エピソード1(脚本)
〇見晴らしのいい公園
アンモビウム・メルダー「お母さん達こっちこっち! はーやーく!」
アンモビウム・デイジー「はいはーい今行くから待って〜 ちゃんと前見ないと転ぶわよー」
アンモビウム・グラキレ「おーい2人ともー 待ってくれ〜」
アンモビウム・メルダー「早く早く!」
〇一人部屋
アンモビウム・メルダー「(なんだか懐かしい夢をみていた気がする)」
アンモビウム・メルダー「父さん、母さん」
「おーい メルダちゃーん! お客さんきたよ〜!」
アンモビウム・メルダー「今から降ります」
〇ダイニング(食事なし)
アンモビウム・メルダー「こんにちは 依頼者の方ですか?」
依頼人「はい あの電話でも話した通り殺して欲しい人物がいて。 この人なんですけど・・・」
アンモビウム・メルダー「旦那様ですか?」
依頼人「はい 夫はバーテンダーで、色々なお客様の相談に そこでお気に入りの人を見つけて・・・」
アンモビウム・メルダー「そこから浮気に発展したんですね?」
依頼人「はいそうです」
アンモビウム・メルダー「分かりました。 この依頼受けさせていただきます」
依頼人「ありがとうございます」
アンモビウム・メルダー「ところで、どんな風に殺して欲しいなど要望はありますか?」
依頼人「出来るだけ苦しめながら殺して欲しいです」
アンモビウム・メルダー「分かりました。 それでは終わり次第また連絡させていただきます」
依頼人「ありがとうございます。 それではまた今度」
〇一人部屋
アンモビウム・メルダー「(今日も依頼を淡々とこなすだけ。でも、目的を達成するための修行だと思えば苦じゃない)」
店主「入るよー?」
アンモビウム・メルダー「どうぞ」
店主「はいこれ 潜入用のやつね」
アンモビウム・メルダー「ウィッグ? 何で?」
店主「今回のターゲット黒髪短髪の子しか採用してくれないらしいよ」
アンモビウム・メルダー「わかった。 服はあるからもう大丈夫」
店主「それじゃ俺は出かけてくるから、終わったら教えてね〜」
アンモビウム・メルダー「(あの人は相変わらずチャラい それでも人気があるから謎だ。)」
アンモビウム・メルダー「後はウィッグをつけて・・・」
アンモビウム・メルダー(変装時)「完成!!」
アンモビウム・メルダー(変装時)「それじゃ履歴書(半分以上嘘まみれ)書いて 面接に行こ〜う!」
アンモビウム・メルダー(変装時)「終わった! よし!それじゃレッツゴー!」
〇シックなバー
アンモビウム・メルダー(変装時)「失礼します」
店主「どうぞ〜」
アンモビウム・メルダー(変装時)「店主?!」
店主「面接に応募してくれた子だよね?」
店主「お得意の演技して!」
アンモビウム・メルダー(変装時)「! は、はい! 面接に応募したユリです! よろしくお願いします!」
店主「お〜元気な子だ〜 それじゃ履歴書見せてくれる?」
アンモビウム・メルダー(変装時)「どうぞ!」
店主「ふむふむ オッケー合格! それじゃ今日からよろしくね! え〜と教育係のアヘンです。 よろしくね!」
アンモビウム・メルダー(変装時)「?!」
アンモビウム・メルダー(変装時)「はい!よろしくお願いします!」
〇ビルの裏
アンモビウム・メルダー(変装時)「何であなたがここにいるわけ?!」
店主「え?いや普通にバーで仕事したかったからだけど」
アンモビウム・メルダー(変装時)「じゃあ何でここなのよ? 近くにもっとバーあるじゃない! わざわざこんな遠くまで来る必要なかったじゃない!」
店主「まぁまぁ静かにしないとターゲット来ちゃうよ?」
アンモビウム・メルダー(変装時)「わかったわ 別にいてもいいけど、邪魔はしないでね」
店主「はーい♡」
アンモビウム・メルダー(変装時)「きもい」
ターゲット「ユリちゃ〜ん」
アンモビウム・メルダー(変装時)「は〜い!」
ターゲット「もう店じめするよ〜」
アンモビウム・メルダー(変装時)「分かりました〜」
アンモビウム・メルダー(変装時)「あの、店主ちょっとお時間よろしいですか?」
ターゲット「いいよ〜」
アンモビウム・メルダー「こんばんわ 今宵は月がとても綺麗ですね。 せっかくなので死んでいただけますか?」
ターゲット「!? だ、誰だ?!」
アンモビウム・メルダー「さようなら──」
店主「やっぱりすごいよね〜 その魔法また威力が上がってる」
アンモビウム・メルダー「後片付けよろしく 私は依頼人に報告しなきゃだから」
店主「はいはーい」
人を殺めるのになんの躊躇も葛藤もなく、まさにタイトルのとおり「元気に」殺していることが逆に闇の深さを感じますね。メルダーと両親の過去に何があったのか、背景が気になります。