5 後輩とショッピング(脚本)
〇職人の作業場
海道が好き勝手に動いて居る事等知らずに数日が経った。今日は休みなので俺から古屋を誘って街に行って見る事にした。
霧雨大和「古屋遅いな・・・準備時間掛かってるのかな・・・」
古屋霞「すみません先輩!遅く成りました!」
霧雨大和「おぉ来たか!気にして無いから大丈夫だよ」
古屋霞「・・・良かった・・・!」
霧雨大和「これからショッピング巡りしようと思うんだが、行きたい所有るか?」
古屋霞「そうですね。私は特に行きたい所とか無いですよ。ショッピングなら、このお店行きたいなって所は有りますけど」
霧雨大和「そっか。ならそこに行こうか」
古屋霞「はい!」
舞園貴理子「うふふ、これからどんなデートに成るかしらね」
霧原奈津菜「駄目ですよ支社長。追い掛けてこそこそ観察するなんて無粋な事、みっともないですよ」
舞園貴理子「いや、幾ら私でもそんな事しないわよ・・・」
霧原奈津菜「はい・・・ですが一応警告はしたかったので」
舞園貴理子「そう言う奈津菜も、あの二人の事気に成ってるんじゃ無い?」
霧原奈津菜「はい。気に成ります」
舞園貴理子「いや、素直に返さないでよ!」
霧原奈津菜「まぁ、何がともあれ人の恋路にウダウダと抜かすつもりは何処にも無いのでご安心を。例の海道社長のご子息、どうお考えで?」
舞園貴理子「ご子息さん?放って置いても良いと思うわ。だけど、霧雨君に悪い事した件は謝罪して貰いたいわね」
霧原奈津菜「そうですよね・・・私達も一旦戻りましょう」
舞園貴理子「えぇ。今は出来る事からやるべきね」
〇田舎のショッピングモール
霧雨大和「此処が田舎のショッピングモールか。前居た所とそんなに大差無いな」
古屋霞「そりゃそうですよ。人間何処へ行ってもやる事変わりませんから」
霧雨大和「はは!そりゃそうか!住み慣れた街を離れちゃうとちょっとそう言うの期待しちゃって・・・」
古屋霞「その気持ち分かりますよ。先輩は見たいお店とか有ります?」
霧雨大和「そうだな・・・俺としては古屋が見たい店に行った後に行きたいかな」
古屋霞「分かりました!なら、こっち来て下さい!」
霧雨大和「おいおい!そんな急ぐなよ!」
〇アパレルショップ
霧雨大和「おぉ、アパレルか。女の子は本当お洒落好きだよな」
古屋霞「そりゃそうですよ。可愛い服とかアクセサリーとか、誰かと一緒に何処か行く時とかは自分の服装気に掛けますから」
霧雨大和「あ、もしかすると俺、丁度良いかも」
古屋霞「先輩、どうしました?」
霧雨大和「いや、何でも無い。服とかアクセサリーとかじっくり見ようか」
古屋霞「はい!」
俺は古屋と共に服やアクセサリーを見ていた。仕事では何時も真剣な顔をしてた古屋はワクワクしながら服を見ていて、
どれを買おうか凄く悩んで居た。古屋も一人の女の子としてお洒落に真剣に向き合ってたのも有り、何だか自分もお洒落して見るのも
悪く無いと思った。
古屋霞「有れも欲しい、これも欲しい・・・でも来月まで持ち越しかな・・・お金にも限りが有るし」
霧雨大和「こう言うの、じっくり考えて良いと思うよ。悩んだ分だけ、本当はこうしたいってのが見えるもんだから」
古屋霞「そうですよね!あ、これも良いかも!」
霧雨大和「ん?それ気に成るか?」
古屋霞「はい。でもこれもちょっと高いから、これも欲しい物リストに追加します」
霧雨大和「そうか・・・値段は・・・・・・この位なら大丈夫かな・・・」
古屋霞「先輩?どうしました?」
霧雨大和「・・・決めた。これ、奢るよ」
古屋霞「え!?そんな、悪いですよ!」
霧雨大和「まぁ遠慮するなよ。何時も差し入れしてくれてるお礼、前からしたかったんだ。そのネックレス、欲しいなら奢るよ」
古屋霞「え、でも・・・」
霧雨大和「偶には俺からもお返しさせてくれよ。借りを作ってばかりじゃ気が収まらないし、少しは先輩らしい事させてくれよ」
古屋霞「先輩・・・お金、必ず返しますね!」
霧雨大和「そこまでしなくて良いよ!奢るって俺が決めたから!」
店に入った時、古屋に何か買って上げたいと思い、俺は古屋が欲しいと思ったネックレスを奢る事にした。これで古屋にこれまでの
借りを返せたとは思えないが、また何かして上げたいと思った。
〇本屋
古屋霞「先輩、さっきは有難う御座いました!」
霧雨大和「気にするなよ。貰ってばかりじゃ本当申し訳無いからな」
古屋霞「そんな事無いですよ!先輩何時も頑張ってますもん!」
霧雨大和「そう言ってくれると仕事毎日やってた甲斐が有るよ」
霧雨大和「さて、漫画見ようか!」
アパレルショップを後にした俺達は次に向かった場所は本屋だった。個人的な息抜きにはうってつけだし、新刊が有れば
自然と覗きたく成る。
霧雨大和「おぉ!?守りの四天王、遊星奪還作戦の発売日今日だったか!!」
古屋霞「遊星?」
霧雨大和「あぁ、古屋に話した事無かったな。金髪の子が個性の違う四人の仲間とほのぼのしたり冒険したりする奴だよ」
古屋霞「面白いですか?」
霧雨大和「個人差は有ると思うけど、俺は好きだぞ」
古屋霞「そうなんですね・・・あの、そのシリーズ入門するならどれからが良いです?」
霧雨大和「そうだな・・・なら、この遊星防衛作戦はどうかな?俺も最初此処から読んだから」
古屋霞「分かりました!それ買います!」
漫画や娯楽雑誌を見ながら買い物を楽しみ、欲しい物を買ってその場を後にした。
〇田舎のショッピングモール
アパレル、本屋、クレープの食べ歩き等、俺達は今日一日を楽しんだ。
霧雨大和「もうすっかり夕方だな。何か時間経つの早かったな・・・」
古屋霞「本当ですよね。もう少し楽しみたかったけど、」
古屋霞「先輩からプレゼント貰ったり、面白そうな漫画とか買えましたし、私は満足です」
霧雨大和「喜んでくれたら幸いだよ。今度は今日より楽しくしたいな」
古屋霞「えへへ、有難う御座います。でも私、先輩となら何処でも楽しいですよ」
霧雨大和「おいおい・・・でもこちらこそ有難う。腹減って無いか?」
古屋霞「あ、少し・・・」
霧雨大和「そしたら、またあの屋台行かないか?個人的にまた行きたいと思ってて」
古屋霞「良いですね!行きましょう!」
俺達はデートの閉めに先日歓迎会で行った佐藤さんの屋台に行く事にした。明日からまた仕事だけど、また皆で楽しむ為に
頑張りたいと思い、また古屋とデート出来たらなと思った。
〇シックなリビング
海道礼司「このドラマも見飽きたな。そろそろ通販で新しいの買うか」
海道礼司「はいもしもし?」
「海道君!今何処に居るんだ!?」
海道礼司「部長?何処って家ですが?」
「もうずっと来てないぞ!一体何をしてるんだ!?」
海道礼司「部長、最近そこに居る皆僕に対して口煩いじゃないですか。余りにも煩いから行くの辞めたんですけど」
「ふざけてる場合か!!これ以上無断欠勤を繰り返せば・・・」
海道礼司「だぁ〜煩ぇ・・・僕が居るから職場は安泰だってのに・・・こいつ等飛んだ恩知らずだな・・・」
海道礼司「ま、こいつ等がパパに何言っても僕に勝てる訳無いし、どの道僕の幸せは約束されてるからな!」
最近の海道は部長達に煩く言われてるからか、職場に行く事をしておらず、やりたい放題だった。後日、警告書が海道の元に
届くが、海道は目もくれもしなかった。
守りの四天王で金髪の子と4人の仲間・・・
夏目心さんって霧雨四天王の戦術的に守り重視から
守りの霧雨四天王と言っていましたね・・・
これは・・・
霧雨四天王ですね!
夏目心さんがちょくちょく自分の要素を出してくれるのは嬉しいですね!
しかも、霧雨が読んでいるし!
面白いですね・・・
デートもほっこりする者でしたし・・・
この後も楽しみですね