無自覚馬鹿はもっと馬鹿

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後悔(脚本)

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〇ファンシーな部屋
フレイズ「え、本名甘姫いちこちゃんって言うの!?可愛い〜!!」
フレイズ「まぁ何このThe☆女の子な部屋!?可愛い〜!!」
フレイズ「あらまぁベッドに髪の毛が!?可愛い〜!!」
フレイズ「あらあらまぁまぁクローゼットに下着が!?可愛い〜!!」
甘姫いちこ(う る さ い)
甘姫いちこ(そういや折角魔法少女になったのにまだ魔法使ってなかったな)
甘姫いちこ(試しにこの人をぶっ飛ばしてみよう)
甘姫いちこ(くらえ、ベリーアタック)
フレイズ「あらっハエかしら、花園を侵すなんて穢らわしい」
フレイズ「叩き潰したからもう大丈夫よ、いちこちゃん♡」
甘姫いちこ(雲泥の差、駄目だこりゃ)
甘姫いちこ「親にあなたのことをホームレスの友達って伝えたら」
甘姫いちこ「同情して隣の空き部屋貸してくれたから」
甘姫いちこ「ここじゃなくてそっちで生活して」
フレイズ「え〜嫌よ、いちこちゃんと同じベッドで寝たいわ」
甘姫いちこ「隣の部屋のベッドは私がつい最近まで使ってたよ」
フレイズ「何ですって!?おやすみなさい!!」
  バタン(出て行く)
甘姫いちこ(嘘ぴょーん、そこは亡くなったお祖母ちゃんが使ってた部屋でーす)

〇通学路
  〜翌朝〜
甘姫いちこ(あれからピヨピヨは姿を消した)
甘姫いちこ(さては一億円が払えなくて逃げたんだろう)
甘姫いちこ(発見次第、借金してでも代償を払ってもらう)
甘姫いちこ(命令に背けば詐欺罪で訴える)
甘姫いちこ(鳥だからって許されると思うなよ)
甘姫いちこ(お前のせいでヤバ女から付き纏われる羽目になったんだから)
フレイズ「いちこちゃんどこ行くの〜私もお供するわ」
甘姫いちこ「学校には付いて来ないでって今朝あれほど言ったでしょ」
フレイズ「いちこちゃんこんなに可愛いんだから教育なんて受ける必要ないわよ」
甘姫いちこ「それ差別的な発言じみてるからやめた方がいいよ」
フレイズ「あっごめんなさい、学歴社会に苛立ってつい・・・」
甘姫いちこ「学歴社会に苛立ってたのか」
フレイズ「私「可愛い子には旅をさせよ」って言葉がこの世で一番嫌いなの」
フレイズ「可愛い子に苦労や努力を強いるなんて頭おかしいんじゃないの?」
フレイズ「甘やかして甘やかして甘やかすべきでしょうが」
甘姫いちこ「そしたら駄目な大人になっちゃうよ」
甘姫いちこ「可愛かったはずの子供が醜いスネかじり虫に大変身」
フレイズ「私の脛をいくらでもかじればいいわよ」
甘姫いちこ「一文無しニートが何言ってるんだか」
フレイズ「あら、私これでも星々の破壊行為で」
フレイズ「億どころか無量大数稼いできてるのよ?」
甘姫いちこ「結婚して下さい」
フレイズ「キャ〜ッ喜んで!!式場とドレス予約しましょ!!」
フレイズ「けれど残念なことに宇宙通貨はこの星じゃ使えないの・・・」
フレイズ「力ずくでウェディングプランするしかないわ・・・」
甘姫いちこ(宇宙の塵となれ無能が)
フレイズ「とにかく猿の牢獄(学校)に行かないでほしい・・・」
甘姫いちこ「こら差別差別」
フレイズ「勉強なんかさせずに遊ばせたい・・・」
フレイズ「というか一緒に遊びたい・・・」
甘姫いちこ「うーんそこまで言われると」
甘姫いちこ「私も正直勉強大嫌い、甘やかされたい遊びたい」
フレイズ「ウフフッそうこなくっちゃ♡」
甘姫いちこ「まぁ今日くらいサボっても問題ないか」
甘姫いちこ「何せ世界の破滅を救う大偉業を成し遂げたわけだし」
甘姫いちこ「これが戦士の休息ってやつだよ」
フレイズ「じゃあ早速遊園地にLet's Go☆」
甘姫いちこ「え、遊園地はちょっと」
甘姫いちこ「私に払わせる気だろうけど所持金足りない」
フレイズ「夢がないこと言うわねぇ」
フレイズ「夢の国にお金なんて要るわけないでしょ!」
甘姫いちこ「確かにそうだ(納得)」

〇遊園地の広場
ピヨピヨ「明晰夢の国ルシッドドリームランド、通称ルシランへようこそ〜☆」
ピヨピヨ「現実の苦痛を忘れて好き放題楽しんでってくれピヨ〜☆」
キッズ客「うわ鳥ごときが喋ってる!キモ!」
保護者客「こらっ種差別はやめなさい!」
保護者客「あの鳥だって人間に負けじと頑張ってるのよ!」
ピヨピヨ「えへへっお母さんありがとピヨ〜☆」
保護者客「あっ・・・でも近寄られるとちょっと・・・」
保護者客「最近鳥インフルエンザ流行ってるし怖いわ・・・」
キッズ客「ウェ〜チキンならぬチ菌だ〜」
ピヨピヨ(くちばしで頭どついたろか)
ピヨピヨ(・・・っていけないいけない、プロ意識を保たなきゃ)
ピヨピヨ(人間が思考を放棄した此処は、ボクが唯一安全に働ける職場なんだ)
ピヨピヨ(早く一億稼いでいちこちゃんに渡さなきゃ)
ピヨピヨ(嘘ぴょーんあれは出まかせでしたーw)
ピヨピヨ(なんて言ったら確実に食われる・・・)
ピヨピヨ(鳥としての尊厳が失われる!!)
ピヨピヨ(どんなに馬鹿にされても鳥で居られるだけマシだと思え)
ピヨピヨ(血涙を流しながらもピヨピヨ媚びるんだ!!)
ピヨピヨ「あっお次のお客様!ルシランへようこ・・・」
ピヨピヨ「そ・・・」
甘姫いちこ「一億円」
ピヨピヨ「・・・・・・」
甘姫いちこ「一億円一億円一億円一億円一億円一億円一億円一億円一億円一億円一億円一億円一億円一億円一億円一億円一億円一億円一億円一億円」
ピヨピヨ「ギャアアア許してえええ!!」

〇遊園地の広場
ピヨピヨ「・・・いいかい?ここは明晰夢の国」
ピヨピヨ「例え夢だと分かっていても寝ぼけたふりをするのがマナーだ」
ピヨピヨ「夢でお金絡みの恐喝なんか発生するかい?」
甘姫いちこ「するに決まって」
ピヨピヨ「しない!!しないの!!」
ピヨピヨ「夢に金・暴力という概念は存在しないの!!」
甘姫いちこ「じゃあルシラン無賃で遊べるってことだね」
ピヨピヨ「あっいや、それとこれとは話が・・・」
甘姫いちこ「え?無賃ごときじゃ申し訳ないから」
甘姫いちこ「ルシランの膨大な利益から一億円分け与えてくれるって?」
ピヨピヨ「言ってない言ってない」
甘姫いちこ「ありがとうそれでこそルシランのキャストだよ」
甘姫いちこ「どうか夢と希望(愛想と金)を永遠に振りまき続けておくれ」
ピヨピヨ「クソッやってられるか今日で退職してやる!!」
甘姫いちこ「あーいとも容易く闇堕ちを」
ピヨピヨ「何が夢だくだらない!!」
ピヨピヨ「今に見せてやるよ、本当の悪夢ってやつをなぁ!!」
甘姫いちこ「真のラスボスはこいつだったか」
甘姫いちこ「フレイズさん、少し早めのランチにしようか」
ピヨピヨ「あっ月10万円ずつ程度なら返していけるかも!」
ピヨピヨ「うん余裕余裕!ピヨピヨ頑張っちゃう!」
ピヨピヨ(浮かれた来場客の財布から掻き集めれば何とか・・・!)
甘姫いちこ「夢が感じられない、せめて100万にしようか」
ピヨピヨ「死ぬて!!」
ピヨピヨ「鳥の命何だと思ってんだ!!」
甘姫いちこ「雀の涙よりちっぽけなもの、かな・・・」
ピヨピヨ「人間って滅んだ方が良かったのかもしれないね!!」
甘姫いちこ「ほらフレイズさんランチ、ランチが動いてる」
フレイズ「まぁイチャイチャ確定アトラクションがいっぱい!」
フレイズ「二人乗りのメリーゴーランドで抱き着いたり」
フレイズ「お化け屋敷の暗がりで密着したり」
フレイズ「コーヒーカップで初めての共同作業をしたり」
フレイズ「最後は茜色に染まった観覧車の中で熱いキスを・・・♡」
フレイズ「そしてその勢いのままホテルに・・・♡」
フレイズ「キャ~ッエロすぎて心臓ぶちまけちゃう〜!!」
甘姫いちこ「・・・・・・」
ピヨピヨ「・・・・・・」
甘姫いちこ「やっぱ帰る」
ピヨピヨ「うん、帰りな」
甘姫いちこ「次は一人で来よっと」
ピヨピヨ「またのご来場断固拒否しております」
  つづく

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