鹿な真似はよそうよ!そんな事したら・・・」
桐ヶ谷聡太「そんなに馬鹿な事か?寧ろ人類をこのままにしてた方が馬鹿な真似だと俺は思うよ・・・」
桐ヶ谷誠「兄さん・・・どうしちゃったんだよ・・・」
影山純也「・・・誠、お前の兄さんなのは良く分かったが、今はそいつに何言っても無駄だ・・・」
桐ヶ谷誠「兄さん・・・」
マリア・シモンズ「さて、無駄話はここまでにしましょう。ウイルス駆除に手間取ったけど、あなた達もここまでよ・・・」
ロボット「修復完了、コレヨリ、迎撃行動ヲ再開シマス・・・」
影山純也「くそ!もう復活しやがったか!!」
マリア・シモンズ「あなた達が幾ら足掻いても無駄よ。ロボットは何れメインコンピューターの支配を離れ、世界を蹂躙するわ。それまで」
マリア・シモンズ「メインコンピューターには手出しはさせない・・・」
影山純也「しまった!メインコンピューターが!!」
マリア・シモンズ「あなた達は何もできずにここで死んでいく。その無駄な努力をせいぜい続けてる事ね。行きましょう、聡太君・・・」
桐ヶ谷聡太「はい、プロフェッサー!」
桐ヶ谷誠「ま、待てよ・・・待ってくれよ兄さん!こんなの納得できないよ!!」
中島蒼「あぁ!待って誠!!」
影山純也「あぁこら!お前ら勝手に!!」
影山純也「う、うお!!」
ロボット「ターゲット確認、迎撃行動ヲ再開スル・・・」
影山純也「くそ!なんてこった!」
久保直樹「影山さん!こいつらを何とかしないとこっちも危ないぜ!」
影山純也「確かに、メインコンピューターは目の前だ・・・ここを離れる訳には・・・」
影山純也「お前ら!!」
兵士「はい!影山さん!」
影山純也「良く聞け!俺達がロボットをぶっ倒す!お前らはバーナーでメインコンピューターを囲ったシャッターを焼き切ってくれ!」
兵士「分かりました!場合に寄っては加勢します!」
影山純也「あぁ、臨機応変に頼むぜ!」
〇組織の廊下
ロボット「迎撃目標確認。殲滅スル・・・」
桐ヶ谷誠「くそ、思う様に進めない・・・だったら・・・」
桐ヶ谷誠「それ!」
桐ヶ谷誠「良し!これなら!」
中島蒼「誠!」
桐ヶ谷誠「蒼!どうしてここに!?」
桐ヶ谷誠「痛っ!!」
中島蒼「一人で勝手に突っ走って何考えてるの!?気持ちは分かるけど、心配したこっちの身にもなりなさい!」
桐ヶ谷誠「ご、ごめん・・・兄さんの事放って置けなくて・・・」
中島蒼「・・・今度は心配掛けない様にね?」
桐ヶ谷誠「本当ごめん・・・ここからは一緒に行こう!」
中島蒼「えぇ!!」
ロボット「ターゲットノ逃走ヲ確認。コレヨリ追跡スル・・・」
中島蒼「しつこいわね・・・」
中島蒼「これでも喰らいなさい!!」
中島蒼「どんなもんよ!!」
敵地に乗り込んでの二転三転が面白いですね‼
兄との再会、しかし兄は意外な発言をする!
対立がドラマを盛り上げますね。迫力!
兄は何かに操られてるのか、それとも元々の考えなのか興味深いです🤔