白い月の光

ましまる

聖夜のキャロル(脚本)

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〇テーブル席
美由紀「もうすっかり、街もクリスマス仕様だね。 華やかな雰囲気にテンション上がるよね!」
美由紀「・・・と言っても、 子供たちのプレゼント買ったり、 パーティの準備したりと大変なんだけど」
わたし「お子さんたちって、 まだサンタさんを信じているのですか?」
美由紀「上の子はもうそろそろ・・・って感じかな 下の子はまだまだサンタさんが大好きで、 見ているだけで微笑ましくなっちゃうね!」
わたし「お子さんの成長の様子もまた、 クリスマスの醍醐味ですよ!」
美由紀「そうね! ・・・・・・てか、アンタって、 普通にクリスマスを楽しんだりするの?」
わたし「いやいや、ちゃんと満喫してますよ!」
美由紀「何か、変なことやってそうな感じが・・・」
わたし「いや、確かに昔はよく、 「サバト開いてそう!」とか、 「処女の生き血を飲んでそう!」とか 言われましたけど・・・」
美由紀「うん、アタシもそんなイメージ!」
わたし「いやいや、そんな悪魔崇拝の趣味は 一切無いですから・・・」
美由紀「じゃあ、イブの夜はどんなことしてるの?」
わたし「極めて普通のことをしてますよ!」
わたし「1人でゆっくりと赤ワインを飲みながら ミサ曲を聴いたり、」
わたし「あと、頂き物のパネトーネとか シュトーレンを食べたりしてますね」
美由紀「ええと、普通、なのかな・・・ アンタらしいと言えば、らしいけど・・・」
わたし「聴く曲も、ちゃんとクリスマス仕様ですよ」
わたし「知人で、クリスマスにはエンドレスで 受難曲を聴き続ける人もいましたが、」
わたし「私はそんな人達みたいに、 アンチクリスマス活動してませんから!」
美由紀「あー、昔はそんなの結構いたよね・・・」
美由紀「反対デモ活動をしたり、 幸せなクリスマスを批判したりとか・・・」
美由紀「アンタって、そういった活動に 誘われたりしなかったの?」
わたし「結構誘われたりしてましたね・・・」
美由紀「あー、やっぱり!」
わたし「「やっぱり」とか言わないでください!」
美由紀「そんな感じだと、 「クリスマスに似つかわしくない曲」の リクエストもあったとか?」
わたし「はい・・・・」
美由紀「案の定って感じだね!」
わたし「でも、クリスマスはクリスマスらしい曲で 楽しんでほしいじゃないですか!」
わたし「なので、リクエストに反するも、 コッソリとクリスマスっぽい曲を チョイスしましたよ!」
美由紀「ちなみに、どんな曲?」
わたし「”Sussex Carol”という イギリスのクリスマスキャロルです」
わたし「ちなみに、Sussex(サセックス)は イングランド南東部の地域のことです」
美由紀「えっ、バレなかったの?」
わたし「その可能性にビクビクしながらも、 CD-Rにして男性数人に渡しました。 24日に手渡しして、夜に聴くようにと」
わたし「一応、CD-Rケースの表に、 タイトルを英語で走り書きしたのですが、 英語に弱い人達だったようで・・・」
美由紀「えっ、タイトルを読めなかったとか?」
わたし「いえ、というか、 断片的にしか読めなかったみたいで・・・」
わたし「受け取った人達は 「キャロルたんのセッ◇ス音声!?」と 終始興奮していましたよ!」
美由紀「最悪・・・」
わたし「ですよね・・・ まぁ、その人達の脳内には呆れましたが」
美由紀「ていうか、もしかして、 "Sussex” の走り書きの途中で、 余分なスペースを入れたりした?」
美由紀「ソイツ等がそう読んでしまうように 細工をしたんでしょ!?」
わたし「そ、そんなこと、 するワケがないデスカラ・・・」
美由紀「わかりやすく片言にならない!!」
わたし「ま、結果的に、そんな輩にも イヴの夜に美しいクリスマスキャロルを 聴かせられましたので」
わたし「脳内大興奮、下腹部も熱いところで、 美しいキャロルが流れ出して、 かなり驚いたみたいです・・・」
美由紀「ソイツ等も美しい曲を聴いて、 少しは身も心も清らかになったかもね!」
わたし「そう信じたいですね!」
美由紀「ちなみに、ソイツ等って翌年以降も、 同じような活動をしていたの?」
わたし「まあ、活動自体は翌年以降も 継続していたみたいですけど、」
わたし「メンバーに恋人ができて脱退したりと、 毎年規模が縮小していって、 そのうち自然消滅したみたいです」
美由紀「あー、やっぱり!」
わたし「日本ではクリスマスというのは 「家族・恋人の幸せな時間」ですから 幸せじゃない人がアンチ活動しますよね」
わたし「アンチの人が減るのは喜ばしいことです!」
美由紀「そだね、みんなにとって、 幸せの時間であってほしいよねっ!」
わたし「はい、信仰とかは関係なく、 皆が大切な人と幸せを分かち合う そんな日にしてもらいたいですよね!」
美由紀「うん、全くの同感!」
美由紀「ちなみに、アンタは今年のイヴは 何か予定があったりするの?」
わたし「はい、自宅で赤ワインを開けながら、 「真夜中のミサ」 (Messe de minuit pour noël) を聴きます」
わたし「シャルパンティエ (Marc-Antoine Charpentier) の曲の中でも一番好きなんですよ!」
美由紀「あー、そっかー・・・ 何かゴメン・・・」

〇クリスマスツリーのある広場
  Merry Christmas!

次のエピソード:音の科学

コメント

  • サバト、処女の生き血とか吸ってそうとか酷い言われようですね😂
    Sussex carolとか、また男が食いつきそうな曲名ですね😆
    クリスマスの曲にもいろいろあるので勉強になりました!

  • ブレない楽しい言葉遊びと伏せ字に、仕事で疲れた脳がパアッと幸せな気持ちになりましたよ〜。
    サバトやってそうとか、細かいジャブからの…曲名が(笑)『わたし』が曲名を離して書くのは確信犯なんですね。
    美由紀に当てられた後がカワイイです。

  • 1話目からここまで一気に読みました。
    モーツァルトの例の曲を聞いてみたくなり、動画検索したら大変なことになりました。
    ちゃんと作曲家名+曲名で検索しないとダメですね。
    飲食店で店員に注意されるシーンが、とても面白かったです。

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