エピソード14 再始動(脚本)
〇結婚式場の前
12年前──
リア「わあ、素敵・・・」
アルフレッド「どうした、リア?」
アルフレッド「ああ、結婚式か」
リア「花嫁さん、素敵ですね・・・」
アルフレッド「そうだな」
リア「私も、いつか素敵な花嫁さんに なれるかな・・・?」
アルフレッド「・・・・・・」
アルフレッド「リアなら、素敵な花嫁さんになれるよ」
リア「でも、私はゴンドル族だから、 きっと結婚できません」
アルフレッド「そ、そんな事はないよ」
リア「もし・・・もし、 誰もお嫁にもらってくれなかったら・・・」
リア「お兄様が、もらってくれますか?」
アルフレッド「えっ!?」
アルフレッド(リアが、俺の花嫁に・・・!?)
アルフレッド「・・・ハッ」
アルフレッド「ダメだ!」
リア「えっ?」
アルフレッド「リア、兄弟では結婚できないんだ」
リア「そうなんですか・・・」
テオドール「なになに? なんの話ー?」
リア「テオ、あのね・・・」
テオドール「僕も姉さんと結婚するー♪」
リア「テオ、 兄弟では結婚できないんだって・・・」
テオドール「そうなんだ・・・ざんねん」
アルフレッド「・・・・・・」
ダニエル「お、なんだなんだ?」
レナーテ「まあ、結婚式・・・」
レナーテ「ふふふ、私たちにも、 あんな頃があったわね、ダニエル」
ダニエル「ああ、そうだな」
アルフレッド(ああ、またこの両親は、 2人だけの世界に・・・)
〇豪華な部屋
リア「あの時は、私を傷つけないような理由で 断ったのかと思いました」
リア「でも、今思えば・・・」
リア「お兄様は、 テオの異変に気づいていたんですね?」
アルフレッド「・・・そうだ」
リア「お兄様、テオはもういません。 簡単には出てこられません」
リア「でも、」
リア「私を憎む事でしか愛せないなら、 それでもいいです」
リア「私は、全部受け止める覚悟で 戻ってきました」
アルフレッド「〜〜〜〜ッ」
アルフレッド「ダメだ!!」
アルフレッド「ポポロム先生の家にお世話になる方が、 おまえのためだ!」
リア「ポポロム先生とは、もう終わったんです!」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「えっ? ん?」
アルフレッド「ポポロム先生とは・・・ 終 わ っ た ?」
リア(し、しまったーー!!)
リア(ポポロム先生とお付き合いしてた事は、 お兄様に言ってなかった!!)
アルフレッド「どこだ!?」
リア「えっ?」
アルフレッド「どこに触れられた!?」
リア「え・・・」
リア「えええええええっ!?」
リア「そ、そんな恥ずかしい事、 言えません!!」
アルフレッド「恥ずかしくて言えないような所なのか!?」
リア(お兄様ーー!?)
アルフレッド「わかった、言えないのなら全部愛してやる」
リア「きゃっ・・・」
アルフレッドは、リアを抱き上げた
〇豪華なベッドルーム
アルフレッド「どうやら俺はとても・・・ 嫉妬深いようだ・・・」
リア「・・・・・・」
リア「ふっ、ふふっ・・・」
アルフレッド「何がおかし・・・・・・」
リア「ふうぅ・・・ううぅぅっ・・・・・・」
アルフレッド「俺はまた、 おまえを傷つけてしまったのか・・・?」
リア「違います、違いますよ・・・」
リア「嬉しいんです・・・」
リア「初めて、お兄様に言われました・・・」
リア「『愛してやる』だなんて・・・」
アルフレッド「い、言ったか・・・?」
リア「言いましたよ!」
リア「もう、録音しておけば良かった・・・!」
アルフレッド「それは、やめてくれ・・・」
〇豪華なベッドルーム
その夜──
リア(お兄様・・・ 手が震えてる・・・)
アルフレッド(せっかく、心が通じ合ったのに──)
アルフレッド(まともに触れる事ができないとは・・・ 情けない・・・)
リアは、アルフレッドの手に口付けた。
リア「お兄様、無理はしないでください」
リア「私は、このままでも充分幸せです」
リア「それに・・・」
「ん・・・ふ・・・」
「ん・・・んむ・・・」
アルフレッド「リア・・・やけに積極的だな?」
リア「だって、お兄様が私に触れられないなら、 私が触れるしかないでしょう・・・?」
アルフレッド「それは、そうだが・・・」
リア「お兄様に、拒否権はありません」
リア「形勢逆転、です」
リア「覚悟してくださいね♪」
アルフレッド「まいったな・・・」
アルフレッド「大人しく、やられるとしよう」
〇豪華なベッドルーム
アルフレッド「リア」
リア「はい」
アルフレッド「今まで、すまなかった・・・」
リア「お兄様!」
リア「わた・・・私も・・・」
リア「あの時、 お兄様の言葉を、信じられずに・・・」
アルフレッド「リア。俺の正直な気持ちを言う」
アルフレッド「俺は、正直まだ怖い」
アルフレッド「またいつ、テオがおまえを奪っていくかと 思うと、触れる事もできない」
アルフレッド「抱きしめて守ってやることすら・・・」
アルフレッド「それでも」
アルフレッド「それでも、おまえが望むなら・・・」
アルフレッド「俺は今度こそ、テオと向き合おうと思う」
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やっとパンケーキ食べられた😭
アルフルートと二人仲良くしてるシーンは冒頭を思うとくるものがありますね。
テオも元気そうで何よりです😆
やっとパンケーキ食べられたと思ったら…
行き着く暇なくここでテオ…
壮絶な兄弟喧嘩の予感!
ぎゃあああ、恐怖がやって来たぁああ!!Σ(゚口゚;
リアに別れを告げられたポポロム先生とテオが組んじゃうかと思ったけど、それはなくてちょっとほっとした(^^;