3 それぞれの思惑(脚本)
〇ファンタジーの学園
中島蒼「誠!こっちよこっち!」
桐ヶ谷誠「蒼・・・こんな時間にごめん・・・」
中島蒼「気にして無いわよ!やっと誠がその気になってくれたんだもん!」
桐ヶ谷誠「まさか、本当に蒼の家に居候する事になるなんて・・・なんとお礼を言えばいいのやら・・・」
中島蒼「そんなのは重要じゃ無いわ!そんな事より早くあたしの部屋に行きましょう!」
桐ヶ谷誠「うん・・・本当にありがとう・・・」
〇洋館の廊下
ロボット「・・・・・・」
桐ヶ谷誠「凄いな・・・本当にロボットばっかりだ・・・」
中島蒼「驚きたい気持ちは分かるわ。これでもあたしも反対したわ。その結果がこれだけど・・・」
桐ヶ谷誠「そうなんだね・・・もし悪い奴をやっつける見たいな事があったら・・・」
中島蒼「全く、想像したくも無いわね・・・」
中島蒼「とりあえずこっちよ、誠にはあたしと同じ部屋で生活してもらうから・・・」
桐ヶ谷誠「え?いいのそんな事して・・・」
中島蒼「そっちの方が色々と便利でしょ?早く行きましょう・・・」
〇城の客室
中島蒼「さ、ここが今日から、あたし達の部屋になるわ!」
桐ヶ谷誠「ありがとう・・・学校はこれまで通り行くけど、家にいる時は何したらいいかな?」
中島蒼「気持ちはありがたいけど、全部ロボットがやってくれるわ・・・」
桐ヶ谷誠「そ、そうか・・・」
中島蒼「とりあえず今は荷物を整理しましょう。話はその後で・・・」
桐ヶ谷誠「あ、ありがとう・・・!」
俺は蒼の部屋に招かれ、荷物整理を終わらせた。
中島蒼「改めて、今日から宜しくね誠。困った事があったらいつでも相談して頂戴・・・」
桐ヶ谷誠「こちらこそ、今日から宜しく!」
中島蒼「えぇ!」
中島蒼「それで本題なんだけど、誠は高校卒業したらどうしたいの?」
桐ヶ谷誠「う〜ん・・・大学の事は考えて無いんだよね・・・出来たら何かしらの職業に就きたいとは考えてるけど・・・」
中島蒼「・・・残念だけど、それは叶わないかも知れないわ・・・現にどこの職場もロボットが仕事を回してるから、仮に就職できても」
中島蒼「きっと直ぐに切り捨てられるわ・・・」
桐ヶ谷誠「薄々はそう感じてたけど・・・やっぱ簡単には行かないか・・・」
中島蒼「そうね・・・あたしに至ってもお父様とお母様がいつまでもあたしを守ってくれる訳じゃ無いからあたしも人の事は言えないけど、」
中島蒼「政府の人達がこの現状を見直してくれたら、話は早いんだけどね・・・」
桐ヶ谷誠「その政府の人達が見直して、ロボットを制限してくれる可能性は?」
中島蒼「0ね・・・」
桐ヶ谷誠「聞いた俺が馬鹿だったよ・・・」
中島蒼「でもこのままロボットに頼り切ってたら、いつかあたし達は駄目になるのは目に見えてる。後は使う人達次第だからね・・・」
桐ヶ谷誠「AIに寄って人類は管理されるか、殲滅されるかのどっちかか・・・どっちに転がっても最悪だな・・・」
中島蒼「そうね・・・でも実際痛い目にあわないと分からない事もあるし、それで気付いてもらえるかどうか・・・」
桐ヶ谷誠「・・・難しい話だな・・・」
色々と不安に思う事はあった。俺は母さんに見捨てられて、今こうして蒼の家に居候している。ロボットに心を奪われた
母さんが、後々酷い事にならなければと、心の中で思った。
〇研究施設のオフィス
俺が母さんに見限られてから二日後。
桐ヶ谷聡太「プロフェッサー、ただいま戻りました!」
マリア・シモンズ「聡太君お帰り!長旅大変だったでしょ!?」
桐ヶ谷聡太「いえいえ!寧ろ充実した旅で楽しかったです!」
マリア・シモンズ「そう言ってもらえると嬉しいわ!こっちも後五日くらいで準備ができるわ!」
桐ヶ谷聡太「いよいよですね!俺も楽しみです、プロフェッサー!」
マリア・シモンズ「・・・そう言ってくれるのは嬉しいけど、本当にいいの?今じゃ夏目工房が作ったロボットは世界各地で活躍してるけど、」
マリア・シモンズ「日本には聡太君の家族がいるんだよ?」
桐ヶ谷聡太「・・・プロフェッサー、俺はあなたのやり方には心から賛成してます。だから協力してたんじゃないですか・・・」
桐ヶ谷聡太「そもそも、俺の両親は失敗してるんです。父さんが事故死したのは、ずっと前から酒に溺れてたからで、母さんは自分の利益にしか」
桐ヶ谷聡太「興味が無い。弟は確かに大事・・・ですが、今の世界情勢を考えたら、結局は同じです・・・」
マリア・シモンズ「・・・そうよね!こう言うの、気にしてたらキリが無いわよね!」
桐ヶ谷聡太「やりましょうプロフェッサー!あなたのプロジェクトを見た時から、俺の覚悟は決まってます!」
マリア・シモンズ「えぇ!絶対成功させて見せるわ!!」
ロボットに彩られた世界は便利ですが、必ずしもバラ色ではないのでしょうね‼
とても現代的なテーマで興味深いです🤔
実際タップノベルも、 AI で書いてる人がいるかもしれません・・・
今や非常に身近なテーマですね。とても刺激になりました‼
タップノベル盛り上げましょう、私のも覗きに来てください(*゚▽゚)ノ