第五話「君バカでしょ」(脚本)
〇大教室
数多声野(・・・あ、動いた動いた。 ランダムだからな、コレ)
数多声野(あまり気を抜いていると、動いた時に周りからは瞬間移動のように見えてしまって・・・)
ねぇ・・・見た?(ヒソッ
何々?(ヒソッ
アイツ、またよく分からない動きしててさ(ヒソッ
ホントだ・・・いつ座ったんだか。(ヒソッ
数多声野「(聞こえてんだよな・・・)」
数多声野「(というか、まずいな。つい椅子に座っちゃったのか。そりゃ不審に思われる訳だ・・・)」
声野)まあ、こんな感じで周りからは不審に思われる事が多くなった。
・・・それだけではない。
〇シックな玄関
数多声野「た、ただいま・・・」
声野)僕は親と同居しているんだが、
また帰って来たの?!?!
もういい! 出て行って頂戴!!!
アンタみたいなおかしな子、産んだ私がバカだった!
声野)・・・とまあ、こんな調子で。周囲からは不審に思われ、味方となる親の信頼もないと来たら、もうコレは──
〇低層ビルの屋上
数多声野「──と、いう感じです・・・って、」
数多声野「何故こうなった?!?!」
数多声野(なんで僕は・・・あの甘音主乃と話しているのだろう・・・)
甘音主乃「話聞いてて思ったのはねぇ」
甘音主乃「君バカでしょ」
数多声野「・・・へ?」