おどろきの朝(脚本)
〇おしゃれなリビングダイニング
お母さん「ほら、ちゃっちゃと食べちゃわないと 遅刻するわよ!」
美香「はーい」
お母さん「あと、テレビ点けてちょうだい」
美香「はーい」
コメンテーター「・・・現在、民主主義陣営と権威主義陣営の対立が激化しており・・・」
ニュースキャスター「・・・日本は「法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序」を堅持する姿勢を・・・」
美香「・・・んー?」
美香「民主主義はわかるけど、権威主義って何?」
お母さん「ええと、一部の人間や集団に権力が集まる 体制のこと。独裁みたいなモンだね」
美香「えー、独裁って悪いコトなんでしょ?」
美香「どうしてそんな国が普通にあるの?」
お母さん「独裁を全て悪いコトと決めつけていいのか ちょっと難しいけど、」
お母さん「独裁が続くのは、支配者側が国のルールを 自分たちに有利に作れるからだね」
お母さん「だから、1人の権力者が支配する国は 「俺がルールだ」ってなるからね」
美香「そんなの、ズルいってー!」
お母さん「ズルいと思うかもしれないけど、 世界にはそういう国もあるって覚えといて」
美香「・・・はーい」
美香「ん、あれっ・・・」
美香「我が家って、ママがルールを決めてるから ママの独裁だよね?」
美香「そのルールも、ママの都合で次々変わるし」
美香「しかも逆らったら、すぐに怒るし・・・」
お母さん「こんなの、独裁でも何でもないからね」
お母さん「本気で独裁しようとするなら・・・」
お母さん「まずは、美香の冬物コートの中の ”アレ” 真っ先に処分しちゃってるからね」
お母さん「あんなモノを入れっぱなしにしたら 折角のコートが型崩れしちゃうから」
お母さん「もっと別のところに隠してちょうだい」
美香「・・・はーい」
美香「ちなみに、パパはママに逆らわないけど、 何か理由でもあるの?」
美香「ママとパパの関係って 「支配者」と「支配される者」に見えるよ」
お母さん「美香からは、そういう風に見えてるのね」
お母さん「パパの様子だけど それは「愛情」の現れじゃないかな」
美香「えー、ホントなのー!?」
お母さん「それが「夫婦」ってモンだから、 美香も結婚すればわかるよ」
美香「ふーん、そういうものなんだー」
お母さん「そうそう、そういうモン」
お母さん「それか、過去にパパが浮気したとき 完膚なきまでシメあげたので、 二度と逆らえなくなったのかも」
美香「えー、パパって浮気したのー!?」
お母さん「そうそう、美香を妊娠していたときにね」
美香「えー、信じられないー!」
美香「気になるから、どんな状況だったのか 教えてー!」
お母さん「ええと・・・」
お母さん「ほ、ほら、早く学校の仕度しないと 遅刻しちゃうわよ!」
お母さん「この話は、もう終わりねっ!」
お母さん「・・・あっ、洗い物を片付けなきゃ」
美香「えー、気になるってー!!」
えー!!!!!あの真面目パパまさかの昔浮気をー!!!!????( ゚д゚)!!!!!?????
まぁ付き合ってる頃の若かりし頃の過ちですかね・・・
今回も面白かったです✨😍
それにしてもこのお母様ぜったい隠し場所気付きますよね!!凄い・・・もはや探しているのでは・・・
本日の教訓は…が気になるところですが、国それぞれ、家庭もそれぞれありますね。
みんな自分が『まとも』だと思っているし、支配するのが好きな人、支配されるのが好きな人も居ますしね。
ところでコートに隠しているアレは、いつものアレなのかが気になりました。型崩れするくらい重いなんて…?
間違ってクリーニングに出さなきゃいいけど😊