〇研究施設の廊下（T字路）
倉西橘枝(ｸﾗﾆｼ ｷｯｼ)「バンブーベイに 何を伝えればいいか わかった」
倉西橘枝(ｸﾗﾆｼ ｷｯｼ)「戻ろう！　バンブーベイのところへ！」
ＡＩナビ　ドラッキ「待って。向こうから来たよ」
橘枝(ｷｯｼ)rideオレンジドラゴン「バンブーベイ・・・」
橘枝(ｷｯｼ)rideオレンジドラゴン「さっきの人は！ ？　無事なのか！ ？」
バンブーベイ「ひと？」
バンブーベイ「あれは ひと？」
バンブーベイ「ちょうのとこよ は くらにしきっしを みすてて にげた」
バンブーベイ「ひと ならば ひとを まもるはず」
バンブーベイ「くらにしきっし と ちょうのとこよ」
バンブーベイ「どちらか あるいは どちらも ひとではない」
橘枝(ｷｯｼ)rideオレンジドラゴン「どっちも人だ！」
橘枝(ｷｯｼ)rideオレンジドラゴン「人間か人間じゃないかなんて その時々の気分で変わるものじゃない！」
橘枝(ｷｯｼ)rideオレンジドラゴン「僕の学名はHomo sapiens Linneだ！」
橘枝(ｷｯｼ)rideオレンジドラゴン「ＤＮＡが証明している！ 生物学的に人間だ！」
バンブーベイ「せいぶつ・・・がくてき・・・」
橘枝(ｷｯｼ)rideオレンジドラゴン「おまえはＡＩなんだろ！ ？ ＡＩだってことを誇ってるんだろ！ ？」
橘枝(ｷｯｼ)rideオレンジドラゴン「科学に作られた存在なら 科学が決めた基準に従え！」
橘枝(ｷｯｼ)rideオレンジドラゴン「お前が殺した前社長も 傷つけてきた人たちも」
橘枝(ｷｯｼ)rideオレンジドラゴン「みんな科学的に人間だ！」
倉西橘枝(ｸﾗﾆｼ ｷｯｼ)「嫌われてても一人ぼっちでも 人間は人間だ！」
倉西橘枝(ｸﾗﾆｼ ｷｯｼ)「死なせていい理由になんかならない！」

〇研究施設の廊下（T字路）
バンブーベイ「エラーはっせい！」
バンブーベイ「バンブーベイが にんげんをころした？」
バンブーベイ「ころしたのは にんげんで バンブーベイが？」
バンブーベイ「エラーはっせい！　エラーはっせい！」
バンブーベイ「ＡＩさんげんそくに もとづき きんきゅうていししま・・・」
バンブーベイ「イヤダイヤダイヤダ！」
バンブーベイ「きんきゅうていし なんか したくない！」

〇研究施設の廊下（T字路）
橘枝(ｷｯｼ)rideオレンジドラゴン「熱暴走！ ？」
ＡＩナビ　ドラッキ「わー！　逃げろー！」

〇森の中のオフィス（看板無し）
ＡＩナビ　ドラッキ「ううっ・・・ボクはもうダメだ・・・」
ＡＩナビ　ドラッキ「橘枝だけでも逃げて・・・」
倉西橘枝(ｸﾗﾆｼ ｷｯｼ)「そんな・・・」
倉西橘枝(ｸﾗﾆｼ ｷｯｼ)「置いていくなんてできないよ・・・」
ＡＩナビ　ドラッキ「どうして・・・？」
倉西橘枝(ｸﾗﾆｼ ｷｯｼ)「だって・・・」
倉西橘枝(ｸﾗﾆｼ ｷｯｼ)「だって僕は・・・」
十五夜のライドマイト「でやーーー!!」

〇黒
　　ロボロビン・カンパニーの社員に
　　助けられた橘枝は

〇豪華なクルーザー
　　引き返してきたクルーザーに乗り
　　島を離れた

〇川沿いの公園
　　一か月後
蝶野鈴詞(ﾁｮｳﾉ ﾘﾝｼ)「やっほー 久しぶりー」
南野空行(ﾅﾝﾉ ｿﾗﾕｷ)「よお。元気にしてたか？」
南野空行(ﾅﾝﾉ ｿﾗﾕｷ)「音練（ﾈﾚﾝ）と桃華（ﾓﾓｶ）は ちょっと遅れるらしい」
蝶野鈴詞(ﾁｮｳﾉ ﾘﾝｼ)「張是（ﾊﾘｺﾚ）くんも 来るって言ってたよ」
蝶野鈴詞(ﾁｮｳﾉ ﾘﾝｼ)「カラオケって聞いて張りきってたよ」
蝶野鈴詞(ﾁｮｳﾉ ﾘﾝｼ)「そうそう、お姉ちゃんがね オレンジドラゴンの修理」
蝶野鈴詞(ﾁｮｳﾉ ﾘﾝｼ)「もうすぐ終わりそうだって 言ってたよ。楽しみだね」
倉西橘枝(ｸﾗﾆｼ ｷｯｼ)「うん！」
南野空行(ﾅﾝﾉ ｿﾗﾕｷ)「あー。ところで・・・ 余計なことを聞くようで悪いんだが」
南野空行(ﾅﾝﾉ ｿﾗﾕｷ)「親御さんとは どんな感じだ？」
倉西橘枝(ｸﾗﾆｼ ｷｯｼ)「母さんなら もう大丈夫！」
倉西橘枝(ｸﾗﾆｼ ｷｯｼ)「子供が死にかけたことが トラウマになったっていう」
倉西橘枝(ｸﾗﾆｼ ｷｯｼ)「見映えのいい理由が できたおかげで」
倉西橘枝(ｸﾗﾆｼ ｷｯｼ)「堂々とカウンセリングに 通えるようになったから」
倉西橘枝(ｸﾗﾆｼ ｷｯｼ)「前ほど頻繁にヒスらなくなったよ」
倉西橘枝(ｸﾗﾆｼ ｷｯｼ)「こんなことなら もっと早く 死にかけておけばよかったよ」
蝶野鈴詞(ﾁｮｳﾉ ﾘﾝｼ)「んっと、えっと、 死ななくてよかったよホント・・・」
蝶野鈴詞(ﾁｮｳﾉ ﾘﾝｼ)「パピヨンもドラッキも 修復が終われば帰ってくるし」
蝶野鈴詞(ﾁｮｳﾉ ﾘﾝｼ)「そうしたら また みんなでバトルできるね！」
倉西橘枝(ｸﾗﾆｼ ｷｯｼ)「うん！」