告白現場を見られたら俺がクビに成った件

夏目心 KOKORONATSUME

4 不気味な影(脚本)

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〇男の子の一人部屋
黒川誠也「・・・・・・」
黒川誠也「ん・・・もう朝か・・・」
  仕事が終わった翌日。俺は目覚ましに起こされて渋々起き上がる。
黒川誠也「取り合えず支度するか。しかしまぁ眠い・・・」

〇シックなバー
黒川誠也「皆さん、お早う御座います」
佐倉まどか「お早う御座います誠也さん!」
野島明奈「誠也お早う!昨日は良く寝れた?」
黒川誠也「お早う御座います!お陰様で、ゆっくり休めました」
佐倉まどか「良かった・・・」
 高島楓「明奈先輩、機械類の点検終わりました。調子は良好です」
野島明奈「お疲れ!楓はやっぱ仕事早いね!」
 高島楓「何時もの事ですから。掃除して来ますね」
黒川誠也「あれ?楓さん朝食は?」
 高島楓「早く仕事やりたいから早めに済ませたよ。じゃあ先輩、やって来ます」
黒川誠也「こりゃ、負けてられないな」
野島明奈「ありゃ?楓の仕事振り見て火が付いたかい?」
黒川誠也「はい、そんな所です」
野島明奈「そうかい!それは関心だね!」
野島明奈「開店までまだ時間有るから、朝食済ませたら誠也とまどかは一緒に買い物してくれるかい?あたしはデータ纏めたいから」
黒川誠也「あ!良いですよ!」
佐倉まどか「分かりました!」
野島明奈「決まりだね、さ!今日も宜しく頼むよ!」
  今日も今日とて俺達は各々の役目を熟す。俺はまどかさんと買い物だけど、二人だけに成るのは何だか久し振りだった。

〇ゆるやかな坂道
  数時間後。
佐倉まどか「何か、こう言うのも久し振りですね」
黒川誠也「あぁ、最後に二人だけに成ったの何時だったっけ?」
佐倉まどか「あぁ、確かカラオケ店で私が誠也さんを呼び出した時以来でしたかね?」
黒川誠也「あぁ!そう言えばそんな事有ったな!」
佐倉まどか「あれ?もしかしてその時の事覚えて無いんですか?」
黒川誠也「いや?今思い出したけど、どうしたの?」
佐倉まどか「思いっ切り忘れてるじゃ無いですか!!私あの時告白したんですからね!!」
黒川誠也「え?あぁ!そう言えばされてたね俺!色々有ったから忘れてた!」
佐倉まどか「酷いですよ!私ずっと待ってたんですからね!こんな風にされたなら、もう生半可な返事は許しませんよ!」
黒川誠也「ご、御免・・・真面目に御免!良く考えとくよ!」
佐倉まどか「確りして下さいよ、全く・・・」
影山修「見つけたよ、まどかちゃん・・・」

〇スーパーの店内
黒川誠也「さて、必要な物は・・・大体此処で揃えられるな」
佐倉まどか「はい。早く終わらせて、ゆっくり休みましょうか」
  スーパーに来た俺達は明奈先輩からのメモを頼りに買う物を探し回っていた。料理の材料、掃除用の洗剤。カクテルに使う
  酒やジュース。有る程度必要な物を揃え、レジに向かう所で、
黒川誠也「あ!買い忘れ見つけた。まどかさん、ちょっと俺行って来るから此処で待ってて!」
佐倉まどか「分かりました。余り慌てないで下さいね」
黒川誠也「有難う、行って来る!」
佐倉まどか「戻って来るまで暇だし、何か面白い物無いかな・・・ん?」
影山修「・・・・・・!?」
佐倉まどか「今の人、何処かで・・・」
黒川誠也「まどかさん!お待たせって・・・」
黒川誠也「どうしたの?何か有った?」
佐倉まどか「え?いや!何でも無いですよ!早くお会計済ませましょう!」
  店の中で何か違和感を感じていたまどかさん。その時の俺達はまだ、これから起こる厄介事が訪れる事に気付いて無かった。

次のエピソード:5 テキーラを求めて

コメント

  • 見つかったけどつけられた事には気付いている・・・明らかに尾行される流れですが、どうなるか・・・
    今回はプチデートみたいですね!

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