不燃神~フネンガミ~

山本律磨

対話(2)(脚本)

不燃神~フネンガミ~

山本律磨

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〇祈祷場
環「てかさー。その恰好どうかと思うよ」
樹「コントじゃん。コント」
雅「普通に着替えればいいじゃん」
環「そもそも、それで街歩く気?」
樹「っていうか、その服でここまで来たの?」
雅「無理無理無理!」
「む~り~!」
「・・・」
「もう一杯!」
MEGU「まあ、あれね。御神体『感』みたいな?」
環「出てない出てない」
雅「絶対着替えた方がいいって」
MEGU「でも地主がそのままの恰好でいろっていうからさ~」
「キッモ――――――――――――――!」
雅「ムリムリムリムリ!」
樹「エグイエグイエグイエグイ!」
環「変態じゃん!羞恥プレイじゃん!通報案件じゃん!」
雅「逮捕しないと!死刑にしないと!」
「コーローセ!コーローセ!」
MEGU「ハンザキコーローセ!」
MEGU「しばくぞ!」
ハンザキ「やかましい!陰口は静かに叩け!」
MEGU「女子会の最中デース。入ってこないでクダサーイ」
ハンザキ「庭の掃除の時間だ」
環「自分の土地なんだから~自分でやればいいじゃないですか~」
雅「てかいま私達、神様に話聞いてもらってるんですケド~」
樹「つまり~お客様なんですケド~」
MEGU「お仕事の邪魔しないでほしいんですケド~」
ハンザキ「くそ。調子にのりやがって」
MEGU「で、どこまで話してたんだっけ?」
樹「あ、この人でーす!」
環「ちょ、やめて!バカバカバカ!何見せてんのよ!」
樹「いっこ上の先輩でーバスケやってまーす!」

〇学校の体育館

〇祈祷場
環「そんなんじゃないからそんなんじゃないからそんなんじゃないからそん」
環「イミングでいくから自分のタイミングでいくから自分のタイミングでいくから自」
雅「新一年、結構狙ってる子多いみたいよ」
環「え?マジ?」
雅「モタモタしてると後輩に足元すくわれちゃうかもよ」
雅「中学でたては肌プリップリだからね」
MEGU「いうても男なんてみんなロリコンやからね」
「基本、男とユー○ューバ―は全員ロリコンやからね」
  (注)あくまでも彼女達個人の感想です
環「じゃ、じゃじゃじゃじゃじゃ」
MEGU「じゃ、が多い」
環「じゃあやっぱり、早めに告白しちゃった方がいいかな?」
MEGU「否」
環「え?」
MEGU「むしろJK2の余裕を見せるべきよ」
MEGU「まして毎日LINEとか論外」
MEGU「むしろ、逆に放置!」
環「ええーっ!?」
樹「そ、それって超ギャンブルじゃん!」
雅「逆に、なんてリスク高すぎよ!」
MEGU「大丈夫。私『逆に』の神様だから」
環「どういうこと・・・?」

〇魔物の巣窟
MEGU「昔ここは天邪鬼神社って呼ばれてたんだ」
MEGU「天探女命・・・私めは、もともと天邪鬼のモデルになった神様で~あります」
MEGU「・・・」
MEGU「ちょっと、背景どうにかなんないかな?」

〇和風
MEGU「結構」
MEGU「天邪鬼。日本古来の妖怪で、上手く人の心を操り悪戯を仕掛ける小鬼」
MEGU「転じて人の思いを見計らいそれと逆の行動を行う事で気を惹こうとする者」
MEGU「つまり私、ツンデレの神様ってわけ」

〇祈祷場
MEGU「とにかく環ちゃんは女の余裕で攻めるの。自信持って!」
MEGU「LINEは相手から来るまで禁止!」
MEGU「安心いたすがよい!この天探女命の加護を授ける!」
MEGU「オッケー?」
環「う、うん!やってみる!」
雅「デレ禁止!ツンモードで攻めるって事ね!」
MEGU「いかにも!では健闘を祈る!」
環「あ、ありがとうございました!」
MEGU「では次、JKその2。お悩みどうぞ」
樹「え、えっと~私はサッカー部の先輩で~」
MEGU「てか、みんな来年受験でしょ~」
MEGU「どんだけえええええええッ!?(死語)」
「お会計してえええええッ!(死語)」

〇古びた神社
ハンザキ「・・・」
ハンザキ「チッ・・・!」
  つづく

次のエピソード:対話(3)

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