姫様の推し事!

朝永ゆうり

第八話 魔物退治と過去の記憶(脚本)

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〇西洋の街並み
村人「ぎゃあああ!」
村人「何なんだいこれは!?」
村人「逃げろ! 魔物が出たらしい」
村人「魔物だって!?」
ヤコブ隊長「これは・・・」
ノア(絵描き)「皆さん混乱してますね “見えざる者”の方も いらっしゃるみたいです」
ヤコブ隊長「ああ・・・いくぞ!」
ノア(絵描き)「僕も応戦します!」
アレク(庭師)「わっ!」

〇西洋の街並み
アルル姫「何が起きているの!?」
ルーラ(女騎士)「魔物よ! アルルちゃんは下がってて!」
アルル姫「あー、もう 何でこんな時に私は何もできないのよ!」
アルル姫「せめて何か・・・」
村人「どこに逃げればいいの!?」
村人「ぎゃぁぁあ!」
ヤコブ隊長「民ども、落ち着け!」
ヤコブ隊長「私はブレーヴ王国騎士団のヤコブ」
ヤコブ隊長「魔物たちは私が始末する 民は安全なところに避難を──」
アレク(庭師)「やめろ・・・っ!」
アルル姫(避難・・・)
アルル姫(そうだ!)
アルル姫「アレク、ちょっと来なさい!」
アレク(庭師)「な、何だよ 今それどころじゃ・・・くっ」
アルル姫「それよ そのガードで避難する人たちを守るの!」
アルル姫「ノア!」
アルル姫「あなたはアレクの周りの魔物をお願い!」
ノア(絵描き)「お安い御用です!」
ノア(絵描き)「はっ! やぁ!」
アルル姫「みなさん、こっちです!」
村人「ああ、助かった・・・」

〇西洋の街並み
ヤコブ隊長「市民がいなくなれば・・・はぁっ!」
ルーラ(女騎士)「ヤコブ、派手にやったわね」
ルーラ(女騎士)「アルルちゃんに ちゃんとお礼を言わなきゃ──」
ルーラ(女騎士)「ちょっと、どんだけいるのよ!」
ルーラ(女騎士)「この魔物の数、おかしすぎでしょ!」
ヤコブ隊長(キリがないな・・・一体どうすれば)
アルル姫「ヤコブーっ!」
アルル姫「真ん中に集めてドーンよ!」
ヤコブ隊長「・・・分かった」
ルーラ(女騎士)「了解! いくよ、ヤコブ」

〇空
ヤコブ・ルーラ「はぁぁぁぁぁあ!」

〇空

〇荒廃した街
アルル姫「・・・ひどい」
アルル姫「どうしてこんなことに・・・」
ノア(絵描き)「ヤコブ殿 今まで魔物はこんな市街地に 出たことなど──」
ヤコブ隊長「ああ」
ルーラ(女騎士)「おかしいわね こんなふうに人間のいる 場所に出るなんて・・・」
ヤコブ隊長「まだガブリエルが生きていた あの時くらいだな」

〇荒廃した市街地
アルル姫(幼少期)(魔物って何? 何でお家が無くなってるの?)
アルル姫(幼少期)(おばあはどこ? 私は一人ぼっち・・・?)
アルル姫(幼少期)「う、ぐす・・・」

〇荒廃した街
アルル姫(嫌なこと思い出した・・・)
アルル姫(でも、きっとアレ以来ってことよね どうして・・・?)
ヤコブ隊長「・・・」
ノア(絵描き)「ヤコブ殿、どうかしました?」
ヤコブ隊長「この村の民ども──」
ヤコブ隊長「聞け 我々は先に進まねばならない だが、この村にブレーブ騎士団を手配した」
ヤコブ隊長「まもなく到着すると思う 復興は彼らと共に頼む」
ヤコブ隊長「調査にも協力してくれると助かる ──以上だ」
村人「あ、ありがてぇ」
村人「ブレーヴの騎士様方なら 安心できるねえ」
アルル姫(ヤコブ・・・)
ヤコブ隊長「・・・行くぞ、貴様ら」
ルーラ(女騎士)「そうね こんなところで立ち止まっていても 仕方ないわ」
アルル姫「ええ」
アルル姫「・・・あれ、アレクは?」
村人「昨日はありがとうね♡」
村人「本当、助かったわ〜♡」
村人「安全な避難をしてくれて 本当にもう・・・♡」
村人「それにしてもあなた・・・」
「いい男ね〜♡」
アレク(庭師)「・・・」
ヤコブ隊長「何をしている 貴様はここに永住する気か」
アレク(庭師)「・・・そういうことなんで、また」

〇空
ルーラ「あっはっは!」

〇けもの道
ルーラ(女騎士)「アレクはおばさまにモテるのね」
ルーラ(女騎士)「いいじゃない 人生のモテ期なんてそんなにないわ」
ルーラ(女騎士)「今のうちに モテを体感しておくのもいいわよ」
アレク(庭師)「・・・俺は、別にモテとかどうでも──」
アレク(庭師)「・・・はぁ」
ノア(絵描き)「今日はこの森を抜けるのですね この先は──」
ヤコブ隊長「湖がある そのほとりにドラゴンを手配しておいた」
アレク(庭師)「ド、ドラゴン!?」
ヤコブ隊長「火山まで行くにはドラゴンが一番早い」
アルル姫「ドラゴン・・・」
ルーラ(女騎士)「大丈夫よアルルちゃん 人馴れしてるドラゴンは優しいもの」
ルーラ(女騎士)「何なら私が一緒に乗ってあげるから」
アルル姫「は、はい!」
ルーラ(女騎士)「ふふっ♡ アルルちゃんは妹だもの ・・・大切にしなきゃね」

〇けもの道
ノア(絵描き)「ヤコブ殿・・・」
ヤコブ隊長「ああ」
ルーラ(女騎士)「アルルちゃん、下がってて」
ルーラ(女騎士)「アレクは下がらない ほら、お姫様を守るのよ」
アレク(庭師)「は、はい・・・」
ヤコブ隊長「時間がない 倒しながら進むぞ」
ヤコブ隊長「アルルはここに 私のそばを離れるな」
アルル姫「分かった」
ヤコブ隊長「絵描きと姉貴は後ろを頼む 庭師は常にガードを張れ」
「オッケー!         了解です!」
アレク(庭師)「ガードに集中、ガードに集中・・・」
アルル姫(・・・ヤコブは何も言わない けど──)
アルル姫(──絶対におかしいわ なんでこんなに魔物が出るの?)

次のエピソード:第九話 ドラゴンに乗って

コメント

  • 心の読めない隊長は、人々には信頼される隊長ですね!
    アルル姫も見直したことでしょう。ぐっと距離が近くなるのかも。
    人間ドラマとアクションのバランスがとても良いですね!

  • アレクも幸せになってほしいですね〜
    おばさまにモテる男性、私はとても素敵だと思います👍

    魔物が増えている謎とは😧

  • アレクwww不憫wwwモテてるけどかわいそうwww(喜んでごめん
    アルルも自分で何かを感じてるようですね……どうなるのかな。

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