歴史について考える昼(脚本)
〇おしゃれなリビングダイニング
お父さん「ごはんできたよー」
お父さん「パスタソース、レトルトでごめんね ママが不在のときしか料理しないから 凝ったのを作れなくてね・・・」
美香「ううん、とっても美味しそう!」
美香「ママもお友達とパスタ食べてくるんだって」
お父さん「そっかー ママのことだから、魚介たっぷりパスタを 食べてそうだよね」
お父さん「あと、テレビ点けてもらえるかな」
美香「はーい」
ワイドショーのリポーター「・・・いま、新大久保で話題となっているこのスイーツですが・・・」
ワイドショーのリポーター「・・・この韓国発祥のスイーツは、日本の若者も・・・」
美香「へー、韓国から色々なモノが入ってくるね」
美香「昔の日本も稲作が朝鮮半島から入ってきて 弥生時代が始まったんだよね」
美香「紀元前3世紀だっけ? この前、歴史の授業で習ったよ」
お父さん「あー、教科書にそう書いているのかも しれないけど・・・」
お父さん「それ、全部間違ってるから」
美香「教科書に、正しくないこと書いてるの!?」
お父さん「そうだね、特に歴史の教科書は 間違ったことや、大昔の学説だらけだから」
お父さん「稲作伝来の内容もそうだけど 「世界四大文明」なんて不思議な言葉もね」
美香「えー、それもー!?」
お父さん「うん、あれは学術用語でも何でもなくて」
お父さん「100年前に日本に亡命してきた中国人が 自国の歴史の古さを誇るために テキトーに言ったこと」
お父さん「古代文明なんて4つじゃ済まないのに」
美香「えー、そーなんだ・・・」
お父さん「うん、学校の授業に限らず 知識を増やしていくことは良い事だけど」
お父さん「そのまま鵜呑みにせずに 自分で調べ考えることもやってみようか」
お父さん「いろんな情報にも上手に向き合ってみてね」
美香「はーい」
お父さん「そう、稲作伝来した頃の日本だって いろんな文化が伝わってきていたのだけど」
お父さん「本当に必要なものだけを 上手に受け入れていたからね」
美香「じゃあ、外国から伝わった文化で 日本に根付かなかったのもあるんだ」
お父さん「うん、代表的なのは牧畜だね」
お父さん「日本で大規模に牧畜が行われたのは 明治以降の話だから」
美香「えー、昔はお肉も牛乳も食べなかったの?」
お父さん「うん、その当時の食糧事情とか 宗教的な価値観といった事情もあってね」
美香「デメリットなさそうなのに」
お父さん「いや、牧畜文化が定着しなかったから 日本は去勢、宦官という習慣がないんだよ」
お父さん「宦官って、家畜の去勢の発展形だと 言われているから」
美香「えっ、宦官・・・」
お父さん「中国の皇帝や奥様方のお世話係の人達ね」
美香「えっ、お世話係・・・なの・・・?」
お父さん「ん、どうしたの?」
美香「友達に聞いたのだけど・・・」
美香「宦官の仕事って、 皇帝の夜の「お相手」役じゃないの?」
お父さん「・・・ええと」
お父さん「これこそが、一番鵜呑みにしてはならない 内容のお話だね」
お父さん「ちょっと、普段お友達としている話を 詳しく教えてもらえるかな?」
美香「・・・は、はい」
わー!!今回も面白かったです!!あと知識が増えていきますね✨そういった意味でも読むのがいつも楽しみですね✨😊
教科書にのってるってなると、なんでも信じてしまいそうになりますが、現実は色々と違うことがあるんですね・・・
ふふふ!このあと正直に友達の内容を詳しく話したのか、にごしたのか色々と想像させられました✨😍
美香ちゃん、トホホな自滅ですね…!さすがに夜伽話は父娘で明るく話せないなあ😅
いや、あのジャンルは浪漫なんですよ🤣私も森蘭丸に萌えた黒歴史がありました。
歴史の教科書はどんどん変わっていきますね。水田伝来も?知らなかったです。
最近は、自分の判断が信用出来ないお年頃なので、あんまり変わらないでほしいなあ😵💫