最終話 "恋"と呼んだもの(脚本)
〇森の中
水野幸矢「雪花ちゃん、こんな所に呼び出してどうしたの?」
水野幸矢「おーい!」
水野幸矢(多分、俺を殺すつもりなんだろう)
水野幸矢(人気のないこの森なら、誰にもバレること無く殺せる・・・・・・)
水野幸矢(どう来る・・・・・・?)
〇森の中
鈴木雪花(本当はあのナイフが良かったけど・・・・・・)
鈴木雪花「どこにやったんだろう?・・・・・・まさか涼夏?」
鈴木雪花(まあ、今は関係無い・・・・・・目の前のことに集中しよう)
鈴木雪花(今日であの邪魔者も終わり・・・・・・)
鈴木雪花(あいつは私に気づいてない)
鈴木雪花(今なら、私でも殺せる・・・・・・)
〇森の中
水野幸矢「出てきなよ、雪花ちゃん」
水野幸矢(木の後ろか・・・・・・?)
鈴木雪花(あいつ、私に背を向けた)
鈴木雪花(今ならいける)
水野幸矢「いな──」
鈴木雪花「がはっ・・・・・・!?」
〇森の中
鈴木雪花「な・・・・・・んで・・・・・・?」
鈴木雪花「わ・・・・・・たし・・・・・・」
鈴木雪花「すず・・・・・・か・・・・・・?」
佐野涼夏「雪花が悪いんだよ・・・・・・」
佐野涼夏「雪花が・・・・・・」
佐野涼夏「あたしから幸矢くんを奪おうとするからっ!!」
鈴木雪花「わ・・・・・・たし・・・・・・より・・・・・・」
鈴木雪花「そいつ・・・・・・ごほっ・・・・・・」
鈴木雪花「そいつ・・・・・・が・・・・・・すき・・・・・・?」
佐野涼夏「そうだよっ!!」
鈴木雪花「・・・・・・・・・・・・」
鈴木雪花「・・・・・・・・・・・・」
水野幸矢「あっ・・・・・・!」
〇広い公園
鈴木雪花「ごほっ・・・・・・かはっ・・・・・・」
鈴木雪花(さむい・・・・・・いたい・・・・・・)
鈴木雪花(ねぇ、涼夏・・・・・・)
鈴木雪花(なんで・・・・・・?)
鈴木雪花(私があれだけ尽くしてきたのに・・・・・・なんで・・・・・・?)
鈴木雪花(私だって・・・・・・)
鈴木雪花「か・・・・・・ぅ・・・・・・」
鈴木雪花(さむい・・・・・・くるしい・・・・・・)
鈴木雪花(私・・・・・・死ぬの・・・・・・?)
鈴木雪花(こわい・・・・・・嫌だよ・・・・・・助けて・・・・・・)
鈴木雪花(助けてよ・・・・・・お姉ちゃん)
〇本棚のある部屋
鈴木由香「はい、差し入れ」
鈴木雪花「ありがとう、お姉ちゃん」
鈴木由香「雪花は遅くまで勉強頑張っててえらいね」
鈴木雪花「お姉ちゃんもずっと陸上頑張ってるでしょ」
鈴木由香「うん!」
鈴木由香「わたしはインハイ頑張るから、雪花は受験頑張って!」
鈴木雪花「うん、私もお姉ちゃんに負けないように頑張るね」
〇広い公園
鈴木雪花(・・・・・・・・・・・・)
鈴木雪花(・・・・・・教えてよ、お姉ちゃん)
鈴木雪花(私とお姉ちゃん・・・・・・)
鈴木雪花(何が違ったの・・・・・・?)
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本編の完結おつかれさまでした!
まさかの結末、そして破滅的なラスト……緊迫感のある見応え十分の描写ですね!
雪花さんが”恋”と感じるモノの自己分析、これは深く感じ入ってしまいますね!