ピザ(脚本)
〇貴族の部屋
ぐる子「本日の庶民のグルメはこちら」
ぐる子「ピザですわ」
ぐる子「と言いたいところですけど、実は、 まだ注文したピザが届いていません・・・」
ぐる子「おかしいですわ・・・そろそろ 届いても良い頃ですのに・・・」
ぐる子「あの・・・ピザバッドさんですか? わたくし、先程ピザを注文した者です・・・」
ぐる子「もう結構待っているんですけれど・・・ 今、どのような状況なのでしょうか・・・」
ぐる子「え・・・家が分からない・・・?」
ぐる子「どんな家かって、普通の家ですけど・・・ はい・・・そうです・・・一軒家です・・・」
ぐる子「はい・・・はい・・・そうです・・・ はい、よろしくお願いしますね・・・」
ぐる子「ふぅ・・・」
ぐる子「どうして家が分からないのでしょう・・・?」
〇ファンタジーの学園
〇貴族の部屋
ぐる子「ようやくピザが届きましたわ・・・! 一時はどうなることかと思いました・・・」
ぐる子「もうわたくし、お腹がペコペコで・・・」
ぐる子「はっ!?」
ぐる子「わたくし、完全に理解してしまいました」
ぐる子「空腹は最高の調味料・・・! ピザを最大限楽しませるため、 わざと配達を遅らせていたのですわ・・・!」
ぐる子「では、念願のピザをいただきましょう・・・」
ぐる子「もぐもぐ・・・」
ぐる子「あ、うん・・・」
ぐる子「冷めてますわ・・・凄く冷めてますわ・・・」
ぐる子「まぁ・・・そうですね・・・ チーズがよく伸びますわ・・・」
ぐる子「これがピザなんですね・・・ そうですか・・・なるほど・・・」
ぐる子「本日の庶民のグルメはここまで」
ぐる子「みなさま、ごきげんよう」
音声 VOICEVOX:ずんだもん
食べ物の形状やネーミングなどに対し、ぐる子お嬢様が独自の鋭い考察(!?)を加えるフォーマットと思いきや、まさかの配達システムにww それにしても、大豪邸すぎですね。門扉から屋敷までの移動で冷めそうな……
わたくし、完全に理解してしまいましたわ。この作品には高貴な御方に庶民のグルメを召し上がっていただく可笑しみ、そして食物を媒介にお嬢様に見下していただける歓びが混在しているのですわ。ボイス入の「もぐもぐ⤴」も癖になりますわ。そしてわたくしのフェイバリットはやはりお嬢様にはしたないアレをさせるラムネ回なのですわ…。(まるで短編ギャグ漫画を見てるようで面白かったです)