1 一匹狼とおっさん(脚本)
〇荒廃した街
雑魚「う~・・・」
雑魚「う~・・・」
雑魚「う~・・・」
雑魚「う~!!!」
神代昂輝「たく、手応えが無ぇな」
俺は神代昂輝。最近流行りの心オープンワールドと言うゾンビサバイバルゲームを遊んでいるプレイヤーの一人だ。
簡単に言えばこのゲームはオンライン通信機能が有り、協力したりプレイヤーキルをする事等日常茶飯事だ。中身は単純に
ゾンビを倒してドロップ品を集めたり探索してアイテムを集めたりして強い装備を作ったり強化したりと、まぁ在り来りな
ゲームで有る。俺に至っては常に一人で行動している。所謂一匹狼だ。
雑魚「う~・・・」
神代昂輝「と、ボサッとしてたらまた湧いて来やがった。そろそろ他を当たるか。この辺にも飽きた所だし」
「うわぁぁぁぁ!!!」
神代昂輝「悲鳴!?向こうからか!?」
丁度動き出そうとした所、何処からか誰かの悲鳴が聞こえ、俺はすかさず悲鳴の方へと走る。
足速「おぉぉぉぉ!!!」
足速「おぉぉぉぉ!!」
アズ「止めろ・・・来るんじゃ無ぇ!!」
俺が駆け付けた先にはおっさん一人が足速ゾンビに追い掛けられて居た。見た所装備は貧弱そうでこのゲームに不慣れだった。
このまま見捨てても良いが流石に気が引けるので俺はライフルを構えて足速ゾンビを狙撃する事にした。
足速「おぉ!!」
足速「おぉ!!」
アズ「何だ!?何が起こった!?」
神代昂輝「あんたを助けたのが俺で良かったなおっさん。俺以外の誰かだったら、ゾンビと一緒にやられてたぜ。プレイヤーキルされたら、」
神代昂輝「あんたの持ち物何持ってかれるか分かった物じゃ無ぇ」
アズ「マジかよ、プレイヤーキルとか、相手の物を盗むとかそんなシステム有るのかよ!?」
この反応だとこのゲームに付いてはド素人だと、おっさんの反応で分かった。とは言え、俺も最初は難し過ぎてゲームを封印
する程だったが、上手い人のやり方を見て最近上級者に成ったのだ。
アズ「けど本当に助かったよ!あんた今の狙撃良い腕してるな!どうやってやったんだ!?」
神代昂輝「どうやったも何も、サツのゾンビ倒しまくってハンドガン、ショットガン、ライフル、サブマシンガンゲットして」
神代昂輝「拳銃系やりまくってたらこう成ってた」
アズ「マジか!サツって警察だろ!?良くゲット出来たな!」
神代昂輝「そりゃそうだ。さて、用も済んだし、俺はそろそろ行くわ。腕上がると良いなおっさん」
アズ「あぁ!待ってくれ!」
俺はおっさんを助けてこの場を去ろうとしたら呼び止められた。
アズ「俺はアズって言うんだ!あんた名前何て言うんだ?」
神代昂輝「俺?俺はコウだ」
アズ「コウ君か。なぁ、折角だから俺にこのゲームのレクチャーしてくれないか?このゲーム昨日始めたばかりで何も分からねぇ」
アズ「コウ君は悪い奴には到底見えねぇ。知り合いも居ないから頼めるのはコウ君だけだ。なぁ頼むよ。此処で会ったのも何かの縁だ」
神代昂輝「俺がレクチャーするのか?この手の物は余り乗り気じゃ無いが、それでも良いってなら」
アズ「有難ぇ!早速フレンド登録やろうぜ!」
何だかんだで素人のおっさんを助けたらフレンド登録してゲームのレクチャーをする事に成った俺。だけど、
心オープンワールドには俺も思い入れが有るし、同じ物が好きだって仲間が増えるのは何処か嬉しかったので、俺はおっさんに
ゲームをレクチャーするのだった。
オープンワールドのゲームでは見かける光景……しかし、タイトルにある「美少女」に心ときめいてしまいますww このオッサンの正体が……