Dear📧Friends〜瑠璃色の未来

ゆきんこ

#3 ダニ撲滅キャンペーン(脚本)

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〇川沿いの公園
「ハァハァ」
「無防備なキミも」
「堪らなく可愛いンだなあッ♥」
「食べたい食べたい食べたい食べたい」
「キミをぜーんぶ、食べちゃいたい!!!!」
「ム・・・!」
緋色「優海!」
音夢(ネタム)(来た!)
緋色(ヒイロ)「急に呼び出すなんて驚いたよ」
緋色(ヒイロ)「もしかしたらクリスマスの返事かな?」
音夢(ネタム)(ゲッ、それは忘れていた!)
音夢(ネタム)「え〜と」
音夢(ネタム)「それはまだ考え中だ!」
緋色(ヒイロ)「あ、そうなんだ。 それは残念・・・」
緋色(ヒイロ)「じゃあ、今日はどうしたの?」
音夢(ネタム)「ココはお月様を見ながら願い事すると叶う、パワースポットなんだって!」
音夢(ネタム)「一緒にお願いしようよ」
音夢(ネタム)「『音夢クンが早く良くなりますように』って!」
緋色(ヒイロ)「ふーん。初めて聞いた」
緋色(ヒイロ)「優海は相変わらず優しいね」
音夢(ネタム)「そ、そうかな?」
音夢(ネタム)(さすがに不自然なフリだったかな〜?)
緋色(ヒイロ)「ねえ」
緋色(ヒイロ)「優海が音夢を気にするのは友達だから?」
緋色(ヒイロ)「それともアイツのことが、男として好きなの?」
音夢(ネタム)(ナニ言ってんの、コイツ)
音夢(ネタム)(優海が好きなのはオマエに決まっているだろ!?)
音夢(ネタム)(ん? ──待てよ)
音夢(ネタム)(今の俺は優海なワケで)
音夢(ネタム)(今なら緋色を盛大にフッて、日頃の恨みを晴らすコトもできるんじゃ・・・!?)
音夢(ネタム)「ヘッヘッヘ」
音夢(ネタム)「緋色クン、私ね・・・」
???「ダメだなあ、優海!」
針月(ハリツキ)「また君の悪いクセが出ているぞ!」
針月(ハリツキ)「むやみに男と話しちゃ駄目ェー!」
針月(ハリツキ)「隠密任務が僕のポリシーなのに、 また出動してしまったじゃないか!」
緋色(ヒイロ)「アンタ誰だ!?」
針月(ハリツキ)「ニヒヒヒヒヒ」
針月(ハリツキ)「『正義のお助けマン』参上!!」
針月(ハリツキ)「優海チャン専用のね☆」
音夢(ネタム)「その声、そのセリフは──」
音夢(ネタム)「やはり優海が男と話している時に現れる、ストーカー!!」
音夢(ネタム)「オマエがあの時の通り魔だな!?」
針月(ハリツキ)「ムフ♥怒った顔も可愛すぎなんだナ〜!!」
針月(ハリツキ)「カワイイは正義ッ!」
音夢(ネタム)「ガチの変態!?」
緋色(ヒイロ)「コイツが音夢を刺した通り魔なのか?」
緋色(ヒイロ)「すぐに警察に通報しよう!!」
針月(ハリツキ)「この・・・」
針月(ハリツキ)「ダニが!」
緋色(ヒイロ)「グッ」
針月(ハリツキ)「この前もダニを排除したばかりなのに、まーた出てきた!」
針月(ハリツキ)「いい加減」
針月(ハリツキ)「しつこいンだよ」
緋色(ヒイロ)「ウッ・・・」
針月(ハリツキ)「え〜今から」
針月(ハリツキ)「ダニ撲☆滅キャンペーン始めます!」
針月(ハリツキ)「ウヒヒヒヒ!!」
音夢(ネタム)「緋色が危ない・・・助けなきゃ!」
音夢(ネタム)「でも、優海の身体でアイツに勝てるのか?」
音夢(ネタム)「下手に怪我をさせるわけにはいかないし、一体どうしたら・・・」
音夢(ネタム)「アッ!」
音夢(ネタム)「コレだ!!!」
音夢(ネタム)「緋色!!」
音夢(ネタム)「サインに気づけ!」
緋色(ヒイロ)(あれはスライダーのサイン!?)
緋色(ヒイロ)「何で!?」
音夢(ネタム)「行け──ッ!!」
緋色(ヒイロ)(本当に投げた!)
針月(ハリツキ)「なにィ!?」
針月(ハリツキ)「ギャアッ!!」
緋色(ヒイロ)「え────ッ!?」
緋色(ヒイロ)「ボールが通り魔の頭にヒットしただと!?」
緋色(ヒイロ)「偶然!?」
緋色(ヒイロ)「優海は昔、一緒のクラブチームに入っていたけど」
緋色(ヒイロ)「あんな球は投げられなかったよな?」
音夢(ネタム)「緋色!」
音夢(ネタム)「今のうちに警察呼んで!!」
緋色(ヒイロ)「あ、ああ!!」
音夢(ネタム)「あと説明が面倒だから、全部緋色がやったことにしてね!」
緋色(ヒイロ)「エェッ!? う、うん!」
緋色(ヒイロ)「電波が悪い! アッチで電話してくる」
音夢(ネタム)(警察が来る前に、やることがある!)
音夢(ネタム)「オイ、起きろ!」
音夢(ネタム)「優海と俺が入れ代わったこと、何か知らないか!?」
針月(ハリツキ)「──」
音夢(ネタム)「駄目か・・・。 完全にノビているな」
音夢(ネタム)「ん? 胸ポケットから何か落ちたぞ・・・」
音夢(ネタム)「こ、コレは」
音夢(ネタム)「あの時のカード!」
音夢(ネタム)「絵柄は違うけど、多分一緒だ」
音夢(ネタム)「コイツと何か関係あるのか?」
音夢(ネタム)「嫌な予感がするぜ」

〇女の子の部屋
音夢(ネタム)「やっぱり似ている」
音夢(ネタム)「万札と間違えた、あのカードに」
音夢(ネタム)「明日公園に寄ってから、警察に渡そう」
音夢(ネタム)「ハア〜疲れた」
音夢(ネタム)「スライダー作戦が上手くハマって、良かったぜ!」
音夢(ネタム)「でも」
音夢(ネタム)「結局、犯人を捕まえてもダメ」
音夢(ネタム)「俺たちが入れ替わった理由は分からないまま」
音夢(ネタム)「詰んだ!!」
音夢(ネタム)「俺は一体、どうしたら良いんだよ!」
音夢(ネタム)「──」
音夢(ネタム)「とりあえず」
音夢(ネタム)「緋色の小説の続きでも読んで、現実逃避しよ!」
音夢「フフフ・・・」
音夢「ハハハ」
音夢「・・・」
音夢「チクショー!面白えよ!!」
音夢「コメントコメント・・・」

〇クリスマスツリーのある広場

〇クリスマスツリーのある広場
音夢(ネタム)「う〜ん」
音夢(ネタム)「確か、この辺だと思ったんだけどなあ」
音夢(ネタム)「アッ!」
音夢(ネタム)「あった!!」
音夢(ネタム)「絵柄は違うけど、やっぱり同じだ」
音夢(ネタム)「拾っても・・・大丈夫かな?」
???「ようやく」
デ・ビル「そのカードが欲しくなったんデスね」
音夢(ネタム)「──!?」
音夢(ネタム)「カードを欲しくなった・・・だと?」
音夢(ネタム)「俺はカードを拾おうとしているだけなのに、何故そんなことを?」
デ・ビル「同じことデスよ」
デ・ビル「手にした瞬間、そのカードはアナタの欲望を満たしてくれることでしょう」
音夢(ネタム)「・・・どういう意味だ?」
デ・ビル「そのカードを手にして、願いを言う」
デ・ビル「すると、アナタは審判を受けます」
デ・ビル「その欲望が正当な事柄ならば、祝福され」
デ・ビル「不当な事柄ならば、呪われる」
音夢(ネタム)「呪われる?」
デ・ビル「アナタは、他の種類のカードも見たのではないのデスか?」
音夢(ネタム)「あの通り魔が持っていた・・・コレのこと?」
デ・ビル「やはりネ」
デ・ビル「このカードの持ち主は」
デ・ビル「ある少女を、自分の思い通りにしたくて堪らなかったのデス」
デ・ビル「そして、呪われました」
音夢(ネタム)「まさか・・・」
音夢(ネタム)「俺が刺されたのは、このカードの呪いだっていうのかよ!?」
デ・ビル「ハハン」
デ・ビル「見た目は少女だが、中身は違うようですね」
デ・ビル「しかも、既に審判を受けた少年か」
音夢(ネタム)「俺の中身は男だと分かるのか!?」
音夢(ネタム)「しかも、審判を受けただと!?」
音夢(ネタム)「お前・・・何者だ!!」
デ・ビル「私の名はデ・ビル」

〇ソーダ
デ・ビル「アナタたちの世界で言うところの『悪魔』なのデス」
デ・ビル「お見知り置きを」

次のエピソード:#4 悪魔カード

コメント

  • 入れ替わりは悪魔の仕業か……面白い要素が出て来ましたね👍
    タロットの意味も知ったらより作品を楽しめそうなんで調べて来ます。あと作中で緋色がサインに気づくシーンが良かったらです。こういう緋色と音夢しか知らない事をやってく事によっていつか緋色は中身が入れ替わってる事に気づいて行くのかな? 面白かったです

  • 通り魔の正体、カード、そして『悪魔』……予想すらできない展開が次から次へと、もう驚きっぱなしで目が離せないです😲
    そして何よりも、剛球スライダーと、その衝撃のエフェクトに驚愕です😱 優海ちゃんの筋力、恐るべし…😰

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