不燃神~フネンガミ~

山本律磨

対話(4)(脚本)

不燃神~フネンガミ~

山本律磨

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〇たこ焼き屋の店内
西川「団長は分かってないんだよな。これからの青年団は俺らの時代なのによ」
東山「まあ人間は一度手に入れた権力は死ぬまで手放さないって言うからな」
西川「もう四十過ぎてんだろ?どこが青年なんだ」
ミユキ「あら、どこからどう見ても青年じゃない」
東山「そりゃあおばちゃんから見りゃ、町の男の過半数が青年だろうけどさ」
ミユキ「マシャそっくりじゃない」
東山「どこがだよ。どっちかって言うとタケダの方だろ」
西川「龍馬トークやめてくんない?ただでさえ、あの口調鬱陶しいのに」
ミユキ「はい、おかわりねー」
西川「今の話、マシャには内緒にしててよ」
ミユキ「業務上知り得た情報は一切漏らしません。それが夜の店の」
ミユキ「流儀!」
ミユキ「悪口陰口罵詈雑言なくして何の飲み屋でございましょう。心置きなくおくつろぎ下さいませ」
「プロフェッショナル~」
「へえ~どら~い。て~るら~い」
「うーい。カンパーイ」
西川「ぷはーっ。くそ。いつかやってやるよあの龍馬モドキ」
東山「そういやさ、ゴミ神社の御神体」
西川「あの記憶喪失の女か?」
東山「俺、団長にそれとなく言われたんだよな」

〇公園のベンチ
龍田「なあ、東山」
龍田「あの女、襲ってもいいぜよ」

〇たこ焼き屋の店内
西川「うわー。ひくわー」
西川「坂本龍馬が絶対言わない台詞じゃねーか」
東山「青年団でアリバイ作ってやるから、何が何でもこの村から追い出せって」
西川「あのイカレヤロウ、犯罪じゃねーかよ」
東山「でもまあ、俺的にはちょっとアリかも」
西川「あれだろ?オタサーの姫感だろ?」
東山「おいおい、お前もしっかりスカウター反応してんじゃねーかよ」
西川「バカ、襲うとかありえねーだろ」
東山「まあ、ゴリゴリにバイオレンシーな真似はしないけど。ナリユキってのもなくはなくねーか?」
西川「確かにナリユキなくしては何も始まらねえからな~」
東山「じゃあ万が一、万が一だぞ・・・」
東山「団長から『ガチの指令』が下ったらよ」
東山「俺、いっていい?」
西川「・・・」
「・・・」

〇炎
「ジャンケンオォォォーイ!」
「あいこでオォォォーイ!」
「あいこでオォォォーイ!」
「あいこでオォォォーイ!」
「あいこでオイ!あいこでオイ! あいこでオイ!あいこでオイ!」
「あいこで!あいこで!あいこで! あいこで!あいこで!あいこで!」

〇たこ焼き屋の店内
ミユキ「はーい。いらっしゃーい」
MEGU「こんばんみー。女神でーす」
MEGU「とりあえずビールねー」
MEGU「どう?巨人勝ってるー?」
「・・・!」
「ナリユキ・・・ねえ」
MEGU「・・・?」
  つづく

次のエピソード:対話(5)

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