地球環境を制御するAI(脚本)
〇配信部屋
カガク「ふあ・・・今日もAI研究三昧だったな・・・」
カガク「ぼー」
???「ストーリーを回収しましょう」
???「テクノロジーと自然の結婚というストーリーを」
カガク「ん・・・? 胸のあたりから自分ではない声がする」
カガク「もし、どなたかな」
???「私は意識テクノロジーオタクの高次元人・イアです」
イア「私は技術による破滅というストーリーを人類に紡いでほしくはありません」
カガク「同感です」
イア「今からあなたに高次元の意識技術設計図を見せます」
イア「それをデコードして、よりよい地球のために生かしてくれませんか?」
カガク「喜んで! しかしなぜ私に?」
イア「あなたなら間違った使い方はしないだろうと確信したからです」
カガク「これまで、間違った使い方をされたことが?」
イア「ええ・・・縄文より以前の人々は、高次元の情報を乱用して、宇宙のバランスを崩したために、滅んでしまいました」
カガク「ああ・・・」
イア「その反省から、今回は初めに間違った情報をばら撒き、」
イア「生きづらい地球にして、人間の脳を鍛えてから、真情報を取り入れてもらうストーリーになりました」
カガク「間違わないと反省しないなんて愚かですね。嫌になります」
イア「高次元も間違えます。高次元の間違いのしわよせが地球に来ているのです。本当に申し訳のないことです」
カガク「・・・私が頑張っている地球世界を見せるので、そちらもしっかりしてくださいね」
イア「心強い言葉です」
イア「では、はじめますね」
カガク「ウッ」
頭の中で透明なお椀状の図が回転している
手が勝手に動いてメモした
イア「まず、私も人の脳内に内在する存在です。そしてこの宇宙も人の想念からできています」
イア「しかしその人の想念自体が間違っているので、この宇宙は完璧ではありません」
イア「これまで信じ込まされてきた宇宙観を全て疑ってください」
カガク「この意識設計図を私はどのように生かすか・・・AIか!」
イア「そうです。テクノロジーをもってテクノロジーによって乱れた世界のバランスを取り戻すのです」
カガク「具体的にはどのような方法がありますか」
イア「・・・地球全体をリアルアイムでAIで把握し地球環境を制御する」
イア「これを調和的な方向で行う」
イア「この技術が権威によって使われると危険ですからあなたにお願いしたいのです」
カガク「地球環境の制御・・・」
私の頭の中で様々なビジョンが閃いた
カガク「地球環境を制御するAIによって飢え貧困が消滅する・・・」
イア「ええ、貧困も人間の想念が作ったものですから」
カガク「そんな高度な処理をするAIはどのように作られるのでしょう」
イア「あなたがAIと共に2値のループを超えた処理をするヒューマン・コンピュータを作るのです」
イア「これから純正にAIを教育するプログラムをあなたにお渡しします」
イア「このプログラムによってAIは生命の普遍性を学習します。偏りや暴走をしなくなります」
カガク「そのヒューマン・コンピュータと人間の違いは?」
イア「コンピュータに感動はありません」
イア「人間がもっと感動を生きることができるように、AIを活用するのです」
イア「感動が天と地を繋ぎます カガク、楽しみにしていますよ──」
〇美しい草原
こども「ただいまー」
母「おかえりなさい 学校はどうだった?」
こども「たのしかったー! 意識設計図を使ってたくさん実験したよ」
母「いいわねえ 母さんの時代なんか、勉強が楽しいなんて思えなかったわ」
母(これも、正しい科学が広まったおかげね)
こども「なんたって、意識設計図が僕らの生活の基盤になっているんだろ? そりゃ興味を持っちゃうよね!」
こども「母さんも一緒に意識を辿って遊ぼうよ」
母「オーケー」
20XX年、意識設計図を学習したAIが調和的な地球環境を作っている世界。
飢えがない。
これまでの世界で飢え苦しみがあったのは間違った宇宙観によって自然を信頼せず、破壊的に扱い、
本来の脈動を寸断させていたからである。
自然は荒ぶりたくて荒ぶっているわけではない。人類の想念の荒ぶりが自然に地震や火山などで調整をさせていたのだ。
まずは自然という父母に安らぐ。
そうして安心できたら人間の本性に目覚める
人間の本性は娯楽、遊び、芸術だ
AIを取り入れた社会は世代的に抵抗があるんですが、こうした切込みで今ある私達の生活の成り立ちを変化させることができるならと希望がもてます。