エピソード21(脚本)
〇草原の道
GH兵「開けろ」
クリス「・・・・・・」
GH兵が引き金に手をかける。
GH兵「さっさとしろ」
GH兵「人はなしか」
クリス「・・・そうだ」
GH兵「その荷物、中身はなんだ?」
クリス「頼まれた物資だ」
GH兵「誰から?」
クリス「守秘義務がある。言えない」
GH兵「念のため、応援を呼んでキュービアまで同行させてもらう」
クリス「その必要はない」
GH兵「念のためだと言ったろう」
GH兵「応答せよ」
クリス「・・・・・・」
〇トラックの荷台
ギャロップ「まずいな」
ケイト「・・・・・・」
チャド「ひ、ひいぃ・・・」
ポキッ!
チャドがひそめた手で小枝を折ってしまう。
チャド「しまった!」
GH兵「ん? 何の音だ?」
トラックの下を覗き込むGH兵。
GH兵「何だ貴様ら!」
ギャロップ「くそっ」
チャド「・・・すみません」
〇草原の道
クリス「どこを見ている」
GH兵を殴るクリス。
GH兵「うわっ」
GH兵「くっ、この」
ライフルの柄でクリスを殴るGH兵。
クリス「くっ」
『こちらキュービア支部。どうした?』
GH兵がトランシーバーを手に取る。
ケイトが人間離れした速さで現れると、トランシーバーを蹴ってはじく。
GH兵「なに!」
GH兵「貴様」
クリス「どこを見ている」
すかさずGH兵の足を払って転ばせるクリス。
ケイト「いまだ」
ギャロップ「ほう」
『おい。何かあったのか?』
ギャロップ「よくやったガキ」
ギャロップ「悪いが余計な記憶を消させてもらうぜ」
GH兵「くっ・・・」
ギャロップ、GH兵に銃を向ける。
ケイト「待って!」
〇作戦会議室
ギャロップ「クリスは今日の裏切りがバレてるんだろう? 偵察はもう無理じゃないか?」
ローレン「ポルティアを攻めたGHの手下は全員、記憶を抹消した」
ケイト「殺したってこと?」
ローレン「戦闘以外では殺しちゃいないさ」
ローレン「残党兵は、負けを認めた途端に自らログアウトしたよ」
〇草原の道
ケイト「ログアウトするんだ」
ギャロップ「あ? バカかお前。こいつは敵だぞ?」
ケイト「君だって、痛い思いはしたくないだろ?」
ケイト「待っててあげるから、すぐにログアウトするんだ」
GH兵「貴様ら。よくもこんなことを」
ギャロップ「どうせ死んだら記憶もリセットされんだ。 一緒だろ?」
ギャロップが手に持つ銃の狙いをGH兵に定める。
ケイト「やめろ!」
- このエピソードを読むには
会員登録/ログインが必要です! - 会員登録する(無料)