好きなら下手でもいーじゃん

貴志砂印

【1齧り】挨拶(脚本)

好きなら下手でもいーじゃん

貴志砂印

今すぐ読む

好きなら下手でもいーじゃん
この作品をTapNovel形式で読もう!
この作品をTapNovel形式で読もう!

今すぐ読む

〇島国の部屋
天竺「あっ」
貴志「天竺ぅ。 何してるの?」
天竺「貴志くん。貴志くん。 こっちで、ご挨拶頼むよー」
貴志「挨拶?」
天竺「まぁ、まぁ。 はい。こっちのカメラの前で、サクッとお願いします。明るく楽しく!元気よく!」
貴志「えっと・・・どもです。 脚本家の貴志砂印(キシサイン)です」
貴志「キグルミという仮の姿で登場してます」
貴志「・・・えっと。 この後、どうしたらいいの?」
天竺「はい。 よくできました」
貴志「有難う御座います」
天竺「えっと。 天竺(テンジク)って言います。 テンでも、ジクーでも。振り向きます」
天竺「貴志くんの仕事の手伝いをしています」
貴志「テンテンでも、ジクちゃんでも、 ネズミーでも、振り向くよね」
天竺「はい。 呼ばれたと思います。 思っちゃいます」
天竺「それは、それとして、 貴志くんって、ゲームばっかしてるじゃん」
貴志「いや、仕事もしとるわ」
天竺「そうなんだけど、ゲームばっかりだよ。 朝起きました・・・ゲーム。 夜帰ってきました・・・ゲーム」
貴志「それは、一日を『趣味ではじまり、趣味で終る』ってしてるから」
天竺「そうなんだけど。 まぁ、いいや。 それで、せっかくゲームしてんだから、何かゲーム紹介したら良いなって思ったの」
貴志「ほぉ」
天竺「昔からいっぱい買うでしょ。 どれも最後までやらないのに」
貴志「取り敢えず遊びたいんだよ。 いろんなゲームを遊びたいの」
天竺「つまり・・・」
天竺「飽き性。 というか、浮気性」
貴志「別の言い方にしなさい。 勘違いされるから」
天竺「無駄遣い」
貴志「返す言葉もない」
天竺「例えばですね。 こちらです」
貴志「あっ、オイラのゲームコレクション」
天竺「自宅には、とんでもない数のゲームがあり、これは毎週増えてます」
天竺「しかも、最近だとDLソフトも買ってるから、もっとあるでしょ」
貴志「ま、まぁ・・・それなりに」
天竺「なので、定期的にゲーム紹介しましょう! ただ、あるだけはよくない!」
天竺「そして、人となりを知ってもらう、キッカケにもしましょう! 一石二鳥です!」
貴志「それは、気が向いたときでいいのか?」
天竺「うーん・・・。 なるべく定期的に」
貴志「じゃ、なるべく・・・」
天竺「ということで! これから、やっていきます!!」
貴志「タイトルは?」
天竺「好きなら下手でもいーじゃん」
貴志「そうそう。 オイラ、ゲームは下手だからな」
貴志「ってオイ!」
天竺「間違ってはないかと」
貴志「ぐぬぬぬ」
天竺「では。 今後とも、よろしくお願いします!」
貴志「よろしくです」
  つづく

次のエピソード:【2齧り】ROAD REDEMPTION

コメント

  • ネズミにやり込められるネコという構図が微笑ましいです。作者さんは恋愛モノの名手かと思っていたらゲーマーという面もお持ちなんですね。趣向がガラッと変わって面白そうです。テンちゃん、ジクちゃん、テンジー、ジクテン…。いろいろ呼んで振り向かせたいなあ。

成分キーワード

ページTOPへ