もうすぐ勇者に倒される邪悪な皇帝として転生したようです

はやまさくら

君死にたまふことなかれ(脚本)

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〇黒
バナナンⅢ世(うぅ、頭が割れるように痛い・・・)
バナナンⅢ世(オレはまた、死ぬのか?)

〇貴族の部屋
バナナンⅢ世(あれっ、身体の痛みが引いていく・・・)
バナナンⅢ世(何だかすごくいい気分だ)
侍従ハルト「勝手に死なないでください。 まったく世話が焼ける・・・」
バナナンⅢ世「うわっ! ・・・なんだ、ハルトか」
バナナンⅢ世「君が癒やしてくれたのかい?」
侍従ハルト「ええ、まぁ。仕事ですから」
バナナンⅢ世「ところで・・・ここは何処?」
侍従ハルト「邪道帝国の偉大なる支配者、 悪逆覇王バナナンⅢ世陛下の 寝所、ですが?」
バナナンⅢ世「ぎゃぁ~! その恥ずかしい名前で呼ばないで~!」
侍従ハルト「変だなぁ? 低い知能も治したはずなのに。 よっぽど打ち所が悪かったんですか?」
バナナンⅢ世「君、サラリと酷いこと言うね」
侍従ハルト「まぁ、それは置いといて。 お外に遊びに行きたいのなら、 ちゃんと僕を供として連れて行って下さい」
バナナンⅢ世「遊びに行ってもいいの?」
侍従ハルト「何を今更。色々と理由を付けて、 たびたび城を空けているじゃないですか!」
侍従ハルト「今回はどこに行かれるんですか? まだ足を踏み入れてない 東方都市国家群とか楽しそうですね」
侍従ハルト「僕、東方都市ヤポン名物の 寿司とか、天ぷらとか、カツ丼とか・・・ 色々食べたいです!」
バナナンⅢ世「それはオレも食べたい!!」
バナナンⅢ世「でも、オレが不在の間、 この国の統治はどうなるの?」
侍従ハルト「宰相のゲスマルク閣下に お任せしておけば大丈夫です」
侍従ハルト「弟君のハバネロ殿下も頼りになりますよ」
バナナンⅢ世「ねえ、そいつら・・・ 本当に頼りになるの?」
バナナンⅢ世(この国が「邪道帝国」と呼ばれるのも そいつらのせいでは・・・)
侍従ハルト「そんなに不安ですか? だったら、遊びに行かないで下さい」
バナナンⅢ世「・・・つまり、皇帝が留守がちな ロクデナシだから、 こうなっちゃったんだね♪」
侍従ハルト「正解です」
バナナンⅢ世「すみませんでしたぁあぁぁー!」

〇黒
  続く

次のエピソード:悪逆覇王の伝説

コメント

  • 毒舌ハルトくんww
    サラリと「低い知能を治した」って。とんでもない発言かましてますね!そして、他キャラのネーミングwww

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