勇者にはほしい才能がある

東龍ほフク

【番外】こぼれ与太話〜ゴキと妖精と16.5話と陰キャ共の海〜(脚本)

勇者にはほしい才能がある

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〇英国風の部屋
ほふく前進する虫「どうも、虫です」
ほふく前進する虫「シリアス話の制作がしんどいです」
ほふく前進する虫「ギャグやりたい!!!!!!!!!!!」
キン(父上)「何か今、このブリゴキ‥‥‥ ピーピー鳴いてなかったか‥‥‥?」

〇西洋の住宅街
  〜 妖精の事実 〜
ヴァガ「そーいや にーちゃんに ききたいこと あったんだよねー」
ギン「お? なんぞ?」
ヴァガ「お空を まいにち よごしてるのって だれ?」
ギン「‥‥‥‥‥はい?」
ヴァガ「いまは きれいな あおぞらだけどさ、 じかん が たつと くろくなってくじゃん」
ヴァガ「あれ、だれが おそら よごしてるの?」
ヴァガ「まいにち 黒インクや 赤インク こぼしてくの、そそっかしい やつ だよね」
ギン「うっ‥‥‥」
ヴァガ「どうした! にーちゃん!」
乙女座りベソかきギン「‥‥‥バカ通り越して純粋ピュアで泣ける‥‥‥」
乙女座りベソかきギン「その発想は素晴らしいな‥‥‥」
乙女座りベソかきギン「‥‥‥‥その発想、もらっていい?」
ヴァガ「ほめてるの? けなしてるの?」

〇暖炉のある小屋
マモ「‥‥‥‥お前ら最近、仲がいいな」
ギン「コイツ、意味わかんねぇ斬新な目線で モノ言うからいい刺激になってさぁ」
ヴァガ「ねぇ おにーちゃん ! へやの すみで うまれる なぞのふわふわは いきてるの?! しんでるの??」
マモ「それ、ホコリ‥‥‥‥」
ギン「話しかけてみりゃ、反応すんじゃね?」
ギン「近くにエサも置いてやれば、 動き出すかもしんねぇぞ!」
ヴァガ「わかった! ヴァ、この子育てる!」
  ※ギン、笑い転げ中
マモ「っつーか、ギン。風呂入ってこいよ」
ギン「おぉ、やっと清掃が終わったかぁ〜」
ギン「いってきまぁ〜す」
ヴァガ「あっ、ヴァも にんげん の おおきい おふろ はいりたい〜」

〇銭湯の脱衣所
ヴァガ「ヴァも はいるぅ〜」
ギン「お前、溺れないようにしろよぉ?」
ギン「‥‥‥‥‥‥‥」
ヴァガ「‥‥‥‥お? どうした? にーちゃん」

〇暖炉のある小屋
マモ「なっ、なんなんなん‥‥‥‥‥?!?!」
ギン「まっ‥‥‥‥‥マモたんマモたんマモたん!!!!!」
マモ「何だ、どうした」
ギン「ヴァ、ヴァガの奴っ‥‥‥‥!」
マモ「あ?」
ギン「お、おんな だ‥‥‥‥」
マモ「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥」
マモ「え?」
ギン「あ、あああああの子、女の子‥‥‥‥」
ヴァガ「にーちゃぁん、きゅうに どーしたん?」
ギン「ぎゃああああああああっっっ!!!!!!!!」
ギン「裸で飛ぶな!!!!! 服を着ろ!!!!!!!」
  ※ギンはヴァガにタオルをぶん投げた!
ヴァガ「なぁに? なんで?」
ギン「タオル避けないでくれよ!!!!!!!」
ヴァガ「なんで?」
ギン「「何で」も「クソ」も!!!!!!!」
ギン「おい、マモ助け‥‥‥‥」
ギン「『我、関せず』の姿勢 !!!!!!!!!!!!!!!!」
マモ「早く、そいつをどっか連れてってくれよ」
ギン「プリーズ!! 冷静な人の知識プリーズ!!!!!」
マモ「‥‥‥妖精には、そういう『性的な恥』の 感情がそもそもないのでは?」
マモ「あいつらが『裸で飛び回ってる文献や作品』 とか、よくあるだろ?」
マモ「無邪気ゆえの『羞恥心ゼロ』よ」
ギン「そ、そもそも論‥‥‥‥!」
マモ「そんなガキの裸など気にせず、 風呂くらい一緒に入ってこいよ」
ギン「じゃあ、お前がやれよ!」
マモ「断る」
ギン「ヴァ‥‥‥‥ヴァガちゃん?」
ギン「えーと‥‥‥‥」
目つぶりマモ「羞恥心ゼロの生き物に『羞恥心』を 覚えさせてしまうのは、果たして ”いい事”なのかなぁ」
ギン((楽しんでねぇか? こいつ‥‥‥))
ギン「えーと‥‥‥」
ギン「ヴァガちゃん、俺はお前と一緒の 風呂には入れない‥‥‥‥」
ヴァガ「?! なんで?!」
ギン「う〜〜〜〜〜〜〜〜ん‥‥‥‥‥‥」
ギン「よ、妖精の裸は人間の目には毒なんだよ」
ヴァガ「えっ、そうなの?!?!」
泣きそうヴァガ「ヴァは毒??!! わるいコ??!!」
ギン「あの、ほら、アレ‥‥‥ 妖精って眩しくて可愛いからさぁ‥‥‥」
ギン「誘拐されたりとか危ないしぃ‥‥‥‥」
ギン「そう安易に他の人がいる所で 脱いじゃ駄目だよ、っていう‥‥‥‥」
ヴァガ「?! にーちゃん の ところ で ぬいで、 なにが キケン ????」
ギン「近寄らんといて!!!!!!!」
ヴァガ「ふぇ‥‥‥‥‥‥」
  ※ヴァガは全裸で泣いている!! ▼
ヴァガ「ヴァが バカだから、だから ついに にーちゃんにも キラわれ‥‥‥‥」
ギン「ちが、違うのよ、違うのよヴァガちゃん‥‥‥」
マモ「‥‥‥‥‥おい」
マモ「ヴァガ、ぐだぐだ言うのやめろ」
マモ「ともかく、全裸で飛ぶな」
マモ「クッキーあげるから」
ヴァガ「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥」
ヴァガ「‥‥‥うん! わかったぁ!!!!」
ギン「納得したぁ!!!!!!」
マモ「動物をしつける時、いちいち理由を 説明するか?」
マモ「言うことを聞いたら、エサをやる ──」
マモ「それでいいんだよ、バカめ」
ギン「えぇ‥‥‥‥?」
  ※しかし、ギンのヴァガ(異性)に対しての
  挙動不審はしばらく続いた

〇寂れた村
  〜アンケートをとるマモたん〜
  (※16.5話)
マモ「すみませーん」
マモ「アンケート、よろしいですか?」
井戸端会議中のおばさん((こ、こんな村にイケメンが‥‥‥!))
井戸の周りにいた人((何かいい匂いすらしてくる‥‥‥!))
マモ「エルム・ナキュの『セイリング・ベルズ』 あるじゃないですか」
マモ「皆さんは、ヒロインのノキースとミーナ‥‥‥ どちら派なのかお訊きしたくてですね」
おばさん「あ〜、懐かしいわぁ! 図書館で読んだ読んだ」
おばさん「私は、断然ミーナね それ以外ありえないでしょう」
おじさん「は? あれは完全にノキースと くっつく流れだったろ」
マモ「あっ。はいはい〜 ご協力くださる方は挙手でお願い致します〜」
ヴァガ「‥‥‥‥‥‥‥‥」

〇後宮の一室
マモ((ふむ‥‥‥ノキース派が優勢か‥‥‥))
ヴァガ「白いにーちゃん‥‥‥‥にせもの?」
マモ「‥‥‥‥あ?」
ヴァガ「だってさっき、みたことない にこにこ してた‥‥‥」
マモ「人様にモノ訊くのに、こんないつもの 無愛想でいくかよ。バカが」
ヴァガ「いつもの 白い にーちゃんだ!!!!!!」
ヴァガ「で、なにその アンケート‥‥‥」
マモ「‥‥‥‥」
マモ「ギンが秒で喜ぶ事といったらミーナ関係だと 思ってアンケートを取ったのだが‥‥‥‥」
マモ「なんてこった!  俺の推しの方が勝っちまったぜ!」
ヴァガ「え? じゃあ、ダメじゃね?」
マモ「‥‥‥‥まぁ、それはそれでアイツが ムキになってつっかかってきてくれたら‥‥‥」
ヴァガ「? 白いにーちゃん、にーちゃんを よろこばせたいの? おこらせたいの?」
マモ「‥‥‥‥最近あいつがよそよそしいのが腹立って 仕方ないから、いっそどっちの感情でもいい」
ヴァガ「なぁにソレェ‥‥‥」
マモ「‥‥‥‥そういえば、お前は ミーナ派ノキース派どっちだ」
ヴァガ「あっ。ごめんなさい‥‥‥ にーちゃんに ススめられた その本 は まだよんでな‥‥‥」
マモ「ミーナかノキースかハッキリ していない分際で、よくもまぁ アイツにまとわりつけるな」
マモ「恥を知れ」
ヴァガ((なんで そこまで いわれなきゃ いけないんだ‥‥‥‥!))
マモ「‥‥‥そういや、当のあいつはどこ行った」
ヴァガ「ぶきやさんで ぶき みてるよ!」
マモ「武器‥‥‥なのかぁ‥‥‥‥」

〇海辺
  〜海〜
  (漫画で描こうかなとか
  思ったけど多分面倒臭そうだから
  ここで再現すっべ)
  (‥‥‥マモの名前を知った辺り
  でしょうかね?)
ギン「海だぁ〜〜い!!!!」
  ※パラソル・ビーチマット・数冊の本を
  浜辺に置くギン
ギン「さて‥‥‥本読もうぜ‥‥‥」
ギン「『海』が舞台の小説を揃えてみました‥‥‥」
マモ「お前、陽キャなのか陰キャなのか ハッキリしろよ」
ギン「お外で本読むのは好きなんだよ!!!!」
ギン「‥‥‥‥さて」
ギン「速読バトルしようぜ!!!!!」
マモ「望むところだ」

〇アクアリウム
  ※速読バトルとはっ!!!!!!!
  買ったり、貸本屋で借りたりした
  同じ本を同時に読み、どちらが先に
  読み終わるかの勝負である!
  尚、読み終わった方は即座にこの本の
  『言われたら1番イヤなネタバレ』を叫ぶ!
  そして、相手のメンタルを潰したら
  勝利である!!!!

〇海辺
  ※ギンとマモ、きれいな浜辺で速読中
ギン「被害者のカナコと、医者のサタソは 兄妹だぞ!!!!!」
マモ「──── つっ!!!!!!」
マモ「クソがっ!!!!!!!!」
ギン「行くぜ!!!! 2回戦!!!!」

〇海辺
  ※ギンとマモ、きれいな海を
  ガン無視で速読中
マモ「主人公、子供のせいで捕まるぞ」
ギン「アーーーーッッ!!!!??? ウソだろっ?! あの完璧主義者がっ??!!」
マモ「じゃ、3回戦いくか‥‥‥」

〇山中の休憩所
マモ((‥‥‥‥‥))
マモ((思い返せば‥‥‥))
マモ((こんなん、もう既に『友達』では‥‥‥?))

〇おしゃれな居間
  〜心優しきエルム・ナキュよ〜
ほふく前進する虫「‥‥‥‥‥‥」
エルム・ナキュ「‥‥‥‥‥‥‥‥」
エルム・ナキュ「‥‥‥‥‥‥‥!!!!!」
エルム・ナキュ「イヤァアアアアアーー!!!!!!!」
バタバタエルム・ナキュ「担当ちゃん担当ぢゃん担当ぢゃぁあんっ!!!」
落ち着け先生「ゴキ出た倒して無理無理イヤぁだぁ!!!!!!!」
担当ちゃん「うっさいですよ!!! 女に助け求めないでください!!!!」
ほふく前進する虫「‥‥‥‥‥‥💧」
エルム・ナキュ「‥‥‥‥‥」
  ※外に続くドアを開くヘタレ先生
エルム・ナキュ「も‥‥‥森へお帰り‥‥‥?」
「‥‥‥‥‥‥」
エルム・ナキュ「‥‥‥‥ル〜ルルルゥ〜♫」
エルム・ナキュ「お外はこっちでちゅよぉ〜」
ほふく前進する虫((‥‥‥いや、そのノリは違くねぇ?))
  ※この後、担当さんにほうきで乱暴に
  はたかれながら外に追い出された
  〜〜 完!!!!! 〜〜

次のエピソード:19/勇者は才能の根源が尽きた

コメント

  • 「お前、陰キャなのか陽キャなのかハッキリしろよ」www本当にww 
    自分はヴァガたん女子燃える萌える説です(^O^)
    チェリー臭いギン君萌ゆる……

  • 番外編短編集楽しかったです〜🥰✨個人的にはまさかの女児で残念ですが笑 ヴァガちゃんが可愛いことには変わりないので👍✨
    漫画版のように表情のくるくる変わるギンとほぼ無表情なマモさん(でも叫び声には動揺しまくるんすね🤤)かわゆい💕お外では外面なマモさんちょっと意外だし、速読バトル、仲良しか!!😂ほんと友達じゃない!!w
    エルム先生も可愛らしい😂冒頭とラストに作者様が出ていたのも最高でした笑

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