カツ丼(脚本)
〇取調室
ぐる子「本日の庶民のグルメはこちら」
ぐる子「カツ丼です」
ぐる子「・・・・・・」
ぐる子「誤解です・・・わたくし、 何も悪いことやってません・・・」
ぐる子「え・・・?」
ぐる子「めちゃくちゃ怪しいですって・・・?」
ぐる子「わたくしの職業ですか・・・? 学生ですけど・・・高校生です・・・」
ぐる子「え・・・?どうしてそんな 格好してるかですって・・・?」
ぐる子「これ・・・普段着です・・・」
ぐる子「え・・・?」
ぐる子「わたくしが頭に付けてるティアラと 同じ物が盗まれたんですか・・・?」
ぐる子「わたくしが疑われてるんですか・・・? そ、そんな・・・これ自前なんです・・・」
ぐる子「カツ丼を食べろって・・・?」
ぐる子「なんだかよく分かりませんが・・・ では、お言葉に甘えまして・・・」
ぐる子「もぐもぐ・・・」
ぐる子「ご飯の上にお肉とトロトロの卵・・・ なんだかいろいろ乗ってます・・・」
ぐる子「これは庶民のご飯の中でも 贅沢な物なのでしょうか・・・?」
ぐる子「はっ!?」
ぐる子「わたくし、完全に理解してしまいました」
ぐる子「これは庶民が食べる最後の晩餐・・・」
ぐる子「これがわたくしの・・・ 人生最後の食事なんですわ・・・」
ぐる子「ど、どうしたんですか・・・?」
ぐる子「えっ?ティアラを盗んだ犯人が見つかった!?」
ぐる子「そうですか!良かったです・・・!」
ぐる子「疑って申し訳ない・・・君は無実だ・・・?」
ぐる子「良いんです・・・!だって・・・」
ぐる子「カツ丼が食べられたんですから!」
音声 VOICEVOX:ずんだもん
これまでのお話の中で、ヤバイ方向に振りきれてますね!ソフトクリーム回とは別の意味でww
人生初のカツ丼が取調室の中、そんな環境でも動じないぐる子お嬢様に惚れそうです!
ぐる子、JKだったんですね…。刑事さんの「オ゛ゥッ!」にフルボイス作品の気概を感じました。