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木佐マコ

第8話 『雨に打たれて』(脚本)

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〇職人の作業場(店名あり)
角谷ナナ「そんな、倉庫が・・・中の花火は・・・」
七蔵「待てナナ! 危ねえから近づくな!」
角谷ナナ「でも・・・」
七蔵「雨が止んだら、俺が見てやる」

〇作業場の全景(店名あり)

〇花火倉庫
  倉庫は水浸しであり、床には濡れた花火がいくつも散らばっている。

〇花火職人の作業場
鉄「期限は伸びないぜ、お嬢ちゃん」
ショウ「白田川花火大会って・・・もうあとひと月っすよ、兄貴!」
ショウ「間に合うわけねえって」
鉄「こんなボロ屋も土地も、売ったっていくらにもなんねえしな」
鉄「いいお仕事、紹介しようか? ナナちゃん」
ショウ「いい仕事って・・・。 ああ、あの「イイ」やつっすね!」
角谷ナナ「・・・っ」
七蔵「おい、てめぇらいつの間に来た!」
ショウ「なんだ、お前いたのかよ」
鉄「うるせぇのが来たな」
鉄「・・・ただ、ナナちゃんに新しい仕事を紹介してやっただけだよ」
七蔵「新しい仕事だぁ?」
鉄「・・・花火大会までは待ってやる」
ショウ「兄貴、そんな甘い顔していいんですか?」
鉄「甘い顔も何も、船が出てねえんだよ、今」
ショウ「あー、なるほど!」
角谷ナナ「マグロ・・・」

〇部屋の前
七蔵「おい、出て来いよナナ」
七蔵「花火、これから2人でやりゃぁ・・・」
「今から4,000発なんて、作れるわけないでしょ!」
七蔵「・・・・・・」
「花火大会まで、1か月しかないのに・・・」
七蔵「・・・星はあるじゃねえか」
「・・・材料があったって、私達、まだ一つも丸いの作れてないのに」

〇大きな一軒家

〇一人部屋
角谷ナナ「・・・・・・」

〇花火職人の作業場
鉄「俺は無理なことを言ってるつもりはないぜ」
鉄「・・・ただ、ナナちゃんに新しい仕事を紹介してやっただけだよ」

〇一人部屋
角谷ナナ「私、泳げないのに・・・」

〇大きな一軒家
七蔵「おーい! ナナ!」
七蔵「おーい! ナナー! まだ寝てんのか!?」
七蔵「ったく・・・いつまで落ち込んでやがんでぇ」

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