私にだけ冷たい旦那様がタイムリープしすぎて骨になった理由

ふゆ

4.同じことが起きた理由(脚本)

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〇蝶

〇黒

〇貴族の応接間
アドリアン「え」
アドリアン「教会の控え室?」
アドリアン「俺、どうやって教会からここまで 来たんだ・・・?」
アドリアン「これは結婚式の時の服・・・!」
アドリアン「新聞紙が結婚式の日付!」
アドリアン「まさか・・・!」
  結婚式から逃げた時とそっくりだ

〇結婚式場の廊下
レナータ「お兄様!戻ってきた!」
イーダ「アドリアン様!?」
メランジェス伯爵婦人「あら?」
アドリアン(イーダ!)
アドリアン(生きてる!)
アドリアン(喋ってる!)
アドリアン(なんて奇跡だ)
アドリアン「す」
アドリアン「すまなかった。服に汚れがついてな」
イーダ「そ」
イーダ「そうだったんですね!」
アドリアン「おや、母上。彼女に何か?」
メランジェス伯爵婦人「・・・」
メランジェス伯爵婦人「ええ『可愛いドレスね。よく似合ってる』って。ね?」
イーダ(『ドレスを着ても貴族には見えないわね』って言ってましたよね!?)
アドリアン「俺も可愛いと思ってました」
アドリアン「彼女によく似合ってますよね」
アドリアン「少し彼女を連れ出してもいいですか?」
メランジェス伯爵婦人「え、ええ、もちろん」
アドリアン「行こう」

〇黒
  抱きしめたい衝動を理性で抑えながら
  彼女を馬車に押し込んだ

〇荷馬車の中
イーダ「え、え? どこかに行くんです?」
イーダ「あ、もしかして、サプライズ新婚旅行!?」
イーダ「・・・・・・」
イーダ「私」
イーダ「こんなに優しくしてもらえると、 正直思ってなくて」
イーダ「ちょっと、幸せすぎて どんな顔していいか分かりません」
アドリアン(あの酷い傷が、跡形もなく)
  いつまでも見ていられそうだ

〇教会
イーダ「え、修道院?」
アドリアン「イーダ」
アドリアン「別れよう」
アドリアン「この結婚はなかったことにしてほしい」
  これでいい
  もう、俺を好きな演技をさせない方がいい

〇上官の部屋
メランジェス伯「聖女を返しただぁ!?」
メランジェス伯「何やってるんだお前は!」
メランジェス伯「むぅう」
メランジェス伯「・・・何か言われたのか?」
アドリアン「・・・・・・」
メランジェス伯「・・・・・・」
メランジェス伯「ワシがどんな思いで聖女を得たと思っとる」
アドリアン「分かっています」
メランジェス伯「いいや。分かっておらん!」
メランジェス伯「こんなこと仕出かしたら、 もう聖女を決して寄越そうとはすまい」
メランジェス伯「王宮に召し上げられるかもしれんな」
アドリアン(イーダ・・・)
メランジェス伯「聞いておるのか。バカ息子!」
執事「だ、旦那様!」
メランジェス伯「うるさい!」
アドリアン「いい、止めるな」
  父の憤りは分かる

〇アマゾンの森

〇教会
  『聖女が修道院に戻って来た』
  その噂は瞬く間に広がった
子供「聖女様ぁ!はたらく所が全然ないんです!助けてくださぁい!」
町人「収穫の時期だってのに、役人の奴ら、 兵役の義務とかぬかすんだ 何とかしてくれよ!」
老婆「少しだけでも会ってくださあい!」
叔母「どきなさい!貧乏人ども!」
叔母「聖女様!」
叔母「うちの旦那の愛人が押しかけて来たんです!」
叔母「私と子供を追い出そうとしてるんです・・・」
叔母「おまけに私の病気が発覚して・・・ もう毎日毎日神に祈るしかなくて」
叔母「何よ。貧乏人ども。譲らないわよ」
「いえいえ、どうぞどうぞどうぞ」
叔母「・・・」
叔母「ありがどう」
  残念ながら聖女は神ではない
  女神の信託を受けることと、
  少しの聖魔法が使えること、
  彼女にできるのはそれくらいだった

〇華やかな裏庭
  彼女はうちにいた方が幸せだったろうか?
騎士「手加減できない、と言いましたよ?」
  いや、嫌な結婚するよりマシだろう

〇教会
アドリアン「・・・」
  あの日、イーダの恋人が一緒だったなら
  どうして彼女は獣人に殺されたんだろう?
アドリアン「今日も現れないか」
アドリアン(何してるんだ俺は)
アドリアン(そいつの顔を見たからってどうする)
  毎日毎日体を鍛えて
  そいつと決闘でもするつもりか?

〇立派な洋館
レナータ「お兄様」
アドリアン「明日からは出かけないよ 心配かけてすまない」
  もう忘れよう
  いなかった時に戻っただけだ

〇アマゾンの森

〇アマゾンの森

〇教会
「酷い死体だったらしいよ」
「森の外れで、獣人に殺されて、 鳥に啄まれていたんだって」
「だから棺の蓋を開けられないんだって」
「かわいそうにね」
子供「ねえ、そんなボロボロの体で」
子供「聖女様は女神様の元にいけるの?」
「・・・・・・・・・」
アドリアン「ふざけるな!」
執事「アドリアン様」
アドリアン「同じ場所で同じ殺され方をされる?」
アドリアン「そんな馬鹿なことがあるか!」
アドリアン「ちゃんと離婚したんだ」
アドリアン「離婚したんだ・・・」
アドリアン「お前、死んじゃ駄目じゃないか・・・!」
執事「アドリアン様!」

〇黒
  どうして
  前回と『同じこと』が
  起きるわけないのに!
  つづく

次のエピソード:5.繰り返した理由

コメント

  • 離婚して手放しても、運命は同じ⁉️
    獣人に噛まれて森の中で殺されるのはなぜでしょう⁉️
    何だか切ないです😢
    次話に進みます✨😉

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