第二夜 神棚のタタリ(脚本)
〇一軒家
ゆきんこ「中古だけど、素敵な家!」
旦那「前のオーナーが、建材屋だったからな!」
旦那「それに、奥様がキレイ好きだったみたいだから」
旦那「築10年以上とは思えない、掘り出し物だよ」
ゆきんこ「ありがとう♥旦那様!」
私たちは子供が1年生に上がるタイミングで、夢のマイホームを購入しました。
中古ながらもオーナー様が大事にされていた物件で、
交渉もトントン拍子に決まり、すぐに入居しました。
〇明るいリビング
息子「わ~い、前のウチより広いね!」
ゆきんこ「コラッ! 走りまわらない!!」
息子「キャッチボールも出来る!」
旦那「これだけ広けりゃ、バッティングマシン置けるな!」
旦那「思いきって買うか!」
ゆきんこ「野球は外でやって!!」
ゆきんこ「広いし、キレイだし最高なんだけど・・・」
ゆきんこ「私、神棚がTVの上にあるのが気に入らないのよね〜」
ゆきんこ「アソコだけセンス無いなあ」
旦那「俺は別に気にならないよ」
ゆきんこ「気になる〜ヤダな〜」
ゆきんこ「外そうよ」
旦那「ハイハイ。 そこまで言うなら分かったよ」
旦那「バチが当たっても知らないぞ!」
〇一軒家
その夜のことです。
〇簡素な一人部屋
息子「ウウーン」
ゆきんこ「息子ちゃん、うなされている・・・大丈夫?」
ゆきんこ(ひどい汗・・・)
息子「#¥%&#@@@¥%!!」
ゆきんこ「ちょっと、ねえ、起きてるの!?」
息子「ウワアアアアアアア!!」
〇黒
息子「アアア、アレッ、アレ何!? 怖い・・・怖い怖い怖い・・・!!」
ゆきんこ「何!? ドアの近くに何があるの!?」
ゆきんこ(何も無い暗闇を指さしている!)
ゆきんこ「誰も居ないから、落ちついて!」
息子「・・・」
ゆきんこ「寝た・・・」
ゆきんこ「夜驚症?アリス症候群?」
ゆきんこ「何なのよ、一体?」
〇黒
ゆきんこ「ウーン・・・」
ココは
ココはワタシのイエだ・・・!!
ゆきんこ「え・・・?」
オマエは誰だ!?
関係ない者は、出て行けぇー!!
ゆきんこ「怖 い怖い 怖 い怖い」
〇簡素な一人部屋
ゆきんこ「今は、私たちが住んでいるんです──ッ」
ゆきんこ「──ッ」
ゆきんこ「スゴい汗」
ゆきんこ「怖かった・・・夢?」
息子「おはよー」
息子「お母さん、大丈夫?」
ゆきんこ「あっ、アンタこそ」
ゆきんこ「昨日のこと、覚えている?」
息子「何が?」
ゆきんこ「夜中に怯えながら急にベッドの上に立ちあがって、」
ゆきんこ「ドアの向こうの暗闇を指さしながら、 『怖い』って言っていたよ」
息子「エ〜? 覚えてないよ」
ゆきんこ「そうか・・・」
ゆきんこ「お母さんね、怖い夢見たの」
ゆきんこ「白いネグリジェ着たおばあさんが」
ゆきんこ「そこのドアの入口に立って 『この家はワタシのだ』って叫ぶの」
ゆきんこ「怖すぎて、汗かいたよ〜」
息子「そのおばあちゃん」
息子「白髪だった?」
ゆきんこ「う、うん」
〇畳敷きの大広間
「僕も夢で見たかも」
〇畳敷きの大広間
息子の部屋の横には和室があり、外した神棚を一時的に保管していました。
もしかしたら外した神棚の神様が、怒って夢に出て来たのかもしれません。
その後、神棚は塩て清めてから神社に持って行き、処分してもらいました。
ゆきんこ「それから7年経ちましたが、今も私たちはこの家に住んでいます」
やつぱり2話も読んでみました(笑) 神棚が原因なのか、それとも別に理由があったのか…家そのものに何か……今も住んでらっしゃるのでそんな話はやめましょう。恐いのひと言ですが、その後何もないのであれば何よりです。読むのはここまでですね(笑)
白髪頭でネグリジェの女性。
普通だったら噴き出しそうな恰好ですが、すごくリアルな感じがして怖かったです。
神棚を祀るということはやっぱり何かあるかも?
怖がらせていただきました。
ありがとうございます。
1話 に続きゾクゾクしますね💦
霊感があるんですか?
自分は鈍感な人間なので、全く予知夢も霊を見ることもないです。
おばさんのネグリジェ 姿は確かに怖いですね…そこじゃないか💦