幸福戦隊ハピネスファイブ

どんぐり

梅雨入りの事件(脚本)

幸福戦隊ハピネスファイブ

どんぐり

今すぐ読む

幸福戦隊ハピネスファイブ
この作品をTapNovel形式で読もう!
この作品をTapNovel形式で読もう!

今すぐ読む

〇教室
  6月になった。
紅城憲夫「いよいよ梅雨に入ったな」
青柳香澄「でも私、梅雨の時期は好きよ。私の家は米農家なの」
大崎マホ「知らなかったわ」
紅城憲夫「確かに、雨降らないと農業は成り立たないこともあるしな」
同級生「そうだよね。雨は飲み水にもなるしね」
双葉ひな「ちなみに私は6月が誕生月なの!」
紅城憲夫「驚いたぜ!」
青柳香澄「あと、6月といえばジューンブライドね」
双葉ひな「そうそう!私、子供の頃は、花嫁さんが夢だったの!」
塩谷ひろし「へぇ、君らしいね」
紅城憲夫「先生来るぞ!」
教諭「それでは授業を始めますよ」
  やがて授業が始まったのだった。

〇トラックのシート
藍沢拓馬「雨の日は、スピードの出しすぎに気を付けないといけないな・・・・」
  拓馬はトラックドライバーゆえ、ハンドルさばきはいつも慎重だ。
  特に悪天候は彼を苦しませる。
藍沢拓馬「次の場所はっと・・・」
  インプットが完了したようだ。
藍沢拓馬「行くぞ」

〇学食
山吹絵里奈「今日はレポートも出せたわ!おまけにバイトがないから、ゆっくり休めるわね」
絵里奈の同級生「山吹さん、バイト先ってケーキ屋さん?」
山吹絵里奈「そうよ!大学の近くなの」
絵里奈の同級生「今度行ってもいい?」
山吹絵里奈「いいわよ!」

〇教室
常盤隆一郎「はいみなさん、おはようございます」
  おはようございます!
常盤隆一郎「今月の職場体験の件ですが、今日のホームルームで決めていきましょう」
「わかりました!」

〇病院の診察室
桜庭舞「それじゃあさっそくもしもしするわよ」
子供「わかった」
桜庭舞「はい、これでおしまい」
子供「ありがとう」
母親「先生、ありがとうございました」
桜庭舞「今のところは問題ないでしょう」
母親「はい」
桜庭舞「ただ、梅雨時ですので、体調に気を付けてくださいね」
母親「わかりました」

〇研究所の中
福島博士「はぁ、梅雨のシーズンか・・・・ 気圧の変化でちょっと頭痛がするよ・・・」
  梅雨に入り、福島博士は気圧変化による片頭痛に苦しんでいた。
博士夫人「少し横になった方がいいわね」
福島博士「わかった。部屋で休んでくる」
シャンシャン「博士、大丈夫でしょうか・・・・」
博士夫人「シャンシャンも毎日ダークネス団の動向チェックに苦労してるのよね・・・・ 博士が回復したら改良を頼まないと・・・」
シャンシャン「私もプログラムの改良に対応した容量に余裕がありますけど・・・」
博士夫人「主人が心配だわ・・・・」

〇研究開発室
福島博士「少し、薬を飲んで、横になるかな」
福島博士「さて、仮眠を取るとしよう」
  博士は戸棚の中の薬を飲み、仮眠をとることにした。

〇一人部屋
  その夜。
紅城憲夫「一応今日の課題とレポートは終わったな」
  憲夫は、いつものように勉学に励んでいた。

〇本棚のある部屋
藍沢拓馬「明日は非番だし、ゆっくり休むか」

〇古いアパートの部屋
山吹絵里奈「いきなりの土砂降りは勘弁してほしかったわ・・・・」
  絵里奈は帰り道、土砂降りに見舞われた。
山吹絵里奈「お風呂入って、ご飯食べなくっちゃ」

〇白いバスルーム
山吹絵里奈「そういえば洗濯物、溜まってたわ。ご飯食べたら、コインランドリー行かなきゃ」
  絵里奈は急いで入浴することに。
  数分後。
山吹絵里奈「さっぱりしたわ。着替えなきゃ。帰ったらパジャマに着替えて寝ないと!」
  数分後。
山吹絵里奈「さて、ご飯作って食べようっと!」

〇古いアパートの部屋
山吹絵里奈「うん!我ながら自信作!」
  絵里奈は夕食を食べ始めた。

〇アパートのダイニング
常盤マヤ「今日はお父さんは夜勤だから、早く寝ないとね」
常盤隆一郎「ああ。期末試験の答案作成もあるしね」
常盤マヤ「思えば隆一郎は学生時代は勉強で悲鳴あげてたわね」
常盤隆一郎「ちょっとそれはやめて・・・」

〇おしゃれなリビング
桜庭舞「そういえば、今度PTAだったけど、シフト変えてもらえてよかったわ」
桜庭智久「安心して行けるね」
舞の父親「もし行けなくなったらこっちが行くから」
舞の息子「PTA?」
桜庭舞「お母さんや先生のお話よ」

〇繁華街の大通り
クルエルマン「夜こそ襲撃しがいがあります」
  クルエルマンは、指を鳴らすと、こう叫んだ!
クルエルマン「ショーを始めましょう!」
「ヤー!」
  街は大パニックに!

〇研究所の中枢
シャンシャン「ダークネス団です!」
博士夫人「すぐ主人を呼ぶわ!」
博士夫人「大変だわ!」
福島博士「静養時に襲来とは・・・」
博士夫人「私が知らせるわ!あなたは無理しないで!」
福島博士「わかった。完治するまで横になるよ」

〇一人部屋
紅城憲夫「飯も食ったし、ゆっくり休むか」
紅城憲夫「脅かすなよ!」

〇本棚のある部屋
藍沢拓馬「何だ!?」

〇古いアパートの部屋
山吹絵里奈「それじゃあ、今からコインランドリーに行かなきゃ」

〇昔ながらの銭湯
山吹絵里奈「洗濯物を全部出せたし、あとはゆっくりここで休まなきゃ」
山吹絵里奈「何?」

〇一人部屋(車いす無し)
常盤隆一郎「これで一応終わったな」
常盤隆一郎「なんだろう?」

〇タンスの置かれた部屋
桜庭舞「服も片付けたし、ゆっくり休まなきゃ!」
桜庭舞「何かしら?」

〇研究所の中枢
博士夫人「ダークネス団が襲来したの!すぐ急行して!」
シャンシャン「場所は繁華街です!」

〇一人部屋
紅城憲夫「わかった!!」

〇玄関内
憲夫の妹「どうしたの!?」
紅城憲夫「悪いが急用思い出した! 帰ってから風呂入る!」

〇本棚のある部屋
藍沢拓馬「わかった!」

〇シックな玄関
藍沢拓馬「急ぐぞ!」
藍沢敏夫「どこ行くんだ?」
藍沢拓馬「話は後だ!」
藍沢敏夫(一体、どうしたんだろうか・・・・)

〇昔ながらの銭湯
山吹絵里奈「わかったわ!」
  洗濯物を急いで洗濯機から取り出し、袋に詰めると、すぐに絵里奈は出発した。
山吹絵里奈「全部詰め込んだわ!急がないと!」

〇一人部屋(車いす無し)
常盤隆一郎「わかった!」

〇アパートのダイニング
常盤マヤ「隆一郎!こんな時間にどうしたの?」
常盤隆一郎「急用を思い出したからちょっと出かける! お風呂、沸かしといて!」
常盤マヤ「わかったから、気を付けてね」

〇タンスの置かれた部屋
桜庭舞「わかったわ!すぐに行くわね!」

〇白い玄関
舞の娘「どうしたの?」
舞の母親「どうしたのよ?」
桜庭舞「話は後!とりあえずお風呂沸かして、先に入って!」
舞の娘「大丈夫かなぁ?」
舞の母親「舞・・・」

〇繁華街の大通り
クルエルマン「恐怖の世界はまだ始まったばかり」
「ヤーッ!」
「皆さん、早く安全な場所へ!」
  パニックに陥る繁華街!
  その時だった!
  出たか!ダークネス団!
「あの声は!?」
紅城憲夫「貴重な勉強時間に水を差しやがって!」
藍沢拓馬「お前らも少しは遠慮ってものを知れよ!」
山吹絵里奈「こっちだって別にあんたに構いたくないの!」
常盤隆一郎「身の程を知るべきだよ!」
桜庭舞「雨なんだし、いま直ぐ帰った方がいいわよ!」
「それじゃあ行くぞ!変身だ!」
「オッケー!」

〇魔法陣
「ハピネスチェンジキー、スタンバイ!」
「ハピネスチェンジキー、スタンバイ!」
「ハピネスチェンジブック、オープン!」
「ハピネスチェンジブック、オープン!」
「ハピネスチェンジ、スタート!」
「ハピネスチェンジ、スタート!」
紅城憲夫「昂る情熱のパワー! ハピネスレッド!」
藍沢拓馬「沈着冷静なるパワー! ハピネスブルー!」
山吹絵里奈「ピカッとひらめくパワー! ハピネスイエロー!」
常盤隆一郎「穏やかで安らぐパワー! ハピネスグリーン!」
桜庭舞「心ときめく素敵なパワー! ハピネスピンク!」
「決してくじけない、5つのパワー!」
「ハピネスファイブ、登場!」

〇繁華街の大通り
クルエルマン「お出ましですか。やってしまいなさい」
「ヤーッ!」
「行くぜ、みんな!」
「オッケー!」
刑事「嘘だろ!?まさかのヒーロー登場とは!」
警察官「以前テレビで紹介されてましたよ!」
警察官「本当にいたとは・・・」
紅城憲夫「覚悟しな!」
紅城憲夫「それっ!」
ダークネス団の部下「ワーッ!」
藍沢拓馬「覚悟しろ!」
藍沢拓馬「受けてみろ!」
ダークネス団の部下「ワーッ!」
ダークネス団の部下「ヤーッ!」
山吹絵里奈「覚悟して!」
山吹絵里奈「それっ!」
ダークネス団の部下「ワーッ!」
ダークネス団の部下「ヤーッ!」
常盤隆一郎「甘く見るなよ!」
常盤隆一郎「行くぞ!」
ダークネス団の部下「ワーッ!」
桜庭舞「覚悟!」
桜庭舞「それっ!」
「わー!」
クルエルマン「やりますね・・・」
紅城憲夫「とどめを刺すぞ!」
藍沢拓馬「ああ!」
「準備オッケー!」

〇幻想空間
「ハピネスチェンジブック、オープン!」
「ハピネスチェンジブック、オープン!」
紅城憲夫「レッドスター!」
藍沢拓馬「ブルースター!」
山吹絵里奈「イエロースター!」
常盤隆一郎「グリーンスター!」
桜庭舞「ピンクスター!」
  メンバーが描いた流星が、五角形を作り上げた!
「ハピネスペンタゴンウェーブ!」
「ハピネスペンタゴンウェーブ!」
「ワー!!」
クルエルマン「次はそうはいきません!」

〇繁華街の大通り
「ハピネスファイブ、」
「今回も大勝利!」
  人々の拍手喝さいを浴びたハピネスファイブは、その場を去った。
刑事「まさか本当にいたとはね」
警察官「私、ファンになりそうです・・・」
警察官「また会えるかもしれませんね、もしかしたら」

〇研究所の中
  数日後。
紅城憲夫「片頭痛で休んでた!?」
福島博士「心配かけてすまなかった」
藍沢拓馬「でも元気になってよかったぜ」
山吹絵里奈「確かに天気がすぐれないと体調崩しがちになるわね・・」
福島博士「もっとも頭痛薬で何とかなったよ」
常盤隆一郎「油断できないね、梅雨の時期は」
桜庭舞「あたし、薬みんなに配ろうか?」
常盤隆一郎「ありがとう」
博士夫人「それより、今月はジューンブライドもあるけど、あれは西洋の言い伝えよ」
シャンシャン「6月に結婚した花嫁は幸せになれるそうです」
桜庭舞「あたし、そういえば6月に結婚したのよ! 写真見る?」
  舞はそう言ってスマホを見せた。
博士夫人「なかなか素敵ね」
山吹絵里奈「私も結婚したいわ~」
博士夫人「きっとなれるわよ」
シャンシャン「ブライダルサロンがこの町にできたそうですよ」
山吹絵里奈「行きた~い!」
常盤隆一郎(僕も早く結婚せねば!)
藍沢拓馬「俺の同僚にも既婚者がいるな、そういえば」
紅城憲夫(そういえば、兄貴はまだ結婚する気配、なさそうだな・・・・)

〇宇宙船の部屋
ダーク「とちりやがって!」
クルエルマン「すみません・・・」
「ご心配なく」
メールデビル「いいアイデアがございます」
フィメールデビル「これで彼らも四苦八苦するはずですよ」
ダーク「健闘を祈るぞ」
  ハピネスファイブよ、新たなる刺客に気をつけろ!
  次回へ続く!

次のエピソード:メールデビルとフィメールデビルの襲来

成分キーワード

ページTOPへ