第八話・鮊鮊無窮(脚本)
〇女の子の一人部屋
ミチル「あー、またガチャの結果が微妙・・・」
ミチル「「期間限定、SSR出現率2倍」とか言って 全然SSRが出てこないし・・・」
ミチル「狙ってない ”R” ばっかり溜まったから、 さっさと処分しないと・・・」
ミチル「んっ、あれっ・・・」
ミチル「コレって "R" だけど、ひょっとしたら かなり使い道のあるモノじゃないの?」
ミチル「うん、これはこれでイイ結果かも」
ミチル「お目当ての ”SSR” はゲットできなくても 良い ”R” を引けて満足としましょうか」
〇飲み屋街
そんな食べ物もあったような・・・
価値がないように扱われながらも、
食べると美味しいってものが・・・
〇大衆居酒屋(物無し)
お店のスタッフさん「お待たせしました~」
お店のスタッフさん「カスベの一夜干しでございます~」
ミチル「んー、コレコレっ!」
ミチル「「カス」扱いされた過去もあるけど、 北海道民に愛されてきた庶民の味!」
カスベ(鮊)とは、北海道の言葉で
エイのことを指す。
その名の由来は、まさしく「カス」扱い
されたことによるという説が有力だ。
すぐに痛んでしまう上、
独特の臭いがあるのがその原因だとか。
(痛んだカスベの臭いは腐敗臭そのもの)
ミチル「でもさー、新鮮なうちに調理したものは 「カス」どころか、とっても美味しいのに」
ミチル「ヒドいネーミングだと思うよ・・・」
ミチル「そして、合わせるのはやっぱり・・・」
ミチル「もちろん日本酒! 味の濃厚なものを冷酒で頂かないと!」
ミチル「んー、たまらない!!」
ミチル「カスベの味と臭いが干すことで凝縮し、 さらに炙って香ばしさもプラス!」
ミチル「これを受け止められるのは、 日本酒しかないでしょ!」
ミチル「思い返せいてみたら、 カスベは、煮物で食べることが多かったな バアちゃん、よく作ってくれたから」
ミチル「あの軟骨のコリコリ感は 初めて食べたときは戸惑ってしまって 半泣きになったなー」
ミチル「軟骨にはコラーゲンがたっぷりだから、 今なら美容食として人気出てもいいかも」
ミチル「でも名前が「カス」由来なんだよなー」
ミチル「ヒレ部分の「エイヒレ」は今や 酒呑みのツマミとしては定番化したけど、」
ミチル「身まで食べるのは、北海道や 東北地方くらいって前に聞いたことある!」
ミチル「味とコラーゲンのことが広く知られる前に 地元民がいっぱい食べちゃいましょうか!」
ミチル「さて、残りのカスベを楽しみながら・・・」
ミチル「美味しかったー! ごちそうさまっ!」
今や、身はホロホロ、軟骨はコリコリと
美味しく食べられるようになったカスベ
これはきっと、食い意地の張った先人の
努力の賜物なのだろうと思いを馳せる、
現代の食いしん坊ことミチルであった。
エイ、売ってないですね。全然馴染みがないです。水族館かどう◯つの森で泳いでるイメージです。
どんなのに近いかなって考えたんですが、鯉のうま煮かなぁ🤔骨が多いんですがめっちゃ美味しいです。
カスベは食べた事ないですが、うまそう。
エイは昔から色んな地域で工夫されながら食べられている印象です。
カスベのコリコリ感はたまらない!
私は煮付けでしか食べたことがないです。
小さい時にはゼラチン感が不思議でしたが、当時から好きでした。
由来はカスだからカスベって…安直ダベ!(知らなかった〜)