リクガメのみそしる

こへへい

文化祭準備編、その1(no side)(脚本)

リクガメのみそしる

こへへい

今すぐ読む

リクガメのみそしる
この作品をTapNovel形式で読もう!
この作品をTapNovel形式で読もう!

今すぐ読む

〇教室の教壇
日直「起立、礼。ありがとうございました」
クラスメート「ありがとうございました!」
凪カイト(さて、行くか。だがそろそろ突き止めないと時間もやばい、それか代替案はないだろうか、うーむ)
浅田星「よ!カイト!そろそろ部活だよな?」
凪カイト「ん?え、ああそうだが」
浅田星「俺も行っていいか?暇なんだよ」
凪カイト「あれ、今日、というか毎日バイトしているだろ星は、どうしたんだ?」
浅田星「それが急に臨時休業になってしまってよ、だからこれから暇なんだよ」
凪カイト「そうなのか、そういえば何の仕事してるんだ?」
浅田星「家庭教師!結構稼げるんだぜ?」
凪カイト「案外似合いそうだな」
浅田星「でも今日その生徒が熱出してな、それで休みってわけ」
凪カイト「そうか、菓子くらいは出せるが、来たところで何も目新しいものはないぞ。パソコンくらいだ」
浅田星「パソコン?」
浅田星「ああ、前に言っていたウミガメのスープのウェブサイトか」
凪カイト「そうだ、今あのパソコンはウミガメ専用機になっている」
浅田星「・・・・・・」
浅田星「よし、暇だし行こう」
凪カイト「暇すぎるだろ、」

〇古い図書室
瀬川桃子「ふんふんふふーん♪」
凪カイト「掃除してくれているのか、感心だな」
瀬川桃子「あ、先輩どもでー」
瀬川桃子「す?」
浅田星「どうもー、あ、君が噂の桃子ちゃんだね、俺は浅田星っていうんだ、よろしくね」
瀬川桃子「ど、どうもっす」
凪カイト「別に警戒するほどの人間じゃないから気にすんなよ、ただの風来坊だ」
浅田星「いやいや、俺は風の又三郎だよ」
凪カイト「多分星が抱くイメージは伝わったが、恐らくそれは北風小僧の寒太郎だ」
浅田星「よくわかったな、冬でござんす♪」
凪カイト「今は残暑厳しい初秋だがな」
瀬川桃子「あ、今朝クッキー焼いたのでどうぞお二人も召し上がってください」
凪カイト「ありがとう」
浅田星「へぇ、クッキー作れるんだ、しかもこのクオリティ、お菓子部入れるんじゃない?」
瀬川桃子「いえいえこれは単なる趣味ですので」
瀬川桃子「それにお菓子部は、ガチじゃないですか」
凪カイト「ガチ?パティシエ志望がいたりするのか?」
瀬川桃子「そうじゃないんですけど、あれ、先輩去年の文化祭でお菓子部の出し物見てないんですか?」
凪カイト「ないな、何があったんだ?」
  桃子がスマホの写真を見せる
  ワゴン車:10000円
凪カイト「これは、ミニカーか?つーか高っ!」
瀬川桃子「これチョコなんですよ。正確にはチョコケーキ」
凪カイト「マ・ジ・か!」
浅田星「すげぇな、クオリティ」
瀬川桃子「他にも」
  うさぎのぬいぐるみ:8000円
瀬川桃子「これとか」
  ヒール:7000円
瀬川桃子「これとかもお菓子です」
浅田星「はぇー、これは確かにガチだな、この値段納得だわ」
瀬川桃子「これらは実際にちゃんと売れて、後夜祭で振舞われていたそうですよ、チュイッターで見ました」
浅田星「ほー、俺も来ておけばよかったぜ」
瀬川桃子「あ、そういえば文化祭で思い出したんですが、今年の文化祭って、ウミガメ部どうするんですか?」
凪カイト「う、」
瀬川桃子「う?」
凪カイト「一応、去年と同じようなことをするつもりではあるんだが」
瀬川桃子「そーなんですか、私も参加しましたが結構楽しかったですよね」
浅田星「去年は何したんだ?俺北海道に行ってて参加できてないんだが」
凪カイト「それはそれでどうなんだよ、クラスの出し物の催しに参加しないと、何か気まずくならないか?」
浅田星「ああ、準備段階の仕事を三人分くらいすることで、みんな納得してくれたよ」
浅田星「だって飛行機の予約しちゃったしさぁ」
凪カイト(学校行事なら予め知ることもできたと思うのだが、多分年度初めの予定表鞄の中でクチャクチャになってるんだろうなぁ)
瀬川桃子「去年やったのは、ウェブサイト内で開催されたウミガメ問題なんです。中学生の時に私参加しました」
凪カイト「そういやそんなこと言ってたな」
瀬川桃子「自分もいくつか質問したんですけど、「いい質問ですね」っていっぱい褒めてくれたんですよ!」
凪カイト「何?桃子がか?」
瀬川桃子「はい、最後の答えは逃しちゃったんですけどね、結構貢献できて楽しかったっていうか」
瀬川桃子「なので今年もその感じで同じようにしてもいいと思うんですけど」
凪カイト「いいや、そうはいかないんだよ、」
浅田星「なんだ、何か駄目なことでもあるのか?」
凪カイト「そうだな、これは去年のウミガメ部の文化祭に大きく関わることなのだがな、ふふふ」
凪カイト「ここはウミガメ部なんだ、せっかくだから、お前ら二人で、俺が悩んでいることを解いてくれよ」
瀬川桃子(なんでこの人、悩んでるのに偉そうなんだろう)
浅田星「良し、分かった、やってやろうじゃねーか」
凪カイト「答えは結構シンプルなものだ、だがそれ故に難しいかもしれんな。一応問題文として文字お越ししておこう」
  カイトはパソコンのディスプレイに、問題文を打ち込んでいく。
  問題
  凪カイトは、今年の文化祭のウミガメ部の催しとして、去年執り行われていた、ウェブサイト上のウミガメのスープを想定している。
  しかし、その催しを行うためには、カイトには何かが足りないのだという。それはなんだろう?

次のエピソード:文化祭準備編、その2(no side)

成分キーワード

ページTOPへ