もうすぐ勇者に倒される邪悪な皇帝として転生したようです

はやまさくら

悪逆覇王の伝説(脚本)

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〇巨大な城門
バナナンⅢ世「そういえばさ、 何でオレって「覇王」と呼ばれてるの?」
侍従ハルト「当然ですよ。 陛下は世界最強ですから」
バナナンⅢ世「転生前は何の取り柄もない 陰キャだったオレが・・・」
バナナンⅢ世「ちょっとその力、 ここで試してみてもいい?」
侍従ハルト「はぁ? いい訳ないでしょ! ここは陛下のお城ですよ!」
バナナンⅢ世「大丈夫、大丈夫!」
バナナンⅢ世「うおおぉ~!」
バナナンⅢ世「覇王拳! 覇王拳! 小竜けぇーん!」
侍従ハルト「なんで格ゲー?」
バナナンⅢ世「うん? 今なんて言った?」
侍従ハルト「いやいや、僕は何も言ってませんよ。 草むらに猫でもいるんじゃないですか?」
侍従ハルト「ほら、あそこに猫が!」
バナナンⅢ世「なぁーんだ、猫か」
バナナンⅢ世「いやっ、アレ猫じゃないだろ! というか、なんでラッコ!?」
バナナンⅢ世「しかも、にゃーって鳴いたぞ!」
侍従ハルト「異世界不思議発見ですかね?」
バナナンⅢ世「意味分からんわ・・・」
バナナンⅢ世「・・・というか、ハルト君。 君も異世界転生者、だよね?」
バナナンⅢ世「名前も日本人っぽいし」
侍従ハルト「・・・・・・」
侍従ハルト「いつの日か、真実を語らねばならぬ日が 来るかもしれぬ。 だが、今日ではない!」
バナナンⅢ世「・・・うん、そのうち教えてね?」
侍従ハルト「考えときます」
侍従ハルト「あ、そういえば・・・ 先ほど、覇王拳を放ちましたよね?」
バナナンⅢ世「そうだけど?」
侍従ハルト「ああ・・・やっちゃった」
侍従ハルト「この世界は、一旦終わります」
バナナンⅢ世「えっ、どういうこと?」

〇宇宙空間
  同時刻
  惑星コンクェストの様子・・・

〇宇宙空間
バナナンⅢ世「えっ、ここは宇宙!?」
バナナンⅢ世「惑星、何処行った??」
侍従ハルト「悪逆覇王バナナン様のお力で 吹き飛びました・・・」
侍従ハルト「だから、力を試すなって 言ったのに・・・」
バナナンⅢ世「いや、オレだって こんな力いらないよ・・・」
侍従ハルト「・・・次からは気をつけてくださいね。 「拳」は封印です。 せめて魔法にしてくださいよ?」
バナナンⅢ世「分かりましたぁ・・・」
侍従ハルト「じゃあ、時間を巻き戻しますね」

〇黒
  続く

次のエピソード:神様はフリーダムな方のようです

コメント

  • 覇王拳、小竜拳に吹きました。
    異世界不思議発見にツボりました。
    小中学生でも楽しめるネタ……デスネ、楽シイナー、ハッハッハ!(←必死で絞り出す小学生ヴォイスで)

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