6 さらば海道(脚本)
〇シックなリビング
海道礼司「・・・・・・」
海道礼司「あれ?もうこんな時間か。どうせやる事無いし、取り合えず二度寝しようか」
何時もの様に仕事をサボって居た海道。今日も仕事に行かずに寝てたが、今日は海道の人生に置いて、大きな変化が有る事を、
この時の海道はまだ気付いて無かった。今日の午前11時。
海道礼司「あ〜良く寝た。ポストに何か届いてるかな?どうせ何時もの御託だろうけど・・・」
昼前に起きた海道は自宅のポストを漁り、中の物を確認したら海道の顔が青ざめた。
海道礼司「な、何だこれ・・・!?」
届けられた紙の中に、解雇通知の書類が混ざっていて、流石の海道も動揺を隠せなかった。
海道礼司「おい・・・ふざけるなよ?社長の息子で在る僕を解雇だって?」
突然の事に怒りを覚え、海道は会社に直行した。
〇オフィスのフロア
海道礼司「おい!お前等!!」
男性社員「何だ海道か。そんなに血相変えてどうしたんだ?」
海道礼司「僕の家に解雇通知なんて物が来た!これはどう言う事だ!?」
部長「どう言う事も何も、これまで君は此処での仕事を真面目にやらない所か、もうずっと無断欠勤を繰り返してるじゃ無いか」
部長「職場に居る全員と話し合った結果だ。もう来なくて良いぞ」
海道礼司「ふざけるな!!僕は海道社長の息子で、一流大卒のエリートだぞ!!僕をクビにしたらどう成るか知らないのか!?」
部長「そんな事は関係無い。全ては君が招いた結果だよ」
海道礼司「良い度胸だな・・・こう成ったら裁判だ!弁護士を呼んでお前等を訴えてやる!!」
確して、海道の発言に寄り裁判を開く事と成り、職場の人達は法廷に赴く事と成った。
〇法廷
裁判長「以上の結果を持ちまして、海道礼司氏の解雇を有効な物とする」
海道礼司「そ、そんな馬鹿な!?何で僕の解雇が有効なんだよ!?」
裁判長「海道氏、これまでの貴方の記録を参照させて頂きました。利己的な遅刻や無断欠勤。職場に置ける勤務態度の悪さ」
裁判長「何れに置いても海道氏は労働基準法に基付き、解雇に成る条件を満たしております」
海道礼司「な、何だと・・・!?」
裁判長「何れにしても、海道氏の解雇は決定事項です。我々はこれで失礼致します」
海道礼司「ふざけるな、ふざけるな、ふざけるなぁぁぁ!!!」
海道礼司「見てろよお前等!!パパに言い付けて、こんな子会社潰してやる!!」
男性社員「部長、あいつもう駄目ですね・・・分かり切った事なのに態々裁判なんて・・・」
部長「全くだ・・・海道社長にもこれまでの事は報告済みだ。記録を残して置いて良かったよ・・・」
男性社員「そうですね・・・所で、霧雨の件は?」
部長「勿論報告したさ。近い内に我々に罰則が下るとの事だ。我々はあいつに騙されてたんだよ・・・」
男性社員「あぁ・・・穴が有ったら入りたい・・・」
〇豪華な社長室
海道礼司「パパ!パパぁ!!」
海道総一郎「礼司か、何か有ったのか?」
海道礼司「聞いてよ!あいつ等僕が会社に来ないからって僕の事解雇にしたんだ!だから裁判をやって訴えようとしたのに裁判所の奴等も」
海道礼司「僕の解雇は有効だって!こんな仕打ち酷いよ!僕はパパの子供で一流大学も出てる!こんな不当な扱いする子会社潰しちゃってよ!!」
海道総一郎「・・・成る程な。報告は受けていたが、此処までお前が愚かだったとは、私の教育が甘かったな」
海道礼司「ぱ、パパ?」
海道総一郎「お前の話は全て聞かせて貰った!遅刻、無断欠勤、社内での悪態。果ては霧雨大和君に有りもしない罪を着せた」
海道総一郎「これは我々に対する反逆だ!!」
海道礼司「パパ、何を言って・・・!?」
海道総一郎「霧雨大和君があの場所から居なく成って、契約を考えてくれた取引先が居なく成った。職場の仲間を傷付けただけで無く、」
海道総一郎「我々のチームに多大な損害を与えた!私は何時か、お前に一人前の男に成って私を継いで貰うつもりだったが、全ては私の」
海道総一郎「判断ミスと教育の失敗だった!私は礼司、お前を庇い過ぎた」
海道礼司「パパ・・・一体何を言って・・・」
海道総一郎「父親として、夏目カンパニーの社長としての命令だ。今後私はお前に対しての手助けを一切しない。これから全ての事は」
海道総一郎「全て自分でやるんだ。たった今を持って、お前を海道家及び夏目カンパニーから永久追放とする!」
海道礼司「そ、それって勘当って事!?仕事も家も無くなったらどうしたら良いのさ!?」
海道総一郎「その位自分で考えろ!お前は何時も自分で言ってただろう。一流大卒だと。分かったらさっさと出て行け。これからは、」
海道総一郎「自分だけで生きて行くんだ・・・」
これまでの自分の蛮行を知られた海道は職場だけで無く、実家とも縁を切られてしまった。その後海道は自分が住んでた
高級マンションからボロアパートに引っ越しせざるを得なく成り、再就職を試みるも中々上手く行って無いそうだとか。
大卒とは思えない頭ですね・・・どっからどう見ても裁判しても結果は分かり切っているのにこんなことも予測できないレベルって・・・父親はどうなのかと思いましたが、常識のある父で良かった・・・
元部署の仲間も間違いに気づいて罰を受ける覚悟で霧雨への無実の罪で左遷も報告した当たり
霧雨への非礼を反省しているようですね
才能がないのに努力を怠ればこうなりますよね
努力は大事ですね