勇者にはほしい才能がある

東龍ほフク

9.5話/名前判明の瞬間と、一方の親父さん(脚本)

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〇結婚式場前の広場
  〜時を戻して、昨日の昼〜
ギン「爺さん、もっと持てるから もっと買い出ししてもいいですよ」
爺さん(多趣味)「いやいや!  さすがにそれ以上はワシが周りから 「酷い人」と見られてしまうだろう!」
ギン「そーぉ?」
爺さん(多趣味)「そうじゃ、お主‥‥‥」
爺さん(多趣味)「町の掲示板にお友達の事を書いて、 探してみんか?」
ギン「はい?」
爺さん(多趣味)「これは町のお知らせ板でのぉ‥‥‥ 探し人の事を書くのもアリなんじゃよ」
爺さん(多趣味)「『白い服装で淡い金髪』のぉ‥‥‥ 『ツリ目』で、あとは名前とか」
ギン「ん〜‥‥‥」
ギン「別にいいっすよ あいつ、もう地元に帰ったと思いますし」
ギン「あと、どうせ名前知らないしなぁ‥‥‥」
爺さん(多趣味)「ぬぁ!?」
爺さん(多趣味)「お友達の名前も知らんで、一緒に旅をしてたんか?!」
ギン「名前知らずとも、特に困る事なかったので‥‥‥」
ギン「「おい」と「お前」でやっていけてました」
爺さん(多趣味)「い、今時のコは怖いのぉ‥‥‥!」
ギン((そういや、名前かぁ‥‥‥))
ギン「ん?」

〇荷馬車の中
マモ「ちょっと疲れが溜まったのだろうかね」
マモ「よろしい。 俺を使っての雑談の気分転換を許そう」
マモ「俺はお前の読んだ本なら、大体は話を 合わせられる」
ギン「え、偉そうに‥‥!」

〇結婚式場前の広場
ギン「‥‥‥ん?」
ギン「なんで?」
  なんで‥‥‥?

〇リサイクルショップの中
  ‥‥‥なんで
  『俺の読んだ本なら、話を合わせられる』
  ‥‥‥‥‥?
ギン「あ!!!!!!!!」
爺さん「ぎゃっ!!!!!????」
爺さん(多趣味)「急にデカい声を出すでない‥‥‥! びっくりしたぁ‥‥‥!!!!」
ギン「す、すみません‥‥‥!」
ギン((‥‥‥‥))

〇古書店
幼少ギン「先生ぇ〜」
幼少ギン「コレ、借りますぅ〜」
図書室の先生「‥‥‥あれ? ギン君、この前もコレ借りたよ?」
幼少ギン「数ヶ月前にこの本を読んだ時と、 今の俺が読んだ時とで読後の感想が 同じになるかどうか試したくて」
図書室の先生((若いのに、ずいぶんな趣味ね‥‥‥))
図書室の先生「そ、そう。わかったわ」
幼少ギン「‥‥‥ん?」
  本の最後に付けられている貸出カードに、
  自分以外の名前が記載されている。
幼少ギン「‥‥‥俺以外にもこの本を借りた人 なんて、いたんですね」
幼少ギン「あまり、子供に一般受けしないと 思うんですけど。この本」
図書室の先生「えっ‥‥‥!」
図書室の先生((あぁ‥‥‥あの子だわ))
図書室の先生((ギン君の借りた本をすぐ借りていく子‥‥‥!))
図書室の先生((『追うように君の借りた本を借りてくよ』 なんて、言わないほうがいいわよね‥‥‥?))
図書室の先生「‥‥‥ギン君の他にも、熱心な本好き君がいるのよぉ」
幼少ギン「‥‥‥と、いう事はもしかして?」
  ギンは、再び借りようとしていた
  4冊の本の貸出カードを確認した。
幼少ギン「‥‥‥どの本の貸出カードにも 『マモ・リュンファン』が‥‥‥」
幼少ギン「ふ‥‥‥」
幼少ギン「学校にいたのか‥‥‥! 同年代の読書家‥‥‥!」
図書室の先生「よ、良かったわねぇ」
図書室の先生「仲良くなってみたら? 図書室で待ってみたりして!」
幼少ギン「えぇ〜〜?  いや、いいですよぉ〜」
幼少ギン「乱読家のガキなんて、きっと俺みたいに 性格悪いから怖いっすよぉ〜」
図書室の先生「じ、自分でそんなこと言うの‥‥‥?」
  と、いうわけで俺は『マモ・リュンファン』
  とやらを特定する気は全然なかった。
  そのまま、今の今まで忘れていた。

〇リサイクルショップの中
ギン((‥‥‥その『マモ』なのか?))
ギン((それ以外、思い当たるような奴いねぇぞ))
ギン((‥‥‥‥))
ギン((そ、それよか町内誌の発行に 間に合うように『ペドロ』の続きを‥‥‥!))
ギン((俺は、これでしかアイツに  詫びれないんだから))
  後日、偶然にも本人を見つけたので
  カマかけてみたらマジで
  『マモ・リュンファン』だった。

〇海沿いの街
  〜 一方、その頃のギンの地元〜

〇オタクの部屋
町人A(禁煙中)「キンさぁん!」
町人A(禁煙中)「今週の町内誌、もう見たかい???」
町人A(禁煙中)「ギン君の小説、掲載されてるよ!?」
キン(父上)「えっ! 本当!?」
町人A(禁煙中)「‥‥‥って! うわぁ、きったない部屋‥‥‥!」
キン(父上)「そ、掃除中だったもので‥‥‥」
キン(父上)「まぁ、とにかく! ギンは元気にやってるって事なんだな!」
町人A(禁煙中)「便りも出さず、こうやって生存報告 してくるとはなぁ‥‥‥」
町人A(禁煙中)「‥‥‥‥にしても、いや〜‥‥‥ 児童相談所に連行されたクレイちゃんが どうなるかと思ったけど‥‥‥」
町人A(禁煙中)「ペドロぉ‥‥‥!」
キン(父上)「ネタバレはおやめ!!!」
キン(父上)「あと‥‥‥クレイ“くん”では?」
町人A(禁煙中)「え? クレイ“ちゃん”は女の子では?」
町人A(禁煙中)「そういや、作中で性別が明言された事 なかったな‥‥‥」
町人B(本好き)「キンさっ‥‥‥あれ?」
町人A(禁煙中)「私がもう報告しましたぁ」
町人B(本好き)「ありゃま」
町人B(本好き)「‥‥‥それはそうと、こんなに部屋の中 ごちゃごちゃでどうしたの?」
キン(父上)「何故かやたらある本を、整理しようと思って」
町人B(本好き)「えっ‥‥‥?」
町人B(本好き)「‥‥‥捨てちゃうの?」
キン(父上)「いやぁ〜。 捨てていい本とそうじゃない本の 区別がつかないから‥‥‥」
キン(父上)「整理するだけにしとこうかなって」
町人B(本好き)「そ、そう‥‥‥」
キン(父上)「そうだ」
キン(父上)「「この本は奥にしまわないで、すぐ 出せる所に置いとくといいよ〜」ってな本、ある?」
町人B(本好き)「そ、それなら‥‥‥」
町人A(禁煙中)「‥‥‥」
町人A(禁煙中)「もう読む事はないけど、かといって 捨てられはしないんだな」
キン(父上)「ん〜‥‥‥なんとなくな?」
町人A(禁煙中)「‥‥‥そう」
町人B(本好き)「エルム・ナキュ系は、そばに置いていつでも読めるようにしておいたほうがいいと思うのよ」
キン(父上)「え〜? そう?」
キン(父上)「そういえばアンタ、昔もその作家を 勧めてきたよな」
町人A(禁煙中)「‥‥‥エルム先生は自然描写と心情描写の 合わせ技で、大の男すら泣かせてくるぞ」
キン(父上)「ちょっとパラ見して、寝ちゃった事あったなぁ」
町人B(本好き)「‥‥‥寝ちゃうのは、きっと癒やされてる証拠よぉ」
キン(父上)「え? うーん‥‥‥」
キン(父上)「でも、だらだら長くて改行も少なくて ちょっと好みではなくてなぁ‥‥‥」
キン(父上)「‥‥‥‥‥」
キン(父上)「な、泣くなよ??!!!」
町人A(禁煙中)「ファンの目の前で作品をけなすなよ」
キン(父上)「えぇ?! そんなに好きだったの?!」
キン(父上)「ごごごごごめんな? 俺、無神経なところあるから‥‥‥」
町人B(本好き)「‥‥‥‥‥」
キン(父上)「うん! 近くにしまうしまう! 気が向いたら、またチャレンジしてみるよ!」
キン「どぉ〜こに、しまおうっかなぁ〜♫」
町人A(禁煙中)「‥‥‥‥‥」
町人A(禁煙中)「まだ、そんなに好き?」
町人B(本好き)「‥‥‥‥‥」
町人A(禁煙中)「死んだも同然じゃないか、あの作家は」
町人B(本好き)「‥‥‥‥つらいわ」
町人B(本好き)「‥‥‥ちなみに、ミーナ派? ノキース派?」
町人A(禁煙中)「年をとってから、ノキース派になったなぁ」
町人B(本好き)「私達、仲良くなれそうね‥‥‥」
キン「そうだ、ついでにクッキー食べてくかー?」
「食べるぅ〜♫」

〇西洋の城

〇上官の部屋
オウシ・ヤマ王「‥‥‥‥‥‥」
オウシ・ヤマ王「ふ‥‥‥‥」
オウシ・ヤマ王「はーっはっはっは!!!!」
オウシ・ヤマ王「覚悟したまえ、ユルシャ家の者どもよ‥‥‥!」

次のエピソード:10/王とユルシャ家

コメント

  • なんですか、あのカワイイ挿絵。大人組くっそう……。
    それにしても、カレシの好みを知ろうとする彼女かわいいなぁとしか思えなくて☺
    今はもう30話近いのに未だにヒーラーの名前くらいしか知らない一方的関係なの、ジワジワきます……ふふ……😊

  • 可愛いかよ…🤤🙏💕名前知らなかったってほんと好きです✨そして読書ストーカーマモさん…笑😂💕気色悪くて好きすぎるwwww久々のキンさんも相変わらず可愛いしAさん(禁煙頑張って)とBさんも和む…🥰全体的に可愛い回でほっこりでした✨ラストのスチルも可愛い🤤💖

  • スチル…😂お父さんだったのか…相変わらず茶目っ気たっぷりのパパですね🤣🤣🤣
    名前がバレてた理由で笑いました😂マモの執拗さやギンのちょっと拗ねてはいるけど明け透けな感じとか、過去の2人もそれぞれ2人らしくて面白かったです!

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