1章-13.兄との再会①(脚本)
〇シンプルなワンルーム
ユウトは二階にある自身の部屋の窓を思い切り開け・・・
橘 優人(【空中飛行《フライ》】)
ユウトは魔法により浮かび上がっていた。
橘 優人「・・・よし!!!!!!」
外へ飛び出したユウトは、窓を閉めたあと・・・
超高速で小学校に向かうのだった。
〇学校の校舎
────
小学校の門・・・
橘 優人(ふぅ・・・ 着いた・・・!!)
橘 優人(生存者いないかな・・・ ん??? 誰か出てきた!!!!!!)
高校生ぐらいの男子 2人組が重い荷物を持って出てきた。
モブ(ヤンキー1)「────」
モブ(ヤンキー2)「────」
ユウトはかなり高い位置に飛び上がっていたため、2人の会話は聞こえなかったが・・・
ユウトの今までの勘が言っている──
彼らは平気で人を害する気がする・・・
そう考えていると・・・
彼らは門から出たあと、校門の外に待機していた車に乗って出ていった。
橘 優人「・・・・・・」
橘 優人(・・・嫌な予感がする!! 急がなきゃ!!)
橘 優人(よし!!!! 気を引き締めて捜索開始しよう!!!!)
橘 優人(【気配探知《ディテクション》】)
橘 優人(2人の生者の反応がある!!)
橘 優人(3階にある・・・ 多目的室・・・・・・だろうか?)
急いで多目的室の近くまで近寄るのだった。
〇おしゃれな教室
窓から多目的室を覗いて見ると・・・
タカ兄がゾンビに押し倒され・・・
噛まれる寸前だったのだ!!!!!!
〇おしゃれな教室
橘 貴也「ヴッ・・・!!」
橘 優人(な! なななななんと!! タカ兄が危ないッ!?!?!?!?)
橘 優人(【聖雨《ホーリーレイ》】)
橘 優人「!!!」
すると・・・
タカ兄の上にいるゾンビはもちろん!!
その周りにいるゾンビたちがパタパタ倒れていった。
橘 優人「!!!!!!!!」
橘 優人「あ、あせった。 かなり焦ったよ!!!」
橘 優人「咄嗟に魔法使ったけど・・・ タカ兄大丈夫・・・・・・かな?」
橘 優人「・・・噛まれてないかな?」
橘 優人(【転移《ムーヴ》】)
教室の外から空を飛びながらみていたユウトは、【転移《ムーヴ》】を使って瞬間移動で教室の中に入ったのだった。
〇おしゃれな教室
なら・・・
小学校まで【転移《ムーヴ》】使えばよかったんじゃないかと思うよね!?
だけど【転移《ムーヴ》】は、イメージすること・・・
そして遠ければ遠い場所ほど魔力を使うのだ。
異世界《ノアン》に行ってたことにより、・・・
小学校の場所とか色んな諸々の記憶が曖昧で自信がなかったため、
今回は【空中飛行《フライ》】での移動にいたのだ。
橘 優人「そうだ!! タカ兄!!!!!!」
そしてタカ兄の所に駆け出す。
橘 貴也「・・・ヴっ・・・」
橘 優人「はっ!!!!!! ゾンビに押しつぶされている・・・!?!?」
これじゃぁタカ兄が起き上がれないのか!!!
ユウトは、タカ兄の上にいるゾンビたちを《生活魔法》の”風”を使って浮かび上がらせ廊下の端まで勢いよく風を飛ばした!!!!
〇まっすぐの廊下
ゾンビたちが廊下の端にぶつかったあとそこに放置されたのだった。
〇おしゃれな教室
そして次に・・・
この部屋にいるゾンビ達を《生活魔法》の”風”を使って浮かび上がらせ廊下の端まで勢いよく風を飛ばす!!
〇まっすぐの廊下
ゾンビたちが廊下の端にぶつかったあとそこに放置された。
すると──
廊下にいたゾンビたちがワラワラと押し寄せてきた。
橘 優人「・・・!! 結構たくさんゾンビ入ってきてるみたいだな・・・」
橘 優人「・・・よし!!!! この学校全体に結界を張ろう!!」
橘 優人(学校全体・・・・・・!! 学校全体・・・・・・!! イメージ。 イメージ)
橘 優人(【神聖結界《ホーリネス・バリア》】)
〇学校の校舎
〇学校の裏門
〇おしゃれな教室
小学校の門あたりまでキラキラした壁が出来ていた!!
すると・・・
ワラワラ押し寄せてきたゾンビがバタバタと倒れ・・・
いろんなところからバタバタ倒れる音が聞こえた。
橘 優人「よし!!!!!!」
ユウトは教室内にゾンビがいないことを確認しあと教室の扉を閉めた。
橘 優人「・・・ふぅ・・・・・・」
一息ついたあと、ユウトはタカ兄に駆け寄った。
橘 優人「タカ兄・・・・・・!! 大丈夫??」
橘 貴也「う・・・・・・っ!!!!!!」
どうやらタカ兄は意識を失っているようだ。
橘 優人「・・・あれ!?!?」
橘 優人「血こめかみ辺りに血が・・・垂れている?!」
橘 優人「・・・頭打ったのかも!」
橘 優人(【完全治癒《エクストラ・ヒール》】)
ユウトは、最上位の回復魔法をかけたのだった。