私にだけ冷たい旦那様がタイムリープしすぎて骨になった理由

ふゆ

7.妹を選んだ理由(脚本)

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〇華やかな裏庭
レナータ「ご用ってなんですか?」
アドリアン「おま」
アドリアン「失礼」
アドリアン「お前を愛している」
レナータ「ご、ご冗談は」
アドリアン「冗談ではない」
レナータ「でも」
アドリアン「イーダのことは気にするな」
アドリアン「もう別れたから」
レナータ「あっ」
レナータ「お兄様、そんな、私・・・」
アドリアン(ふん)
アドリアン(いつでも来い。もう慣れたぞ)
アドリアン(大丈夫だ)
アドリアン(大丈夫だぞ。俺)

〇アマゾンの森

〇上官の部屋
メランジェス伯「レナータと一緒になりたい? 聖女と離婚して?」
メランジェス伯「────・・・・・・っ!」
メランジェス伯「ばっかもんがあ!」
メランジェス伯「何を考えとるんだお前はあ!」
メランジェス伯「・・・──・・・っ」
メランジェス伯「いつからだ?」
メランジェス伯「いつから妹に手を出していたあ!」
アドリアン「・・・」
アドリアン(妹を犯人だと疑ってるから、って言ったら)
アドリアン(どんな顔をするかな?)
  イーダと唯一利害関係のあるレナータを
メランジェス伯「・・・・・・」
メランジェス伯「おい」
執事「は!」
メランジェス伯「馬鹿息子が、幼女に対する性的暴行に問われないよう手配しておけ」
執事「は!」
アドリアン「最近です。大人になってからです!」

〇貴族の部屋
レナータ「やはり、お父様は反対なのですね・・・」
アドリアン「父上には必ず説得するから」
アドリアン「心配しなくていい」
レナータ「夢なのかしら」
レナータ「お兄様が結婚した時は絶望したのに・・・」

〇華やかな裏庭
  この家に引き取られる前
  本当のお父様とお母様が死んで
  最初はとても怖かったお兄様が
  ずっと話しかけてくれて

〇貴族の部屋
レナータ「また笑えるようになって」
レナータ「本当に感謝してるんです」
アドリアン「・・・」

〇黒

〇立派な洋館
レナータ「いい天気ですねっ」
レナータ「お兄様・・・」
アドリアン「あ、ああ、すまない。聞いてなかった」
レナータ「・・・」

〇綺麗な港町
レナータ「獣人と獣のお見合いだなんて!」
レナータ「初めて見ましたわ!」
アドリアン「ああ」
レナータ「こほん」
レナータ「珍しい動物が、杜撰な管理体制で飼われてると聞きましたから、領主として、今日はしっかり点検しませんとねっ」
アドリアン「そういえば、そういう名目だったな」
アドリアン「いや、港の祭り、お前が見たがってたから」
レナータ「え、私のためなんですか!?」
レナータ「もうっ、デートならそう言ってくださいよっ」
レナータ「ふふっ」
レナータ「いませんよ。大丈夫です」
アドリアン「え」
レナータ「イーダさんには私がよく話しましたから」
レナータ「もう、お兄様のところには来ません」
アドリアン(レナータが言ったらあいつは来なくなるのか!?)
アドリアン(そんな馬鹿な・・・いや、でも実際に)
アドリアン「べ、別に俺は、あいつなんて気にしてない」
レナータ「もう、お兄様はすぐ強がる」
レナータ「怖かったんでしょう?」
アドリアン「あんなの怖いわけあるか」
レナータ「もう」
子供「あ、綺麗なドレスが、ご、ごめんなさい」
子供「べ、べべべ弁償します!」
アドリアン「・・・」

〇貴族の部屋
レナータ「ふふっ」
アドリアン「そんな屋台の玩具じゃなくて、 ちゃんとしたの作ろうな」
アドリアン「寝たか」
アドリアン(こんなに、可愛かったかな?)

〇立派な洋館
  こんなに穏やかな日々はいつぶりだろう
アドリアン(悪くない)

〇黒
  イーダ
  お前、本当に俺を諦めたんだな

〇立派な洋館
アドリアン「最初から俺がレナータと結婚していれば」
アドリアン「お前は死なずにすんだんだな・・・」

〇アマゾンの森

〇立派な洋館
メランジェス伯爵婦人「な、なんて声だしてるの」
アドリアン「母上・・・」
アドリアン「失礼」
アドリアン(ん、鉄のにおい?)
メランジェス伯爵婦人「昼間に少し気になることがあってね」
メランジェス伯爵婦人「なんて言ったかしら、聖女の・・・あの子」
アドリアン「イーダがどうかしました?」
メランジェス伯爵婦人「そうそれ」
メランジェス伯爵婦人「修道院をでて、行方不明らしいのよ」
アドリアン「え?」
メランジェス伯爵婦人「今度は何?」
執事「たっ、大変です!」
執事「レナータ様が、窓から落ちました!」

〇貴族の部屋
「レナータ!」
アドリアン「一体どうして、お前まで」
執事「傍にいたメイドが言うには、」
執事「窓から何か落としたようで、 慌てて取ろうとして落ちたそうです」
メランジェス伯爵婦人「・・・レナータ!」
メランジェス伯爵婦人「大変!」
メランジェス伯爵婦人「うまく新鮮なのが手に入るといいんだけど」
「誰か!先生を呼んでちょうだい!」

〇黒背景

〇貴族の部屋
魔女「・・・」
魔女「なるほど」
アドリアン「レナータ!しっかりしろ。医者がきたぞ!」
アドリアン(血が止まらない)
アドリアン(指輪をしてない まさか窓から落としたっていうのは・・・!)
アドリアン(あんなのあげなければ良かった)
アドリアン(くそ!)
アドリアン(レナータ。お前が死んだら、俺は・・・)
アドリアン(もう過去に戻れないのに)

〇黒
  一つだけ方法が

〇貴族の部屋
アドリアン(イーダが死んだ時、過去に戻れる・・・!)
アドリアン(馬鹿な。何を考えてる!)
アドリアン(俺は、俺は、どうすれば)
魔女「体が朽ちかけている」
魔女「これは、やはり代わりの体が必要ですな」
アドリアン「は?体のかわりって・・・」
アドリアン(そう言えばこいつ、なんだ?)
アドリアン(本当に医者か?)
???「体が必要なんですか?」

〇黒背景
???「でしたら是非」
イーダ「私をお使いください」
  つづく

次のエピソード:8.それが真実だった理由

コメント

  • 順番に皆さんのを読んでいて、戻るのに時間かかりました💦 失礼しました。
    何度やっても失敗するループ物の形でありながら、ミステリー要素があって面白いですね‼ 斬新な気がします。
    イーダは実は天真爛漫に見えて、裏があるかも…ゾクゾクしてきました😃

  • それぞれの思惑や気持ちが絡んできましたね!
    イーダが全てやっている?レナータへの嫉妬?離婚したのはもしかして…!?🤔
    面白くて、ここまで一気読みでした😆また続きも読みに伺います🙏✨

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