〇地下室
ケビン（相変わらず空気が・・・ 重いな・・・）
　　よぉ兄弟
ケビン「!」

〇牢獄
　　来ると思ってたぜ

〇牢獄

〇牢獄

〇牢獄
ケビン「や、やぁボビン」
ケビン「久しぶりだな・・・」
ボビン「やぁ！ケビン!!」
ボビン「会いたかったよぉ〜ぅ！」
ケビン「そ、そうか・・・」
ボビン「あははははははははははははははははははは」
ボビン「はははははははははははははははははははは」
ケビン「ど、どうして僕が来る事がわかったんだ？」
ボビン「オレはなんでもお見通しだからねーん!!」
ケビン「・・・⁇」
ボビン「ほらオレはさっ耳がいいからさっ」
ボビン「いろいろ聴こえちゃうんだよねぇ〜!!」
ケビン「え、まさかマーガレットが拐われたのもすぐわかったのか？」
ボビン「うん、そだよ！」
ケビン「な、ならなんですぐ知らせなかった!?」
ボビン「知らせるってどうやって⁇」
ボビン「オレはここに幽閉されてるんだよ⁇」
ケビン「あ、あぁ、そうか、ごめん」
ボビン「それにさ」
ボビン「マーガレットが拐われたのはオマエのせいじゃないか？」
ケビン「・・・!!」
ボビン「あの変な奴をオマエが取り逃したせいだろ？」
ケビン「取り逃したというか あれはそういう約束で」
ボビン「約束？」
ボビン「約束なんて悠長なこと言わずに その場でボコボコにしてやればよかった」
ケビン「そ、そんなこと・・・!?」
ケビン「僕は争いたいわけじゃないんだ・・・」
ボビン「オマエがそんなこと言ってるから マーガレットは拐われた」
ボビン「オマエのその甘さがマーガレットを危険な目に遭わしている」
ボビン「ちょっとは自覚しろよ〜」
ボビン「さぞかし怖がってるだろうなぁ 今頃マーガレットは・・・」
ボビン「あははあはははははははははははははははは」
ケビン「やめろ、笑うな・・・」
ボビン「で、魔王のくせに争わずして」
ボビン「どうやって助けに行く気だ？」
ボビン「・・・」
ボビン「・・・オマエと人間だけで・・・」
ケビン「・・・」
ケビン「できれば」
ケビン「力を貸してほしい・・・」
ボビン「!」
ボビン「そうこなくちゃ!!」
ボビン「行こう！ すぐ行こう!!」
ボビン「はやくここを開けてくれ！」
ケビン「ただし」
ケビン「約束してくれ!!」
ケビン「誰にも危害は加えないと！」
ボビン「わかった〜」
ケビン「暴れたりしないと約束してくれ！」
ボビン「おっけーおっけー」
ケビン「約束だぞ!?ボビン!!」
ボビン「わかってるよー」
ボビン「ここから出られるなら何だっていい」
ボビン「あーーーーーーーーーーーーー」
ボビン「ここは退屈で仕方ないっっ」
ケビン「絶対だからな ボビン・・・」
ボビン「ハイハイ”約束”ね？」
ケビン「信じるぞ・・・」
ボビン「うんうん信じて信じて〜」
ケビン「・・・・・・」

〇闘技場
ルイス「はぁっ！」
ルイス「はぁはぁ だいぶコントロール出来るようになってきた」
グレン「こんな短時間でここまで習得するとは」
グレン「さすがボク 教え方が上手いな」
ルイス「いや凄いのは俺の才能だろ」
グレン「いーやボクだね」
ルイス「そんなこと言ってて肝心なところで逃げるなよ」
グレン「はぁ？」
グレン「逃げるに決まってるだろ阿呆か！」
ルイス「お前な・・・」

〇草原の道
ボビン「いやっほ〜い!!」
ボビン「外だ外だ〜！」
ケビン「声が大きいぞボビン！」
ボビン「にゃはははははは ごっめ〜ん!!」
ケビン「いやだから・・・」
ルイス「双子がいたのか」
ボビン「そうそうそうだよ!! ボビンだよーーー!!!!」
ルイス「大丈夫なのかこいつ・・・？」
ケビン「た、たぶん」
ボビン「だいじょぶだいじょぶ〜 ウェぇぇえ〜い!!!!」
グレン「全然大丈夫な気がしないんだけど」
ボビン「みんなで仲良くわるものぶったおそー!!」
　　がばっ!!
グレン「う、うわわ絡むな離れろ」
グレン「目がいっちゃってるんですけど!?」
ボビン「あははぁ〜 なかよしいいい!!!!」
ケビン「とりあえず作戦どおりに行こう」
グレン「その作戦ほんとに大丈夫なんだろうな!?」
ケビン「たぶん」
グレン「たぶんばっかりだなおい!?」
ケビン「アレは持って来てくれたか？」
ルイス「持って来たけどなんの意味があるんだ？」
ボビン「?」
ケビン「ありがとう 重要なものだ」
ケビン「よし!! じゃあいくぞみんな!!」
ボビン「イェェェアイ!!」
グレン「ちゃんとボクを守れよルイス!!」
ルイス「なんでだよ!?」
グレン「教えてやっただろう」
ケビン「マーガレット優先で!!」
グレン「はぁ？」
ボビン「いっくぞ〜い!!!!」