幸福戦隊ハピネスファイブ

どんぐり

ゴールデンウィークの事件(前編)(脚本)

幸福戦隊ハピネスファイブ

どんぐり

今すぐ読む

幸福戦隊ハピネスファイブ
この作品をTapNovel形式で読もう!
この作品をTapNovel形式で読もう!

今すぐ読む

〇宇宙船の部屋
ダーク「で、次はお前らで行きたいと?」
セクシーデーモン「双子で攻めたいわけです。ね、お姉様?」
イーヴィル「そういうこと!2人なら奴らも手こずるはず」
ダーク「じゃあ行ってこい」

〇教室
  昼休みのこと。
紅城憲夫「いよいよゴールデンウィークだな!」
神谷真一「この前の遠足も楽しかったね!」
大崎マホ「うん!」
渋谷千早「そういえば紅城君の家ってラーメン屋さんでしょ? この前誕生日だったよね?どうだった?」
紅城憲夫「ああ!家族みんなに祝ってもらった」
同級生「プレゼントも喜んでくれた?」
紅城憲夫「ああ!」

〇コンビニ
コンビニ店員「じゃあ、これらの荷物、お願いしますね」
藍沢拓馬「了解しました!」
コンビニ店員「ありがとうございました!」
  こうして拓馬は荷物を今日も運んでいく。

〇学食
大学の後輩「先輩は、ゴールデンウィークは何をする予定ですか?」
山吹絵里奈「私は、実家に一応帰るけど、バイト先の店長と相談する必要があるわね」
大学の後輩「どんなバイトですか? 私は、実家は牛乳屋なので、家業手伝いをする予定です」
山吹絵里奈「バイト先は、大学の近くのケーキ屋よ」
大学の後輩「すごいですね」

〇学校の廊下
常盤隆一郎「こんにちは」
用務員「こんにちは。これから授業ですか?」
常盤隆一郎「そうですね。ゴールデンウィーク以降、我々も本腰を入れていく所存です」
用務員「定期試験とかもありますしね。私もここの学生だったときはかなり部活や勉強にも励みました。当時私は陸上部でした」
常盤隆一郎「僕も母校であるここで社会科教諭をやれて幸せです。 部活は、写真部でした」

〇川に架かる橋の下
  回想。
常盤隆一郎「先輩、こんな感じの写真ができました!」
写真部学生「なかなかの出来栄えね!」
写真部部員「常盤君も結構やるねぇ!」
常盤隆一郎「君だってすごいじゃない!」

〇学校の廊下
常盤隆一郎「というわけです。ではそろそろ行きますね」
用務員「お気をつけて!」
  隆一郎は教室へと向かった。

〇おしゃれなリビング
  今日は非番だった舞。
桜庭舞「今日は非番だし、ゆっくり休むわ」
舞の父親「ああ。たまにはゆっくり休みなさい」
舞の母親「銀行周りは私がしてくるわ」
舞の父親「ゴールデンウィークの予定も考えないとな」
桜庭舞「そうね!家族旅行へ行きたいわ!」
舞の父親「早いうちに予約しておこうか」

〇研究開発室
福島博士「そういえばゴールデンウィークも近いが、家を出ていったあいつらも帰省してくるんじゃないか?」
博士夫人「そうね。ハピネスファイブを結成したことも伝えないといけないわね」
シャンシャン「博士、私のことも伝えてくれるとありがたいです」
福島博士「そういえばお前は、私にとっても大事な子供みたいなものさ」

〇研究施設の一室
  ハピネスファイブ結成より数年前のこと。
福島博士「子供が家を出ていくとなると正直さみしくなるもんだ」
博士夫人「もっとも、あなたはいつも発明品を作っては売りさばいてるけど、手伝いとかもいるわよね」
福島博士「そうか!こういう手もある」
博士夫人「どうしたの?」
福島博士「いいアイデアがある。私たちをサポートするロボットを作って一緒に働いてもらうのさ」

〇研究装置
  研究室。
博士夫人「あなた、今から何を始めるっていうのよ?」
福島博士「私が秘密裏に進めていたアンドロイド製造プロジェクトだ。 子供らには内緒にしてた」
博士夫人「確かに興味を持ってしまうわよね」
福島博士「今からプログラミングをして、オートマシーンにデータをインプットさせる。 あとはオートマシーンが自動的に作り上げるはずだ」
福島博士「このUSBにデータを記録しておいたのさ。これ、今からコンピュータに差し込み、データをオートマシーンに転送させる」
福島博士「プログラミングはこれで完了だ。さあ、オートマシーンを動かすぞ!」
博士夫人「そのアンドロイドの名前は決めてるの?」
福島博士「シャンシャンだ。私が訪れた動物園のパンダからヒントを得た」
博士夫人「あなたらしいわね」
福島博士「それでは、スタートだ!」
博士夫人「動いたわ!」
  オートマシーンが作動し、あっという間にロボットを作り上げていく。
福島博士「ついに私の理想郷が完成した!」
  福島博士は、アンドロイドを起動させる。
福島博士「お前は私の作ったアンドロイド、シャンシャンだ」
シャンシャン「私、シャンシャン?」
福島博士「そうだ。私は福島博士だ。そして私の妻だよ」
博士夫人「よろしく」
シャンシャン「よろしくお願いします」

〇研究開発室
福島博士「というわけだ」
博士夫人「ゴールデンウィークに見せてやれるわね」
シャンシャン「博士に子供がいたとは知りませんでした」
博士夫人「秘密にしないと色々大変だからよ」
福島博士「私たちの子供は、この大型連休に帰省するはずだ。その時に見せてやれるな。 そうだ!彼らにも伝えないと」
博士夫人「そうね。でも、ダークネス団に知られぬよう、内緒にするよう忠告しないと」
シャンシャン「そうですね。ダークネス団はいつ来るかわかりませんし」
福島博士「ゴールデンウィーク前日の夜にハピネスファイブのメンバーに聞いてみるか」

〇一人部屋
  ゴールデンウィーク前夜。
紅城憲夫「さてと、そろそろ寝るか!」
  いつものように勉強を済ませた憲夫。連休中は彼は友人と遊ぶことを考えていたのだ。
紅城憲夫「なんだろう?」
  憲夫がハピネススマートウォッチをタップすると、モニターが浮かび上がった。

〇本棚のある部屋
藍沢拓馬「さて、そろそろ寝るかな」
藍沢拓馬「誰からかな?」

〇アパートの台所
山吹絵里奈「ご飯も食べたし、レポートも終わったし、お風呂入ろっと!」
山吹絵里奈「博士からだわ!」

〇一人部屋(車いす無し)
  隆一郎の部屋。
常盤隆一郎「それじゃ、そろそろ寝るかな。大型連休明けは、授業も本格化させ、定期試験に向けた準備もしないと」
常盤隆一郎「博士からだ!」

〇白いバスルーム
桜庭舞「お風呂に入ったし、歯磨きして寝なくっちゃ」
桜庭舞「誰かしら?」

〇研究所の中
博士夫人「こんばんは。夜分遅くに申し訳ないけど、ゴールデンウィークの最終日、みんなは大丈夫?」
福島博士「実は、一度みんなで集まろうと思ってな」
博士夫人「その日は大丈夫?」

〇一人部屋
紅城憲夫「うん!今のところ予定は入れてないよ!」

〇本棚のある部屋
藍沢拓馬「一応予定は、入れてないよ。シフトも調整してもらったし」

〇アパートの台所
山吹絵里奈「私はゴールデンウィークは実家に戻るけど、最終日は準備に充てるから、大丈夫よ」

〇一人部屋(車いす無し)
常盤隆一郎「こっちは大丈夫。連休明けから授業も本格化させるから、その準備もかねて予定は入れてない」

〇白いバスルーム
桜庭舞「あたしは何とか大丈夫よ」

〇研究所の中
福島博士「それはよかった。じゃあその日は朝11時に集合だ」
博士夫人「遅れないでね」

〇一人部屋
紅城憲夫「わかった!おやすみ!」

〇本棚のある部屋
藍沢拓馬「わかった!おやすみ、博士!」

〇アパートの台所
山吹絵里奈「わかったわ!おやすみなさい!」

〇一人部屋(車いす無し)
常盤隆一郎「わかった。おやすみなさい」

〇白いバスルーム
桜庭舞「わかったわ。お休みなさい」
桜庭智久「舞、今誰と電話してたの?」
桜庭舞「あたしの友人」
桜庭智久「いいけど、もし友達から悪い誘いがあったら、すぐ警察に相談した方がいいよ」
桜庭舞「わかったわ」

〇研究所の中
福島博士「せっかくの休みだし、たまには集まっておくのも大切だな」
博士夫人「そうね」
シャンシャン「博士、私は充電に入りますね」
  こうして、休みの日に集まることになったメンバーだった。次回へ続く。

次のエピソード:ゴールデンウィークの事件(後編)

成分キーワード

ページTOPへ