キッズルームメモリー

とらそぼろ(古織/千桑)

エピソード1:ロストメモリー(脚本)

キッズルームメモリー

とらそぼろ(古織/千桑)

今すぐ読む

キッズルームメモリー
この作品をTapNovel形式で読もう!
この作品をTapNovel形式で読もう!

今すぐ読む


〇幼稚園の教室
イチジク「・・・・・・」
イチジク「──ここは・・・・・・?」
  目が覚めたら、知らない部屋にいた。
  知らない三人の人間もセットで。
???「・・・何、一体・・・」
???「・・・・・・」
???「・・・・・・」
イチジク「ねえねえ。ここどこ? 君たち誰? 何か知ってる?」
???「・・・知らないわ。 私もどうしてここに居るのか・・・」
イチジク(・・・・・・他の二人は何も言わないし、そっちも何も知らなそうだな・・・・・・)
  ──おはようございます。
  みなさまお目覚めですね。
イチジク「・・・・・・! この声、スピーカーからか・・・・・・!」
  ご気分はいかがでしょうか?
  ご自分の名前が分かりますか?
イチジク「僕は一番ヶ瀬九」
アサリ「・・・・・・七五三木漁」
???「・・・・・・なんでこんな何も分からない状況で、そんな素直に自己紹介出来るんすか・・・・・・」
???「──まあ、分からないからこそお互いの名前くらいは知っとくべきじゃない?」
コトブキ「アタシは四月一日寿。よろしく」
ハジメ「そういうものっすかね・・・・・・。 自分は五百旗頭元っす・・・・・・」
コトブキ「それで? スピーカーの向こうのあなたは何者? アタシ達はどうしてここにいるの」
  貴方達がここに居るのは、とある実験のため、とだけお伝えしましょう。
  つまりここがどこか・・・・・・も、自ずとご理解頂けるでしょう
イチジク「この部屋が実験室ってこと?」
コトブキ「この部屋を含む建物全体が研究施設って事もあり得るんじゃない?」
ハジメ「なんで自分たちが実験なんて・・・・・・ そもそもなんなんすか実験って・・・・・・!」
  何の実験かは教えられません。
  ──・・・・・・いえ、そうですね・・・・・・。
  実験と言ってしまうとみなさま少々緊張されてしまうでしょうから、これはゲームという事にしましょう。
  私の事もゲームマスターとお呼びください。
コトブキ「ゲーム? ふざけてるわね」
  いいえ。大真面目ですよ。
  ──ルールはこうしましょう。
  これから皆様には、ここで二日間過ごしてもらいます。
  その間にこの実験の目的を理解し、私の質問に答えられれば実験は中止せざるを得なくなります。
  しかし、そうならなければ・・・・・・二日後、四人のうちお二人の命を絶たせて頂きます。
コトブキ「なんですって・・・・・・?」
アサリ「ちょっと、勝手に話進めないでくれる? そんな事認めないわ。 第一あなたが私達をここに拉致してる時点で犯罪よ」
  ──ああ。一つ、お伝えしておきますね。
  ここでおきた事件事故に警察は一切干渉しません。
  何をするのも、殺したい相手がいれば殺してしまっても、お咎めはありませんよ
アサリ「・・・・・・まるで誰かを殺せって誘導してるみたいね そうする理由なんて無いはずだけど、どういうつもり?」

このエピソードを読むには
会員登録/ログインが必要です!
会員登録する(無料)

すでに登録済みの方はログイン

次のエピソード:エピソード2:ラボラトリー

成分キーワード

ページTOPへ