宝くじが当たって人助けした件

夏目心 KOKORONATSUME

1 宝くじで5億円(脚本)

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〇オフィスのフロア
剛力剛「おい、月影!」
月影絢斗「剛力部長、どうしましたか?」
剛力剛「今暇だろ?暇だよなぁ?その仕事が終わったら次はこれやれ!」
月影絢斗「え?これは?」
剛力剛「この資料を今日中に纏めるんだ、良いな?」
月影絢斗「えぇ!?これを今日中にですか!?」
剛力剛「何だその嫌そうな顔は!?上司の命令は絶対だ!やれと言われたら黙ってやる!常識じゃ無いか!?あぁ!?」
月影絢斗「す、すみません!終わり次第、直ぐに取り掛かります!」
剛力剛「それで良い!お前等は言われた事をやってれば良いんだ!!」
月影絢斗「・・・今日も帰れないのか・・・」
  俺の名前は月影絢斗。ブラック企業で社畜をやってるサラリーマンだ。先程、上司の剛力部長に山の様な仕事を押し付けられた。
  休みが無い訳では無いが、大体上司命令と言う名目で休みを帳消しにされる事が殆どで、最後に休日を貰ったのは何時だったか、
  もう覚えて無い程に疲弊していた。
月影絢斗「俺・・・入る所間違えたのかな・・・」
剛力剛「ぐへへ!今日は何処までやれるかな・・・!」
月影絢斗「・・・仕事は部下に丸投げ、自分は好き放題・・・良いご身分で・・・」
  剛力部長が自分の席でスマホゲームで遊んで居る事に不満を感じたが、嘆いて居ても何も成らないと思い、俺は山の様な仕事を
  一人で熟すのだった。

〇繁華な通り
月影絢斗「今日も遅く成ったな・・・最後休んだのって何時だったっけ・・・」
  山の様な仕事を熟し、気付けば夜中に成って居た。毎日同じ時間に出勤し、毎日遅い時間に開放される。責めて休みの一つや二つ、
  可能なら頂きたいと思うが、上司があんな感じじゃ貰いたくても貰えない。
月影絢斗「そう言えば・・・」
  俺はふと、自分の鞄から封筒を取り出した。
月影絢斗「そう言えば、この前買った宝くじ、結果発表そろそろだったよな。どうせ当たらないだろうし、見に行くか」
  気分転換に買った宝くじの発表が今日だった事も有り、俺は結果を見に行く事にした。

〇男の子の一人部屋
月影絢斗「嘘だろ!嘘だろ!!嘘だろ!!!」
月影絢斗「当たった?当たった!?5億円当たった!!??」
  信じられない出来事だった。何と宝くじで5億円が当たったのだ。偽物でも無ければ、夢でも無い。
月影絢斗「駄目だ、何をどう見ても現実だ・・・宝くじなんて当たらないのが当たり前なのに・・・これ、どうしよう・・・」
  余りにも唐突な出来事に心の動揺が抑えられなかった。5億と言う大金なんて夢のまた夢でしか無く、これが有れば何だって
  出来るのだが。
月影絢斗「・・・これ、何に使えば良いんだ?仕事こそしてるが、こんなの行き成り渡されても・・・」
月影絢斗「流石に誰にも言わない方が良いな。バレたら何されるか分からないし、取り合えず保管しといて、もう寝よう」
  突然大金を手にして大分混乱はしたが、今これを使っても良い事は無いと思い、俺は5億円を安全な場所にしまって、
  もう寝る事にした。

次のエピソード:2 借金返済

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