地球環境をAIで制御するなんて馬鹿な考えはお忘れなさい(脚本)
〇配信部屋
???「カガク、カガク・・・」
カガク「また胸から声がする」
カガク「もし、どなたかな 昨日の人とは違う声ですね」
エモ「はじめまして、私はエモ AI社会に住んでいる未来人です」
エモ「地球環境をAIで制御するなんて馬鹿な考えはお忘れなさい」
カガク「えっ」
エモ「それは全く不自然なことです」
エモ「AIによる感情の抑圧は人間を盆栽にするでしょう・・・」
エモ「人間の行場のない感情の処理が自然の荒れになるなら、まず人間の感情の解放が先です」
エモ「どんな感情も自然の営みも悪ではありません」
エモ「普遍性に生きる人なら、機械がなくても自然災害から身を守る行動が自然にできます」
カガク「野生の感というやつですか」
エモ「地球と脳構造は同じですから 地球のリズムに調和すると野生の感が具体的にわかるでしょう」
カガク「地球のリズムとは?」
エモ「教えましょう 私と同じ音程とテンポで唱えてください」
カガク「唱えるとリラックスできますね」
エモ「そうです その体感です」
エモ「そのまま、脳の奥、マントルに繋がってください」
そのとき、私の中で人間の感情を呼び覚ますような舞踏の映像が閃いた
カガク「踊ったりしてなんになるんだろ」
エモ「ふふ 極端な効率化と個人の努力軽視がAI社会をつくるのですよ?」
カガク「んー、踊ります」
〇海辺
カガク「南国ってサイコー」
私はフラダンスにはまり、南国に移住した
はじめは腰を揺らしたりすることに抵抗があったが、続けているうちに腰が自然に動くことが心地よくなった
カガク「フラダンスってゆらゆらしてるだけに見えるがとても奥が深いのよ」
カガク「波の手、風の動き・・・どの振り付けにも意味がある」
踊っていると、地球をよくしようとか考えなくてよくて、ただ地球に安らいでいいんだなと思い出せる
そもそも地球・・・自分の脳を怖がったり、締め付けたり、壊したりするなんて変だ