広がっていく噂(脚本)
〇宇宙船の部屋
ダークネス団のアジトにて。
ダーク「ハピネスファイブめ、よくも我々の邪魔を!!」
ドクター・ブラック「私が行きましょうか」
ダーク「いいだろう」
ドクター・ブラック「この前の敵討ちといきますか」
〇教室
紅城憲夫「おはよう!」
神谷真一「おはよう!憲夫、この前の事件だけど、ハピネスファイブが解決したんだってよ」
渋谷千早「それ知ってる!私テレビで見てたの!」
紅城憲夫「そんなにすごかったとはね」
同級生「先生来るわよ!」
神谷真一「座るぞ!」
紅城憲夫「わかった!」
教諭「はいみなさんおはようございます」
〇トラックのシート
藍沢拓馬「夜勤も終わったし、そろそろ降りるか」
〇倉庫の搬入口
藍沢拓馬「藍沢拓馬、夜勤から戻りました!」
運送会社の上司「ご苦労さん! そういえばさっきニュースでハピネスファイブたるものが活躍してたぞ」
藍沢拓馬「そうなんですか!?」
運送会社の上司「ああ!すごいパワーで敵を蹴散らしたらしい」
運送会社でもすっかり話題となっていた!
藍沢拓馬「そうなんですか。じゃあ俺はもう上がりますんで! 失礼しまーす!」
運送会社の上司「おお!今日は非番だからゆっくり休みな。また明日からも頼むよ!」
〇おしゃれな大学
絵里奈の通う大学。
山吹絵里奈「三宅先生、おはようございます」
大学の教授「山吹さんだね?おはよう」
山吹絵里奈「今日提出のレポート、ちゃんとまとめておきました!」
大学の教授「えらいぞ。頑張ってくれよな!」
山吹絵里奈「もちろんです!」
山吹絵里奈「今日はバイトもあるし、頑張らなきゃ!」
瀬戸瞬「先輩!おはようございます!」
山吹絵里奈「瀬戸君じゃないの!おはよう!」
瀬戸瞬「今朝のニュース見ました?ハピネスファイブの大活躍がすごいって、話題になってます!」
山吹絵里奈「びっくりね!」
瀬戸瞬「僕もあの面々が好きになりましたよ! あ、そうだ!僕の所属する鉄道模型同好会ではGWにイベントあるんで来ませんか?」
山吹絵里奈「考えておくわ!その同好会のSNSも見てみる!」
大学の先輩「おはよう、山吹! 俺は今度ゼミ合宿だが、来年はお前どのゼミに入るんだ?」
山吹絵里奈「おはようございます、先輩!一応検討します」
〇教室
中学校では常盤隆一郎が社会の授業をしていた。
彼が勤める学校では生徒たちは地理、歴史、公民の順で学習している。
常盤隆一郎「それでは今日はここまで。次回小テストをしますよ」
学生「何とかいい点取らなくっちゃ・・・」
学生「ドンマイ!」
〇散らかった職員室
昼休み。
教諭「常盤先生、生徒たちの間である事件が話題になってますよ」
常盤隆一郎「なんですか、校長先生?」
教諭「スーパー戦隊、ハピネスファイブのことです」
常盤隆一郎「それ、僕のクラスでも有名になってました」
教諭「朝から話題になってましたもんね。僕も今朝のニュースで見ましたよ!」
〇事務所
病院の事務室。
医師「桜庭先輩、今朝のニュースでスーパーヒーローが現れたという事件があったんです。知ってます?」
桜庭舞「それ知ってるわ」
看護師「それ私も知ってます!ハピネスファイブってやつですよね?」
桜庭舞「それよ!」
医師「それです!医療従事者だって立派なヒーローだったりしますね!」
桜庭舞(あたしだって結構看護師やったり、手術を任されたりといろいろやってるの。一種のヒーローってやつかも?)
〇研究所の中枢
研究所にて。
福島博士「現時点では大丈夫だな」
博士夫人「だといいんだけど。そうそう、シャンシャンのメンテナンスの件だけど、交換用のパーツ、今日中に足りない部分を作る必要があるわ」
福島博士「わかった。すぐに始める」
〇繁華な通り
にぎやかな繁華街。
ドクター・ブラック「じゃあ始めるとしましょう」
「アイアイサー!」
パニックに陥る繁華街!
警察官が必死になって避難誘導をしている。
警察官「皆さん、落ち着いて避難してください!」
警察官「早く安全な場所へ逃げてください!」
会社員「ひとまず避難せねば!」
〇実験ルーム
シャンシャン「博士!これは!」
福島博士「やはり出たか!ダークネス団!」
博士夫人「連絡は私がするわ!」
〇学校の屋上
紅城憲夫「弁当食ったし、そろそろ図書室に行くか!」
紅城憲夫「どうしたんだろう?」
〇本棚のある部屋
一方拓馬は夜勤明けであり、自宅でくつろいでいた。
藍沢拓馬「今日は非番だし、ゆっくり休むか」
藍沢拓馬「どうしたんだ!?」
〇おしゃれな大学
山吹絵里奈「さてと、学食でご飯も食べたし、図書室に行かなくちゃ」
山吹絵里奈「何!?」
山吹絵里奈(ここじゃ危険だわ!トイレに行かなきゃ!)
〇個室のトイレ
トイレに駆け込んだ絵里奈。
山吹絵里奈「チェックしなきゃ!」
山吹絵里奈「どうしたの?」
〇散らかった職員室
常盤隆一郎「さてと、食事も済ませたし、午後の準備をしないと」
常盤隆一郎「うわ!」
教諭「どうなさいました、常盤先生?」
常盤隆一郎「ちょっと失礼します!」
教諭「何かあったんだろうか・・・」
〇体育館の裏
体育館の裏に逃げ込んだ常盤隆一郎。
常盤隆一郎「タップしてみないと!」
常盤隆一郎「博士夫人!」
〇更衣室
病院の更衣室にて。
桜庭舞(どうにか私がハピネスピンクだってことはばれてないわね)
桜庭舞「何かしら?」
〇実験ルーム
博士夫人「みんな、ダークネス団が現れたわ!すぐに現場に急行して! 場所は繁華街よ!」
ディスプレイに場所を表示させる博士夫人。
〇学校の屋上
紅城憲夫「わかった!すぐに向かう!」
紅城憲夫「ハピネスキーでワープホールを作るぞ!」
紅城憲夫「ワープ開始だ!」
魔法陣に飛び込んでワープする憲夫!
〇本棚のある部屋
藍沢拓馬「わかった!すぐにそっちに向かう!」
藍沢拓馬「ハピネスキーでワープホールを作って移動するか!」
藍沢拓馬「ワープ開始だ!」
〇個室のトイレ
山吹絵里奈「わかったわ!すぐに行くわね!」
山吹絵里奈「このハピネスキーでワープホールを作るわ!」
山吹絵里奈「ワープ開始!」
〇体育館の裏
常盤隆一郎「わかった!すぐにそっちに向かうから!」
常盤隆一郎「このハピネスキー、財布に入れててよかった! それじゃあ、ワープホールを作るぞ!」
常盤隆一郎「ワープ開始!」
〇更衣室
桜庭舞「わかったわ!すぐに行くわね!」
桜庭舞「ハピネスキーでワープホール作らなきゃ!」
桜庭舞「ワープ開始よ!」
〇繁華な通り
繁華街にて。
ダークネス団の襲来でパニックに!
ドクター・ブラック「これはこれは愉快なこと!この勢いですぞ!」
「アイアイサー!」
ダークネス団の好きにはさせない!
ドクター・ブラック「あの声は!」
紅城憲夫「やはりお前たちか!健全な男子高校生を怒らせるとはな!」
藍沢拓馬「せっかくの非番を邪魔しやがって!」
山吹絵里奈「花の女子大生の日常に水を差さないでよ!」
常盤隆一郎「いくら教職員の僕でもお前たちを許すわけにはいかない!」
桜庭舞「いくら子供に優しい小児科医のあたしでも、あなたたちは許せないわ!」
紅城憲夫「準備はいいか?」
藍沢拓馬「変身するぞ!」
「オッケー!」
〇魔法陣
ハピネスブックとハピネスキーを取り出した5人はさっそく変身することにした。
紅城憲夫「ハピネスキー、スタンバイ!」
紅城憲夫「ハピネスブック、オープン!」
紅城憲夫「ハピネスチェンジ、スタート!」
紅城憲夫「高ぶる情熱のパワー! ハピネスレッド!」
藍沢拓馬「ハピネスキー、スタンバイ!」
藍沢拓馬「ハピネスブック、オープン!」
藍沢拓馬「ハピネスチェンジ、スタート!」
藍沢拓馬「沈着冷静なるパワー! ハピネスブルー!」
山吹絵里奈「ハピネスキー、スタンバイ!」
山吹絵里奈「ハピネスブック、オープン!」
山吹絵里奈「ハピネスチェンジ、スタート!」
山吹絵里奈「ピカッとひらめくパワー! ハピネスイエロー!」
常盤隆一郎「ハピネスキー、スタンバイ!」
常盤隆一郎「ハピネスブック、オープン!」
常盤隆一郎「ハピネスチェンジ、スタート!」
常盤隆一郎「穏やかで安らぐパワー! ハピネスグリーン!」
桜庭舞「ハピネスキー、スタンバイ!」
桜庭舞「ハピネスブック、オープン!」
桜庭舞「ハピネスチェンジ、スタート!」
桜庭舞「心ときめく素敵なパワー! ハピネスピンク!」
「決してくじけない、5つのパワー!」
「ハピネスファイブ、参上!」
〇繁華な通り
ドクター・ブラック「話は聞いていましたが、あなた方に私たちの野望は阻止できないでしょう。 やってしまいなさい!」
「アイアイサー!」
紅城憲夫「準備はいいな?」
藍沢拓馬「始めるぞ!」
「オッケー!」
紅城憲夫「まずはこっちから行くぜ!」
ダークネス団の部下「わー!」
藍沢拓馬「次はこっちから行くぞ!」
藍沢拓馬「喰らえ!」
ドクター・ブラック「うわーっ!」
ドクター・ブラックは水を思いっきり浴びた!
山吹絵里奈「サンキュー、ブルー!水には電気がよく効くっていうしね!」
藍沢拓馬「イエロー、思いっきり決めちゃえよ!」
山吹絵里奈「オッケー!」
山吹絵里奈「それっ!」
ドクター・ブラック「うわっ!」
山吹絵里奈「レッド、こっちはどう?」
紅城憲夫「うまく行っているぞ!」
常盤隆一郎「レッド!!後ろ!」
紅城憲夫「うわ!」
ダークネス団の部下「アー!!!」
常盤隆一郎「喰らえ!」
紅城憲夫「すまねぇな、グリーン。借りを作っちまって」
常盤隆一郎「話は後だ。油断しちゃダメ」
桜庭舞「ここはあたしが引き受けるわ!」
常盤隆一郎「頼むぞ、ピンク!」
桜庭舞「受けてみなさい!」
ダークネス団の部下「ワー!!!」
「アー!!!」
ハピネスピンクの攻撃をもろに喰らったダークネス団。
ドクター・ブラック「こんなバカな・・・」
紅城憲夫「今だ!とどめを刺すぞ!」
藍沢拓馬「準備はいいな?」
「うん!」
〇幻想空間
紅城憲夫「ハピネスブック、オープン!」
メンバーは一斉にハピネスブックを手に取り、開き始める。
紅城憲夫「レッドスター!」
藍沢拓馬「ブルースター!」
山吹絵里奈「イエロースター!」
常盤隆一郎「グリーンスター!」
桜庭舞「ピンクスター!」
5人がハピネスブックに描いた流星が発動し、五角形が形成された。
「ハピネスペンタゴンウェーブ!」
「ハピネスペンタゴンウェーブ!」
「ワーッ!!」
ドクター・ブラック「次はうまくいくと思うべからずですぞ!!」
ダークネス団は空の彼方へとんで行った。
〇繁華な通り
「ハピネスファイブ、」
「今回も大勝利!」
市民からの喝采を浴びたハピネスファイブは、その場を去った。
会社員「いやぁ、まさかヒーローに助けられるとは」
警察官「本当にいたんですね、ヒーローって」
警察官「ハピネスファイブに感謝しないと」
〇教室
さて、解散した一行は元に戻り、それぞれの場所に戻った。
紅城憲夫「何とか間に合ったぜ」
渋谷千早「何に?」
紅城憲夫「課題のレポートだよ」
同級生「こっちだって済ませたさ」
やがて、授業が始まった。
〇本棚のある部屋
藍沢拓馬「何とか誤魔化せたようだな」
拓馬は夜勤明けだったゆえ、また部屋でくつろぐことにした。
〇おしゃれな大学
山吹絵里奈「何とか間に合ったわね。そろそろ授業に行かなきゃ!!」
〇散らかった職員室
常盤隆一郎「さてと、急いで準備しないと」
教諭「準備といえば、来月は中間試験ですね。我々も忙しくなりますな」
常盤隆一郎「そうですね」
〇病院の診察室
桜庭舞「はい、もしもしはこれでおしまいよ」
子供「ありがとう」
子供の父親「そういえばうちの息子がハピネスファイブというヒーローのファンになったそうです」
桜庭舞「俊くんは、その人たち、好きなの?」
子供「そうだよ!すっごくかっこよくて強くて優しいしさ!僕の憧れさ」
桜庭舞(あたしだってハピネスファイブだもん)
〇宇宙船の部屋
ダーク「ハピネスファイブめ! いつも我々の邪魔ばかりして!!」
ドクター・ブラック「申し訳ありません・・・」
ブラックスケルトン「ならこっちが行きましょうか」
ダーク「健闘を祈るぞ」
ハピネスファイブよ、警戒を怠ることなく精進してほしい。
次回に続く。