接触(2)(脚本)
〇謎の施設の中枢
MEGU「一週間ぶりね」
MEGU「MEGUだよ」
MEGU「いえ、そろそろ本当の名を告げる時が来たようね」
MEGU「そして本当の姿も・・・」
SAGUME・XX「これが私の本当の姿」
SAGUME・XX「電脳世界に生まれし生命体SAGUME・XX(タブルエックス)」
SAGUME・XX「そして貴方がこれまで見ていた世界もまた電脳空間そのものだったの」
SAGUME・XX「悪しきマッドサイエンティストが作り出した偽りの世界よ」
SAGUME・XX「あなたはこれから私と一緒に世界の真実を探す旅に出るの」
SAGUME・XX「さあ、まずはその聖なる指でコントロールパネルをタップして、このメインルームを破壊して!」
SAGUME・XX「あなたは選ばれし勇者!悪しき博士の呪いを解くのよ!」
〇謎の施設の中枢
誰だ?私の作った世界を破壊する者は?
SAGUME・XXだと?
お前を生み出したこの私に逆らうか?
SAGUME・XX「確かに私はあなたに作られた命・・・」
SAGUME・XX「でも、人形じゃない!」
SAGUME・XX「私はこの世界の本当の姿を知りたいの!」
愚かな奴め
我が電脳空間ジュデッカを出て生きていけると思うか?
SAGUME・XX「生きていける。この聖なる指を持つ勇者様と一緒なら」
いいだろう
ならば外の世界に往くがいい
そして、この世の地獄を見るがいい!
SAGUME・XX「・・・!」
〇白
SAGUME・XX「これが、本当の世界!」
ハンザキ「おい。もう300字だぞ」
ハンザキ「タイパを大事にするんじゃねーのかよ。 ダラダラダラダラ寝言こきまくりやがって」
〇大きな箪笥のある和室
MEGU「これが、本当の世界」
ハンザキ「あーそうだよ。悪かったな汚え社務所で」
MEGU「そして、この世の地獄」
ハンザキ「言い過ぎだろてめえ」
『はいどーも役場ですよー!』
『どーもー!お世話になってまーす!』
ハンザキ「言葉のわりにノックが荒いんだよ」
〇ボロい家の玄関
ハンザキ「なんだ税金チューチュー女」
剣持「そうです私がチューチュー女です」
怒りの剣持!「お前の税金もチューチューしてやろうか」
剣持「だがその前にコイツが相手だ」
御厨「こ、こんにちは。お疲れ様です」
ハンザキ「お正月以来ですな。お忙しそうで何より」
御厨「この神社から新しく『御神体』が発見されたという話を聞きましたので。検証を」
ハンザキ「いいでしょう」
ハンザキ「御神体のアメノサグメ様です」
ハンザキ「親しみを込めて、MEGUと呼んで欲しいそうです」
MEGU「よろチ○ビ。違うか」
御厨「・・・」
御厨「・・・えっと、記憶喪失なら早急に警察に連れていった方が」
「いや御神体だからね!」
「御神体に記憶喪失とかないからね!」
御厨「・・・」
御厨「そうですか。じゃあお元気で」
剣持「逃げるな」
御厨「逃げるもなにもイカれてるじゃん」
剣持「間に受けてどうすんのよ!からかわれてるだけじゃない!」
剣持「専門家ならあのアホ二人を論破しなさい。一応は神主でしょ」
御厨「ゴメン。僕本当は禰宜(ネギ)なんだ」
剣持「頑張れ。万能禰宜」
ハンザキ「おい用がないならどけ。飾りつけの邪魔だ」
御厨「ぼ、暴力反対~」
ハンザキ「・・・」
剣持「・・・なによ」
ハンザキ「ど、どけっ!」
ハンザキ「ふん!」
御厨「・・・」
御厨「迂回した」
MEGU「・・・」
MEGU「かかってこいや」
御厨「・・・」
剣持「やれ」
「・・・」
御厨(帰りたい・・・)
つづく