Maker保証外オレンジドラゴン

ヤミヲミルメ

4 ナビゲーション・プログラム(脚本)

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〇湖畔の自然公園
参加者「いたぞ! オレンジドラゴンだ!」
参加者「有名ライダーを倒した 高ポイント保持者だ! 狩れー!」
倉西橘枝(クラニシ キッシ)「負けるもんか!」
参加者「なっ! ? これは! ?」
参加者「こいつめ! アングラグーンのポイントだけでなく」
参加者「ウェポンまで奪ったってのか! ?」
橘枝(キッシ)rideオレンジドラゴン「違うよ! これは音練(ネレン)さんが・・・」

〇黒
美戸内音練(ミドナイ ネレン)「せっかく作ったのに 一度も使わなかったからな」
美戸内音練(ミドナイ ネレン)「あとで感想を聞かせてくれ」

〇湖畔の自然公園
橘枝(キッシ)rideオレンジドラゴン「って言って譲ってくれたんだよォっ」
参加者「ンなわけあるか! ?」
参加者「あの美戸内音練(ミドナイ ネレン)が ほかのライダーを認めるなどありえん!」
参加者「ズルいマネしやがって!」
橘枝(キッシ)rideオレンジドラゴン「ズルくない!」
橘枝(キッシ)rideオレンジドラゴン「・・・ルールだからね! 狩らせてもらうよ!」
参加者「くそっ!」
橘枝(キッシ)rideオレンジドラゴン「え・・・?」
倉西橘枝(クラニシ キッシ)「今の・・・僕じゃないよ!」
進行役の伊藤さん「サンゼンコープスに ポイント入りましたー!」
倉西橘枝(クラニシ キッシ)「サンゼンコープス? 誰?」
倉西橘枝(クラニシ キッシ)「あの茂みから撃ってきたのか!」
倉西橘枝(クラニシ キッシ)「AI弾が勝手に避けた! ?」
進行役の伊藤さん「あれれ? これって」
進行役の伊藤さん「ライダーを直接狙ったときの挙動? なんで? ? ?」
倉西橘枝(クラニシ キッシ)「うっわ! ズッル!」
倉西橘枝(クラニシ キッシ)「車体にガムテープで ガードスーツを張りつけてる!」
倉西橘枝(クラニシ キッシ)「これじゃ攻撃できないよ!」
進行役の伊藤さん「ええっ・・・これって・・・ ルール的にどうなんでしょう?」
進行役の伊藤さん「ちょっと確認してきますぅ!」
張是(ハリコレ)rideサンゼンコープス「やれやれ」
張是(ハリコレ)rideサンゼンコープス「ニンゲンの進行役ってトロくさいよね」
張是(ハリコレ)rideサンゼンコープス「AIの進行役が 『これに関するルールは存在しない』 って言ってたから問題ないよ」
倉西橘枝(クラニシ キッシ)「こんなズルいやつがいるなんて 運営が予想してなかったからだろ!」
倉西橘枝(クラニシ キッシ)「お前みたいなのがいるってわかれば 追加ルールが・・・」
張是(ハリコレ)rideサンゼンコープス「おまえみたいなのも、ね」
張是(ハリコレ)rideサンゼンコープス「『他人のパーツを使っちゃダメ』って 追加ルールがくるかもね」
張是(ハリコレ)rideサンゼンコープス「おれはAIを信じてるから このままバトルし続けるけどね」
張是(ハリコレ)rideサンゼンコープス「おまえは? AIなんか信じない?」
張是(ハリコレ)rideサンゼンコープス「中途半端なやつ」
張是(ハリコレ)rideサンゼンコープス「ここで やめるなら 黙って やられな!」
橘枝(キッシ)rideオレンジドラゴン「くっ・・・」
張是(ハリコレ)rideサンゼンコープス「フン! 逃がさねーよ!」

〇けもの道
橘枝(キッシ)rideオレンジドラゴン(どうすれば・・・)
橘枝(キッシ)rideオレンジドラゴン(どこかに隠れて やり過ごすしか・・・)
橘枝(キッシ)rideオレンジドラゴン「地図・・・」
橘枝(キッシ)rideオレンジドラゴン「また勝手に!」
橘枝(キッシ)rideオレンジドラゴン「近くに廃坑があるのか・・・」

〇洞窟の入口
橘枝(キッシ)rideオレンジドラゴン「立ち入り禁止・・・」
少年の声「その看板は古いよ」
少年の声「こっちの最新のマップには 立ち入り禁止なんて出てないよ」
橘枝(キッシ)rideオレンジドラゴン「本当に大丈夫? 怒られない?」
AIナビ「オレンジドラゴンの タイヤの跡を発見しました」
張是(ハリコレ)rideサンゼンコープス「おい! 勝手にライトを点けるな!」
張是(ハリコレ)rideサンゼンコープス「あいつに気づかれるだろ! レーダーだけで進むんだよ!」
AIナビ「失礼いたしました」

〇坑道
AIナビ「行き止まりに追い込みました マスター」
張是(ハリコレ)rideサンゼンコープス「ハハン! おれの作戦通りだ!」
AIナビ「おれの?」
張是(ハリコレ)rideサンゼンコープス「おれのだよ! おれの!」
AIナビ「失礼いたしました」
橘枝(キッシ)rideオレンジドラゴン「道がどんどん狭くなる」
橘枝(キッシ)rideオレンジドラゴン「本当に大丈夫?」
少年の声「ボクを信じて」
橘枝(キッシ)rideオレンジドラゴン「君は誰なんだ?」
少年の声「名乗れない」
少年の声「ぼくに名前をつけてよ」
張是(ハリコレ)rideサンゼンコープス「アッハッハ! よりによって 一番狭い道を進んでやんの」
張是(ハリコレ)rideサンゼンコープス「これなら弾を節約できちまうなっ」
AIナビ「待って! 止まってください!」
張是(ハリコレ)rideサンゼンコープス「ああん! ? 何だと! ?」
張是(ハリコレ)rideサンゼンコープス「このおれが進むって言ったら 進むんだ!」

〇黒
  サンゼンコープスのフロントガラスは
  ガードスーツで覆われており
  普段から視界は
  レーダーに頼っている
  その視界が
  突然
笠根木張是(カサネギ ハリコレ)「え・・・! ?」

〇坑道
  サンゼンコープスの車体に
  貼りつけられたガードスーツは
  坑道の壁に こすれて削られ
  剥がれ落ちていた
橘枝(キッシ)rideオレンジドラゴン「これなら当てられる!」
進行役「決着ー!」
進行役「おめでとうございまーす! 敗者のこれまでのポイントが勝者に移り」
進行役「オレンジドラゴンにトータルで 勝ち点20が記録されました」
AIナビ・ドラッキ「やったね! 橘枝!」
名無しのAIナビ「無念です・・・」
張是(ハリコレ)rideサンゼンコープス「そんなあぁ~っ!」
橘枝(キッシ)rideオレンジドラゴン「進行ドローンが入ってきてるなら やっぱり坑道も会場の一部だったんだな」
倉西橘枝(クラニシ キッシ)「ドラッキの言った通りだったよ」
倉西橘枝(クラニシ キッシ)「今回だけじゃない」
倉西橘枝(クラニシ キッシ)「ずっと僕を助けてくれていたんだね」
倉西橘枝(クラニシ キッシ)「ありがとう、ドラッキ 君がいてくれてよかった」
AIナビ・ドラッキ「ボクも」
AIナビ・ドラッキ「キミとトモダチになれて嬉しいよ」
倉西橘枝(クラニシ キッシ)「友達・・・!」
倉西橘枝(クラニシ キッシ)「うん! 友達だ!」

〇島
?????「オトモダチモード、A判定」
?????「主従モード、継続不能」
?????「オトモダチモードの実験を継続する」

〇オフィスのフロア
宣伝部の伊藤さん「わからないって どういうことですぅ! ?」
宣伝部の伊藤さん「この大会って 営業部の主導じゃないんですかぁ! ?」
営業部の加藤さん「いやー、あたしらはてっきり 宣伝部の主導かと・・・」
蝶野十五夜(チョウノ トコヨ)「あー、それ、妹が ネットで広告を見つけて応募したやつ!」
蝶野十五夜(チョウノ トコヨ)「うちの会社がやってたんですね」
蝶野十五夜(チョウノ トコヨ)「参加者の募集開始は 前の社長が亡くなる前ですね」
蝶野十五夜(チョウノ トコヨ)「実は今の社長も この大会のこと 知らなかったりして」
営業部の加藤さん「まさかぁ・・・」

次のエピソード:5 充電ポイント

コメント

  • 戦い方に一つ一つ工夫があってとても面白いです!!
    乗り物も個性的でユニークです。
    デザインの才能がすごいありますね!
    スーツを張り付ける発想はすごいですね😃
    ルールがあれば、それを逆手に取る。なかなかのアイデアだと思いました!!

  • ルールの抜け道……ズルいですが、その手があったか!と関心してしまいました 笑
    苦戦しつつも勝ちを重ねていますが、これからどうなるのか……楽しみです!

  • スチルの連投で車体を動かすの、面白かったです。
    ルールの抜け穴をすり抜ける強敵に対して、また謎の声が助けてくれましたね。
    素直に従うキッシに、怪しい運営(?)の見張りが気になります。

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