エピソード2(脚本)
〇謁見の間
神官「な、なんということか、、」
糸月 燐火「えと、そんなにひどいのかな、、」
晴旭 雷「私にも、よくわかんない」
神官「最悪じゃ!! この人間国から大蜘蛛の加護を持つものを生み出してしまうなどっ!!」
「?!」
神官「この者を地下牢へ!!」
糸月 燐火「えっ、えっ、?」
晴旭 雷「リンちゃん?!」
糸月 燐火「助けてっ!!」
晴旭 雷「リンちゃん!!」
晴旭 雷「待って、なんでリンちゃんを連れて行くの?」
王様「気にするな、異界の方々よ」
晴旭 雷「でもっ、!!」
王様「魔の者の加護を持つものをこの国においてはおけない」
王様「それがルールだ」
晴旭 雷「けど、!!」
神官「今、我々は魔族と戦っておるのだ」
晴旭 雷「魔族、、?」
神官「そうだ。彼らは我々を攻撃した。 しかも、無惨にも、串刺しにして!!」
晴旭 雷「えっ、、?」
女神の加護により、悪法遮断をおこないます。
晴旭 雷「えっ?」
神官「そう、全ては魔族のせいなのだ」
神官「全ては魔族の悪いの──・・・」
晴旭 雷「ど、どういうこと?急に話す内容が聞こえなくなった、、?」
神官「────────────・・・!! ──────!!──────・・・!!」
王様「おわかりいただけただろうか?」
王様「彼らの酷さ、残忍さを」
王様「そのためにあなた達には力を貸してもらいたい」
神官「そのため、今日はゆっくりしてほしい。 今からご案内する」
〇可愛らしいホテルの一室
晴旭 雷「今の、、何だったんだろう?」
晴旭 雷「女神の寵愛?いや、そんなことよりも、、」
晴旭 雷「悪法遮断って一体? そもそも、悪法って何?」
悪法
悪意のある魔法、人の思考に関係する魔法である
晴旭 雷「ひゃ!!」
晴旭 雷「え、えっと、どういうこと?」
人の思考に関与し、人の考え方や気持ちを
操る魔法のことです。
主に禁忌の魔法とされています。
晴旭 雷「それじゃあ、人の精神に関わっている魔法ってことだよね?」
晴旭 雷「なんで、そんな事ができるんだろう?」
晴旭 雷「あっそれよりも、早く助けに行かないとっ!」
晴旭 雷「確か、連れて行かれたのって地下、だよね?」
ここ一体の地図を出します
晴旭 雷「ありがとう」
晴旭 雷「さあ、はやくしないと!!」
〇牢獄
糸月燐火「ここは、何処なんだろう?」
糸月燐火「地下の牢屋っぽいけど、、、」
糸月燐火「はあ、なんで私、こんな事になっているんだろう?」
糸月燐火「ああ、皆に会いたいな、、、」
糸月燐火「寂しいな、、、」
「リンちゃん!!」
糸月燐火「えっ、この声って、、」
糸月燐火「ライちゃん、、?」
糸月燐火「なんで、、」
晴旭 雷「探しに来たんだよ」
糸月燐火「なんで?」
糸月燐火「私、連れてかれて、、、」
糸月燐火「もしかしたら、ライちゃんまで捕まっちゃうかもしれなかったのに、、、」
晴旭 雷「私は、リンちゃんを助けたかったから、此処に来たんだよ」
糸月燐火「ライちゃん、、、、、」
糸月燐火「、、、来てくれて、ありがとう」
晴旭 雷「どういたしまして」
糸月燐火「けど、どうやって此処から出るつもり?」
晴旭 雷「そこは、このなんでもさんに任せて!」
糸月燐火「なんでもさん、、?」
晴旭 雷「うん!」
晴旭 雷「此処までの道とかを教えてくれたんだ!」
晴旭 雷「さあ、此処からリンちゃんを助けるには、どうしたら良いと思う?」
2日後に大規模な敵襲がかけられる予定です。
その時が良いかと。
糸月燐火「わっ、このウィンドウって?」
晴旭 雷「これがなんでもさん」
糸月燐火「へー、すごいんだね」
晴旭 雷「それよりも、敵襲って何?」
今、人間と争っている魔人達が、もうすぐここへ襲いにきます。
魔人には、人形もたくさんいるため逃げられるかと。
それに、魔人の王のほうが人間たちよりも寛容です。
生きていられる確率は高いと思われます。
晴旭 雷「じゃあ、逃げるのは、2日後、だね」
晴旭 雷「それまでは、私いなくなっちゃうけど大丈夫?」
糸月燐火「うん、平気だよ。ライちゃんが会いに来てくれた、それだけで十分」
晴旭 雷「そっか。あ、そうだ」
糸月燐火「どうしたの?」
晴旭 雷「此処に袋、おいておくから、此処に色々入れるから、こまめに覗いてね」
糸月燐火「えっ、そんな事もできるの?!」
晴旭 雷「うん、まあなんとなくだから、壊れるかもしれないけど」
糸月燐火「それはそれで怖いね、、」
〇可愛らしいホテルの一室
晴旭 雷「ふう、疲れた」
晴旭 雷「でも、リンちゃんが元気そうで良かった」
コンコン、、、、
失礼します
メイド「こんにちは、ライ様の専属メイドになりました。メイです」
メイド「よろしくお願いします」
晴旭 雷「よろしく、メイ、、、さん」
メイド「明日は、剣と魔法の訓練をするそうなので、呼びに来るまでに用意をお願いします」
晴旭 雷「わかったよ、ありがとう」
メイド「それでは、私はこれで」
晴旭 雷「剣と魔法か、、、」
晴旭 雷「明日のために、早くねなとな」
〇洋館の玄関ホール
失礼いたします
「どうだった?」
「だめでした」
「全てに暗示魔法、雑念魔法がかけられており、元に戻すことは難しいかと」
「そうか、、、、」
「僕の片割れは?」
「目覚めはまだしばらく来ないかと」
「厳重に管理されており、近づくことさえできません」
「それなら、仕方ない、、か」
「準備は?」
「順調です。すぐに実行に移せます」
「なら、明後日にしよう」
「指揮は君に任せるよ」
「よろしくね、 断罪の魔術師、メイ・アクロメア」
メイ「王の望みとあらば、喜んで従います」
メイ「この断罪の魔術師メイが、必ず奇襲を成功させてみせましょう」