勇者にはほしい才能がある

東龍ほフク

3/親父の腰とラマーズとサンダーと(脚本)

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〇森の中
キン(父上)「ぎゃあっ!!!!! 振り向いたら腰がっ!!!!!!!」
周りの人ら「キンさん 危なぁいっ!!!!!!」

〇木の上

〇森の中
ギン「お前!!!!! 腰、治ってねぇだろ!!!!!」
お前がラマーズ教えたせいやろな冒険者「うわぁ、ギン君〜! 助かったぁ〜〜!!!!!!」
キン(父上)「ギン、小説はイチョウシチューで 出来たのか‥‥‥?」
ギン「‥‥‥それは『一朝一夕』の事か‥‥‥?」
ギン「それよか‥‥‥アンタ! 腰、治ってねぇじゃねぇか!!!!!」
ギン「シップのゴミがとんでもなかったんだが?!」
キン(父上)「いやぁ‥‥もう大丈夫かなと思って‥‥‥」
キン(父上)「それに、お前に小説を頑張ってほしかったからなぁ‥‥‥」
キン(父上)「腰は〜‥‥‥あいつらから 「吸って吸って吐いて〜」で腰が ラクになるって教えてもらったから‥‥‥」
キン(父上)「多分、これから大丈夫になるよ!」
ギン「‥‥‥『吸って吸って吐いて』‥‥‥?」
キン(父上)「ひっひっ」
キン(父上)「ふ〜」
頭が悪い冒険者「これ、確か・・・ 腰に効くんだよね? ギン君」
ギン「この非常事態に何、人の親父に ラマーズ法させてんの????!!!!」
泣いて詫びるべきな冒険者「‥‥‥あぁ!そうか! ごめんごめん! 全然ちがかったね!!!!!」
キン(父上)「ラマーズ‥‥‥”砲”?」
キン(父上)「強そうだなぁ!」
冒険者ら「わぁ、まだこんなに魔物が‥‥‥!」
ギン「‥‥‥いいよ、俺が全部引き受ける」
キン(父上)「しかし、ギン‥‥‥」
ギン「黙れ、ラマーズギックリ」
ギン「なぁに‥‥‥ちょっと、 試したい魔法で一掃したいしさ」
ギン「じゃ!」
ギン「おぉい! てめぇら! こっち来いよ!!!!!」
冒険者「うわぁ‥‥‥すげぇ度胸だなぁ‥‥‥」
冒険者「魔物らを連れてっちまったぁ‥‥‥」
キン(父上)「ラ‥‥‥」
キン(父上)「ラマーズギックリ‥‥‥?」

〇原っぱ
ギン「こっちこっちー!」
ギン「ははは! だだっ広い所に出たなぁ!」
ギン「さて、えーっと‥‥‥」
ギン「『Θέλω να ρίξω μια μεγάλη αστραπή.Ρίξε μου λίγο, Θεέ μου』」
ギン「お。出た」

〇空

〇原っぱ
ギン「はははははははは!!!!!!」
ギン「森の中じゃ電撃魔法を試すのは 危なかったからなぁ・・・」
ギン「すげーな‥‥‥1回唱えただけで、 自動で辺り一帯に落ちるわ」
ギン「だだっ広い所でかます雷撃魔法は楽しいなぁ!!!!」
キン(父上)「おいおい! お前、電撃魔法が使えたのか?」
ギン「あんたの部屋に転がってた魔導書を パラ見しただけだよ」
ギン「ほら、親父の昔の仲間が家に 泊まった時に忘れていった魔導書」
キン(父上)「ソレを読んだだけでこんな‥‥‥」
ギン「親父も出来ると思うぜ? 文言は‥‥‥‥‥」
ドン引き冒険者「‥‥‥うわ?! 何、この焦げた魔物の山!」
冒険者ら「ぎゃあああ?! 雷ぃ?!」
キン(父上)「‥‥‥‥」
キン(父上)「『Θέλω να ρίξω μια μεγάλη αστραπή.Ρίξε μου λίγο, Θεέ μου』」
キン(父上)「おぉ〜、電気が出た出た!」
ギン「な? 発動しただろ?」
ドン引き冒険者ら「キンさんら!? あんたらが、こんな天気に?!」
ギン「おぅ!  あんたらにも文言を教えるから、 ちょっくら唱えてみてくれよ!」
「『Θέλω να ρίξω μια μεγάλη αστραπή.Ρίξε μου λίγο, Θεέ μου』って」
しょせん凡人な冒険者ら「なっ、えっ‥‥‥あぁ????」
  電撃で蹂躙された魔物の死体の山を
  恐れて、しばらくこの付近に
  魔物は近寄らなくなった。

〇ヨーロッパの街並み
ギン「はぁ‥‥‥ちょっち暑い‥‥‥」
キン(父上)「夏はもう過ぎたと思ったけどなぁ‥‥‥」
ギン「あ゙っ!!!!!!!!」
ギン「コンテスト用のプロット完成に安心して‥‥‥」
ギン「町内会報誌の連載話の方を 書くの、忘れたっ‥‥‥!」
ギン「‥‥‥うぅ‥‥‥。今回も落とした‥‥‥」
ギン「字書き失格だ‥‥‥」
キン(父上)「でも、あの町内会誌‥‥‥町内会長が」
キン(父上)「『私生活が忙しかったら、記事の作成なんて  全然後回しにしていいからね』」
キン(父上)「‥‥‥って、ゆるいスタンスで やってるんだろ?」
キン(父上)「そんな、根を詰めてやる事でもないだろ?」
気まぐれ〆切ブッチ冒険者「そうそう。 俺なんて『武器レビューコラム』を 3ヶ月止めてるぜ?」
ギン「俺には‥‥‥『字書き』としての 意地とプライドがあるんだよぉ‥‥‥」
ギン「何が何でも‥‥‥ 休載したくなかったよぉ‥‥‥」
気まぐれ〆切ブッチ冒険者「まぁまぁ。 あれは趣味で連載しているもんなんだから、 もっと気楽にやりなよ」
気まぐれ〆切ブッチ冒険者「“ヘドロ”がどうなっていくのか‥‥‥ 楽しみにしてるぜ!」
ギン「うわ、読んでくれてるんだな‥‥‥ ありがとう‥‥‥‥」
ギン「来月は、落とさないようにするよ‥‥‥」
気まぐれ〆切ブッチ冒険者「結局、キンさんの代わりに これから北に向かうのに? 大丈夫?」
ギン「‥‥‥‥‥‥」
ギン「が、頑張る‥‥‥ 両立させてみせる‥‥‥!」

〇レンガ造りの家
???「‥‥‥‥」
???「‥‥‥また休載‥‥‥‥?」

次のエピソード:4/陰キャは『仲間』を選り好みする

コメント

  • 二次創作お漫画の方からコッチを拝読してさせていただきましたが……本当にギンくん初期デザイン……!( ゚д゚)という感じでニヤニヤしております(笑)。
    実は脚本であらすじは先読みしてしまっているのですが、やはり効果音や音楽があるとまた違いますね……!
    ヒーラーさんの粘着愛劇場、楽しみです😚

  • お父さん可愛い🤗なんか父息子の会話、癒やされますね〜
    ゴミの内容で無理してるのが分かったり、パラ見で雷使えたり、ぎん君できる男ですね

  • 親父ぃのヒロイン力高すぎィ!🤣
    道端に自生してる木いちごとか食べて『甘いなぁ』とか言ってそう。純朴わんぱくオーラ感じて萌えました😂(ヒロインと言うよりかは少年か…?)
    あと、創作者特有の自分に課す制約…〆切。期日守れなかったりするとちょっと凹むのに分かりみ感じて笑いました😂
    落としても良いよって言われてても、やっぱり納得する形で読者に届けたい『字書き』なんだなぁって。陰ながら応援してます😂

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