後編(脚本)
〇城の客室
フェリシア「ここが宮廷医師の部屋か」
セレスティーヌ「先生ー?」
フェリシア「いないみたいだな」
フェリシア「パーティーに出ているのか?」
セレスティーヌ「え!?」
フェリシア「なんだ!?」
???「あたしよ♡あたし♡」
セレスティーヌ「その声は・・・」
セレスティーヌ「エリアーヌ!?」
エリアーヌ「ふーんだ!!」
エリアーヌ「お姉さまのせいで 楽しい気分が台無しなのよ」
エリアーヌ「朝までそこで反省しててよね」
セレスティーヌ「え!?ちょっとエリアーヌ!?」
フェリシア(そこでって・・・)
フェリシア(朝までセレスと二人きり!?)
フェリシア(こんな展開だったかな・・・)
セレスティーヌ(私としたことが・・・)
セレスティーヌ(まさか『異性と密室に閉じ込められる』が 起こるなんて!!)
セレスティーヌ(嬉しい!!)
セレスティーヌ(でも、なんとか開けてもらわなくちゃ)
セレスティーヌ「すいません! 誰か外にいませんかー!?」
セレスティーヌ「助けてくださ──」
〇城の客室
〇城の客室
フェリシア「セレス!?」
セレスティーヌ「うぅ・・・ なにこれ目が回る・・・」
セレスティーヌ「それになんだか・・・身体が熱い」
セレスティーヌ(ってもしかして・・・ 『グラスに媚薬を仕込まれた!?』)
セレスティーヌ(『遅効性』だったのね・・・!!)
フェリシア「どうした? 大丈夫か?」
セレスティーヌ(『森林のような香り』!!)
セレスティーヌ(ヤバい すごくいい匂い)
セレスティーヌ(これ以上近づいたら私・・・!!)
フェリシア「セレス・・・!?」
フェリシア(やっぱりおかしい)
フェリシア「何か俺にできることは・・・」
セレスティーヌ「ないわよ! なるべく遠くに離れてて!!」
フェリシア「そんな・・・」
〇城の客室
セレスティーヌ(じゃないと押し倒しそうだよ)
フェリシア「わかった・・・ ちょっと後ろ向いとく」
フェリシア(クッキーか)
フェリシア(そういえば舞踏会で何も食べていないし いただくとするか)
セレスティーヌ「君まで何食べてるのよ!」
フェリシア「ダメだった?」
フェリシア「え・・・」
フェリシア「うわあああああ!?」
ヤりてぇぇぇ!!!!!!!!!?
セレスティーヌ「・・・・・・」
セレスティーヌ(だめだわ・・・)
セレスティーヌ(『トラウザー越しにでも分かるくらい下半身が主張している』)
フェリシア「俺・・・どうしたら」
セレスティーヌ「『焼き菓子』には注意・・・」
セレスティーヌ「出された食べ物には絶対に何か 仕込まれていると思った方がいいわ」
フェリシア「・・・・・・」
セレスティーヌ「落ち着いて!!」
セレスティーヌ「気持ちは分かるけど ここは異世界なのよ」
セレスティーヌ「『一夜限りの逢瀬で男そっくりの子どもができる』のよ!」
「・・・・・・」
(悪くないな)
セレスティーヌ(っていやいや)
セレスティーヌ「ここは異世界」
セレスティーヌ「だから都合のいい展開が絶対起きるわ──」
フェリシア「セレス・・・」
セレスティーヌ「ひゃああああああ!!」
〇洋館の廊下
執事「どうなさいましたか!?」
執事「ご無事ですか!?」
執事「フェリシアン公爵・・・いや、 フェリシアン第三王子」
セレスティーヌ「王子!?」
フェリシア「あ── そういう設定」
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最高です…🙌
異世界に転移してのドキドキ恋愛模様と、それを冷静なメタ視線で見るという2つの要素の両立、これは楽しすぎます👍
そして、このラストが…異世界のお城…😂
先日は読了ありがとうございました!!
異世界物あるあるが面白かったです!!
異世界物にも18歳女性限定とか色々あるんですね…そこまで詳しくは知らなかったので、勉強になりました。
センスと軽さで、絶妙ですね。楽しかったですww
あはははは😂現実でもお城へいくって確かにあれお城ですね〜
さくっとクッキーのように読みやすくでも内容はあるあるが多用されてて面白いし、オチは対象年齢がぐっと上がってメルヘンから妙に現実的な男女のイチャイチャへ
すごく惹き込まれるお話でした!