ぼくらの就職活動日記

大杉たま

エピソード33(脚本)

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〇国立競技場
  競技場への入口には『エリートピア果し状選考会場』と書かれた看板がある。
  周囲には出店や様々な企業のブースが出典され、多くの人々で賑わっていた。

〇競技場のトラック
  場内のモニターには司会担当の戸川が大映しになっている。
戸川仁「真国立競技場にお越しのみなさま、動画配信をご覧の視聴者のみなさま、今年のエリートピア選考もいよいよ大詰めでございます」
戸川仁「例年通り、セミファイナル選考では、果し状選考を行いたいと思います!」
  ど派手な演出に大きな歓声が上がる。

〇競技場の通用口
  グラウンドに通じている通路には、紅音、瑚白を含む受験生たちが待機させられていた。
  戸川のアナウンスと、観客たちの歓声が聞こえてくる。

〇競技場のトラック
戸川仁「みなさん、毎年毎年わたしの説明を聞いてうんざりかもしれませんが、しばしお付き合いをおねがいいたします」
戸川仁「初めて見るという方が、もしかしたら、万が一にもいるかもしれませんので」
戸川仁「果し状選考はその名の通り──」
戸川仁「ここまで勝ち上がってきた受験生たちが、エリートピア社員に果し状を送り、一対一のガチンコ勝負を行う選考です」
  戸川が胸ポケットから『果し状』と書かれた紙を取り出す。
戸川仁「受験生のみなさんには、事前にこちらの果し状に、これなら誰にも負けないという特技を一つ書いて提出してもらっています」
  戸川が果し状を開くと、そこには『100m走』と書かれていた。
戸川仁「例えば100m走。 果し状を受け取った我々は、社内に公募をかけます」
戸川仁「誰か100m走に自信のある者、小生意気な受験生を返り討ちにできる猛者はおらんかと」
戸川仁「もちろんただでとは言いません、受験生に勝てた者には、二階級昇進の特典が付与されます」

〇競技場の通用口
真田紅音「瑚白」
中園瑚白「ごめんなさい、今は集中してるの」
  瑚白の真剣なまなざしに、紅音は大人しく引き下がる。

〇競技場のトラック
戸川仁「しかしこの選考、毎年エリートピア側の参加者を集めるのに苦労するんですよ」
戸川仁「なぜなら、この果し合いに負けた社員は、その場で即刻解雇というペナルティがあるからです!」
戸川仁「いささか説明が長くなってしまいました」
戸川仁「早いとこ受験者と果し合い種目、そして挑戦を受けてたつ社員の紹介にまいりましょう」
戸川仁「細かいルールや判定方法などは、種目によって異なりますので、その都度説明していくことにいたしましょう」
戸川仁「とにかくみなさん、これだけは覚えていてください、彼らは全員人生でそうそう経験しないほどマジだということを!」
戸川仁「己の進退をかけた、一世一代の大勝負にこれから挑むのだということを!」

〇競技場の通用口
  それでは、ご紹介していきましょう

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