〇教室
岡島有理乃「おはよー！」
クラスメイトA「あ、岡島さんおはよ」
岡島有理乃（久しぶりの学校だな）
四島裕太「有理乃、今日は学校来られてよかった」
岡島有理乃「うん、今日は体調よかったから」
岡島有理乃「そういえばさ・・・・・・」
岡島有理乃「お金・・・・・・少しづつでいいから返してくれない？」
四島裕太「すまん、まだちょっと厳しくて・・・・・・」
岡島有理乃「ねえ・・・・・・お金が貯まるまで、デートはやめておこう？」
四島裕太「えっ・・・・・・？」
岡島有理乃「ごめん、お父さんとお母さんがいないなら、私も本当に生活苦しいの」
四島裕太「・・・・・・・・・・・・」
岡島有理乃「ごめん・・・・・・」
四島裕太「・・・・・・なんだよっ！」
岡島有理乃（・・・・・・怒らせちゃったな）
咲須紗月「これでいいんだよ、有理乃」
岡島有理乃「紗月・・・・・・」
咲須紗月「恋人って、お互いに支え合うものでしょ？」
咲須紗月「今の関係は・・・・・・歪だよ」
岡島有理乃「・・・・・・うん」

〇アパートの台所
岡島有理乃「裕太くんも・・・・・・紗月も・・・・・・」
岡島有理乃「私を好きでいてくれてる・・・・・・」
岡島有理乃「なのに・・・・・・なんで、私は・・・・・・」
岡島有理乃「２人のこと・・・・・・上手く愛せないんだろう・・・・・・」
岡島有理乃「２人といると・・・・・・疲れちゃうよ・・・・・・」
岡島瑠里乃「疲れちゃうなら、無理に一緒にいなくてもいいんじゃない？」
岡島有理乃「瑠里乃・・・・・・起きてたの・・・・・・？」
岡島有理乃「でも・・・・・・２人は私のこと、好きでいてくれて・・・・・・」
岡島瑠里乃「それで辛い思いするなら、相手がどう思ってても関わる必要なんてないよ」
岡島有理乃「っ・・・・・・でも・・・・・・っ・・・・・・」
岡島瑠里乃「大丈夫、私がいるよ」
岡島有理乃「っ・・・・・・瑠里乃・・・・・・っ・・・・・・！」
岡島有理乃「うぅ・・・・・・あああぁぁぁぁ・・・・・・」
岡島瑠里乃「お姉ちゃんが２人と決着をつけるなら、手伝うよ」

〇ゆるやかな坂道
岡島有理乃「そういうことだから・・・・・・」
岡島有理乃「ごめんね、別れよう・・・・・・」
四島裕太「は・・・・・・!?ふざけんなよ・・・・・・!!」
岡島有理乃「きゃぁっ!?」
四島裕太「テメェ・・・・・・舐めやがって・・・・・・!!!」
岡島瑠里乃「そこまでにした方がいいですよ」
四島裕太「あ!?」
岡島瑠里乃「そんなに暴力沙汰を起こしたら、捕まっちゃいますよ？」
岡島瑠里乃「そうなったら、今まで貢いできた浮気相手にフラレちゃうかも」
岡島有理乃「う、浮気・・・・・・？」
四島裕太「な、なんの話だ・・・・・・？」
　　そこには、他の女を抱きしめてキスする裕太の姿が写っていた。
岡島有理乃「ひ・・・・・・ひどいよ・・・・・・」
四島裕太「こ・・・・・・これは・・・・・・」
四島裕太「クソっ・・・・・・!!!」
岡島有理乃「う、浮気・・・・・・」
岡島有理乃「ううっ・・・・・・っ・・・・・・」
岡島有理乃「瑠里乃は・・・・・・いつから知ってたの？」
岡島瑠里乃「お姉ちゃんがあの男を連れてきた翌日だよ」
岡島有理乃「・・・・・・教えてよ・・・・・・」
岡島瑠里乃「それより、紗月さんとも決着つけないと」

〇ゆるやかな坂道
咲須紗月「どうしたの？有理乃」
岡島有理乃「裕太くんとは別れたよ・・・・・・」
咲須紗月「そうなんだ！よかった！」
岡島有理乃「・・・・・・紗月は、私のこと好き？」
咲須紗月「好きだよ・・・・・・おかしくなっちゃいそうなくらい」
咲須紗月「有理乃の全てが・・・・・・私は欲しい」
岡島有理乃「・・・・・・ごめん」
咲須紗月「え・・・・・・？」
岡島有理乃「愛されてるのは嬉しいけど・・・・・・そんなに想われると・・・・・・」
岡島有理乃「正直・・・・・・疲れちゃって・・・・・・」
咲須紗月「・・・・・・・・・・・・」
咲須紗月「それだけ・・・・・・想わせたのは・・・・・・」
咲須紗月「想わせたのは・・・・・・有理乃じゃん・・・・・・!!!」
咲須紗月「なんで・・・・・・男の子よりあたしの方が好きって・・・・・・言ってくれたじゃん・・・・・・」
岡島有理乃「その時のこと、覚えてないけど・・・・・・期待させちゃっててごめんね」
咲須紗月「許さない・・・・・・!!!!!」
岡島有理乃「っ・・・・・・!!」
岡島有理乃「かはっ・・・・・・うっ・・・・・・」
咲須紗月「あたしも一緒に死ぬから・・・・・・!!!」
警察「やめろ!!!」
　　駆けつけてきた警察官が、紗月の腕を抑える。
咲須紗月「け、警察・・・・・・？」
警察「血・・・・・・？す、すぐに救急車を呼びます！」
咲須紗月「誰が・・・・・・許さない・・・・・・!!!」