花姫様と最強の冷徹騎士様

ちゅるちゅるめん

幼き日の記憶(脚本)

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〇城の廊下
アレグラット(幼少期)(鍛練しすぎたか・・・いつもより戻ってくるのが遅くなってしまった)
アレグラット(幼少期)(だが、まだ足りない・・・これではシャイローゼ様を守りきることなんて到底・・・)
アレグラット(幼少期)「!?」
アレグラット(幼少期)(何だ?!この音は・・・恐らく窓が割れた音だ。音がした方向は・・・)
アレグラット(幼少期)(シャイローゼ様の部屋だ!)

〇貴族の部屋
アレグラット(幼少期)「シャイローゼ様!!」
アレグラット(幼少期)(クソッ、いない・・・)
アレグラット(幼少期)(窓ガラスは内側に飛び散っている・・・ということは・・・!)
騎士「アレグラット!何があった!」
アレグラット(幼少期)「侵入者です!僕が来たときにシャイローゼ様はもういませんでした!」
騎士「チッ・・・最近流行っている上級階級の幼い女を狙う人攫いか・・・」
アレグラット(幼少期)(城に潜入するのに大人数では見つかるだろう。ということは少数だ)
アレグラット(幼少期)(いくら城に潜入できたとはいえ、少数で強い奴を相手にするのはほぼ不可能・・・夜に相手となるのは多くが魔物だろう)
アレグラット(幼少期)(そして人攫いが逃げそうな場所・・・恐らくは人気がなく、治安の悪い町だな)
アレグラット(幼少期)(この辺りで人気がなく、魔物などが道中にいない町・・・)
アレグラット(幼少期)(──ある、南東の町だ!)
騎士「おいアレグラット、何処へ行く!」
アレグラット(幼少期)「シャイローゼ様のいる場所に心当たりがある場所があるんです!探しに行ってきます!」
騎士「おいアレグラット!戻ってこい!」

〇荒廃した市街地
「テレポート!」
アレグラット(幼少期)「っ・・・ハァッ、ハァッ・・・」
アレグラット(幼少期)(魔力消費が激しい、だが早く探さなければ)
「──ハハハッ・・・」
アレグラット(幼少期)(聞こえた・・・僅かだったが確かに人の声がした!)
アレグラット(幼少期)(シャイローゼ様、どうかご無事で・・・)
アレグラット(幼少期)(いた!)
アレグラット(幼少期)「そこの者、止まれ!」
アレグラット(幼少期)「──!!」
シャイローゼ(幼少期)「・・・」
アレグラット(幼少期)「シャイローゼ様!」
人攫いA「チッ・・・もう騎士の登場か」
人攫いB「いや、よく見ろ。あのガキ1人のようだ」
人攫いA「ククッ、本当じゃねぇか!まさかガキ1人で俺たちに勝てるとでも思ってんのか?舐められたもんだなぁ!」
アレグラット(幼少期)「今すぐシャイローゼ様から手をどけろ。 もしもどけないなら・・・」
アレグラット(幼少期)「お前たちのその腕を叩き切ってやる」
人攫いA「ハハッ、騎士様よぉ、ちょっとだけ目を瞑っててくれねぇか?そしたらお前にもいくらか報酬を・・・」
人攫いA「う・・・グァァアアアア!」
人攫いB「指っ・・・指、を・・・切ったのか!?躊躇いもなく・・・!?」
アレグラット(幼少期)「オイ」
人攫いB「ヒッ・・・」
アレグラット(幼少期)「シャイローゼ様を返せ。そうすれば今殺すのだけは見逃してやる」
アレグラット(幼少期)「さもなくば、コイツの腕が吹っ飛ぶだろう」
人攫いB「ヒッ・・・」
人拐いA「わかった、わかったから・・・ほ、ほら!」
シャイローゼ(幼少期)「スー・・・」
アレグラット(幼少期)(怪我はなさそうだ。恐らく眠らされているのだろう)
人攫いA「も、もうこれで用は済んだだろう?俺たちはもう行くから・・・」
アレグラット(幼少期)「いいや、まだだ。おまえたちには俺に着いてきてもらう」
アレグラット(幼少期)「──それに、聞きたいこともある」
アレグラット(幼少期)「おまえたちにシャイローゼ様を連れてくるよう命令した奴は誰だ?」
人攫いA「そ、そんなこと・・・恐ろしくて言えるわけが・・・」
人攫いA「アアアアァァァアア!」
人攫いB「ま、待ってくれ!話す!話すからもうそいつを切らないでくれ・・・!!」
アレグラット(幼少期)「そうか、ではもう一度聞こう。シャイローゼ様を攫うやうお前達に命令したやつは?」
人攫いB「ミ、ミルェーツって野郎だ。実名かはわからないが、そう名乗ってきた・・・」
アレグラット(幼少期)「次だ。そいつの特徴は?」
人攫いB「鎧を全身に纏った男だった。背は高く、体格が良かった」
人攫いA「・・・それと、1度だけ、豪華な格好をした奴が近くで俺たちの仕事をみていた。たしか、お前達くらいの年だったと思う・・・」
アレグラット(幼少期)「なるほど・・・」
アレグラット(幼少期)(恐らく、その鎧の男は幼い貴族の騎士であって、そいつの命令でミルェーツを名乗り、誰かに貴族の幼女攫いをさせているんだろう)
アレグラット(幼少期)(理由は・・・さすがに知らないか)
アレグラット(幼少期)「感謝する。この事は後で上の者に伝えさせてもらおう。・・・そいつの傷も礼で治してやる。指は戻らないがな」
アレグラット(幼少期)「ヒール」
人攫いA「ハッ、ハッ、ハッ・・・あ、痛みが和らいで・・・」
アレグラット(幼少期)「じゃあ行くぞ」
アレグラット(幼少期)「テレポート」

〇牢獄
人攫いB「クソ、情報を吐いたのに死刑だなんて・・・」
人攫いA「・・・だが、こんな所からは逃げられる筈がねぇ・・・俺たちはここで終わるんだな・・・」
人攫いA「あの冷静なまま人を刺したら指を飛ばしたりする、異常なまでに鍛えられた精神力と無慈悲さ・・・」
人攫いB「自信の主にしか興味をみせない、冷徹な行動・・・」
人攫いA「あぁ・・・あれは正に”冷徹の騎士”だ」

〇城の廊下
アレグラット(幼少期)(シャイローゼ様も無事部屋に送り届けられた。これで大丈夫だろう・・・)
アレグラット(幼少期)(・・・騎士団の分隊長だ)
アレグラット(幼少期)「・・・ただいま戻りました」
アレグラット(幼少期)「・・・ッ?!」
分隊長「馬鹿野郎!いきなり詳しい説明も無しに単独でどっか行くんじゃねぇよ!」
アレグラット(幼少期)「・・・でも、あのまま早く行動できずに夜が明けていたら・・・!」
騎士「じゃあお前の予想通りの場所にシャイローゼ様がいなかったらどうするつもりだったんだ!ただの無謀な行動になるんだよ!」
アレグラット(幼少期)「ッ・・・」
騎士「・・・お前もまだ子供だ。それに自分の主がいきなりいなくなって不安なのもわかる。だがどんなときも冷静でいろ。でなきゃ・・・」
騎士「姫様御付きの騎士は失格だ。・・・王が許してもな」
アレグラット(幼少期)「──!!」
アレグラット(幼少期)(確かにあのときは我を失っていた。それに怒りに身を任せて相手を刺して・・・)
アレグラット(幼少期)「すみ・・・ませんでした・・・」
騎士「・・・とりあいず今日は寝とけ。明日は罰として1日部屋にいろ。・・・いいな?」
アレグラット(幼少期)「・・・了解」

〇英国風の部屋
アレグラット(幼少期)(シャイローゼ様がいなくなった不安で思わず飛び出してしまった)
アレグラット(幼少期)(ただの人攫いとはいえ、やりすぎた・・・。もしかしたらシャイローゼ様も怪我したかもしれないのに・・・)
アレグラット(幼少期)(”騎士失格”・・・)
アレグラット(幼少期)「情けない・・・」

次のエピソード:入学早々、問題勃発

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